東京脊椎クリニックの内視鏡手術とは

院長監修記事

梅林 猛
東京脊椎クリニック院長/日本脳神経外科学会専門医/日本脊髄学会指導医
医療法人メディカルフロ ンティアでは脊椎手術に特化した医療施設(東京脊椎クリニック)を運営しています。
その施設の責任者である梅林猛医師監修の下、脊椎疾患や手術術式についても寄稿していきます。
患者様に合わせた「カスタマイズ内視鏡治療」をご提供しています
東京脊椎クリニックでは低侵襲脊椎手術を開院当初から積極的に行ってまいりました。
特に脊椎内視鏡手術を数多く行っており、患者様の脊椎疾患に合わせた脊椎内視鏡治療を複数ご提供しています。
日本国内において、脊椎医内視鏡手術を提供している医療機関において複数の脊椎内視鏡治療(UBE、FESS)を提供できる施設は非常に少なく通常脊椎内視鏡治療を提供している医療機関のほとんどは完全内視鏡脊椎手術(FESS)や内視鏡下椎椎間板摘出術(MED)など単一の手術方法しか提供していないのが現状です。
しかし、これらの内視鏡手術は完全ではなく病態によって適した手術法が異なります。
そこで当院では2022年より従来から行っている完全内視鏡脊椎手術(FESS)に加えてバイポータル内視鏡手術(UBE)を新たに導入し、低侵襲で患者様に負担の少ない治療を様々な脊椎疾患において幅広く提供することを可能に致しました。
*バイポータル内視鏡手術(UBE)・完全内視鏡脊椎手術(FESS)は厚生労働省に認可を受けている保険診療です。
*当院の入院、手術は全て保険診療でおこなっており(無保険者、外国籍以外)自由診療で高額と要求するといったことはありません。
では当院で行っている複数の脊椎内視鏡治療を解説します
バイポータル内視鏡手術(UBE)
UBE(Unilateral Biportal Endoscopy )は最新の脊椎内視鏡手術で患者様にもさまざまな利点があることから海外を中心に近年日本でも非常にニーズが高まっている手術方法です。
従前より行われているMEDやFESSなどの従来の内視鏡下手術と大きく異なる点は、器具の挿入径が小さく(3~4mm)術後の傷が目立ちにく2か所切開を行う2孔式(バイポータル)という点です。
カメラを挿入する孔と、手術機器を挿入する孔を別々に設置します。
2孔式にすることで、手術の操作性が増すことと良好な視野を得られるため骨切除を行うような脊柱管狭窄症の除圧術に適しています。また脊椎固定術に際しても内視鏡下で確認しながら行うことが可能で非常に安全性の高い手術を実現します。
適応疾患
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰部椎間板ヘルニア 等
術式
仰向けの状態で全身麻酔を導入します。うつ伏せ(伏臥位)の体位をとり手術が開始されます。4~5mm程度2か所の皮膚を切開します。
切開した小さな穴にレントゲン透視化及びナビゲーション下にて、一方の孔より内視鏡を挿入しもう一方の孔鉗子やへドリルなどの手術器具を挿入して手術を行います。
内視鏡の孔より生理食塩水を注入することで手術視野を確保します。筋肉や靭帯を分けて神経を圧迫している病変へ到達骨よ削ったり、ヘルニアを除去したりする操作を行います。圧迫病変が取り除かれたことを確認し皮膚縫合し終了となります。
術後経過
手術日の翌日もしくは2日後には退院となります。1週間程度で軽作業が可能となります。
完全内視鏡脊椎手術(FESS)
本来椎件板ヘルニアの手術は7~8mm皮膚を切開して筋肉をよけ患部まで到達する切開法が主な手術ですがFESSは外径7-8mmの内視鏡をヘルニアの部位に入れて、生理食塩水で潅流しながら、細い鉗子やラジオ波バイポーラなどの器具を用いてヘルニアを取り除く方法で、椎間板ヘルニア手術の中では、現時点における最少侵襲の手術法と言えます。
傷の大きさは7mm 程度で、ヘルニアの出ている場所、大きさなどから、内視鏡を入れる位置を決めます。
適応疾患
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰部椎間板ヘルニア 等
術式
仰向けの状態で全身麻酔を導入します。うつ伏せ(伏臥位)の体位をとり手術が開始されます。7-8mm程皮膚を切開します。
切開した小さな穴にレントゲン透視化にて、オプチュレータとよばれる管を挿入しその管に内視鏡が入る管を設置します。内視鏡や専用の手術器具を挿入し、生理食塩水を注入することで手術視野を確保します。筋肉や靭帯を分けて神経を圧迫しているヘルニアに到達します。
そこで内視鏡用の鉗子を使ってヘルニアを取り除きます。 ヘルニアの摘出が完了後管を抜いて皮膚縫合し終了となります。
術後経過
手術日の翌日もしくは2日後には退院となります。1週間程度で軽作業が可能となります。
UBEとFESSの違い
比較項目 | UBE | FESS |
切開の数と大きさ | 2か所(各4~5mm) | 1か所(約7~8mm) |
操作のしやすさ | 高い(複雑な処置が可能) | やや制限あり |
手術の視野 | 広い(顕微鏡に近い) | ややせまい(トンネル状) |
対応できる疾患 | ヘルニア・狭窄症・すべり症 | ヘルニア・軽度の狭窄症 |
身体への負担 | 少ないがFESSよりやや大きい | 非常に少ない(最小侵襲) |
回復の早さ | 早い | 非常に速い |
手術の傷
どちらを手術を選べばいい?
- ヘルニアだけを取り除きたい方 → FESS
- 狭窄症やすべり症など複雑な病気がある方 → UBE
- 操作性と安全性を重視したい方→ UBE
- 最小限の負担で回復を早めたい方 → FESS
最後に
以上を参考にどちらの手術を行っているかをご確認の上クリニック選びの参考になれば幸いです。
当院東京脊椎クリニックではUBEとFESSの両方の手術に対応しています、患者様の症状やライフスタイル、ご希望を丁寧にお聞きしたうえで、最適な手術方法を脊椎専門の医師がご提案いたします。
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