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腰痛は椅子が原因?デスクワークの人は要注意!正しい椅子の選び方と腰痛治療について

腰痛座り方東京脊椎クリニック
その他疾患について 2020.12.14更新

 

院長監修記事

梅林猛

梅林 猛

東京脊椎クリニック院長/日本脳神経外科学会専門医/日本脊髄学会指導医

医療法人メディカルフロンティアでは脊椎手術に特化した医療施設(東京脊椎クリニック)を運営しています。その施設の責任者である梅林猛医師監修の下、脊椎疾患や手術術式についても寄稿していきます。

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新型コロナウイルスの影響もあり、自宅でデスクワークをされている方も多いことと思います。

そんな状況もあるためか、ぎっくり腰を始めとする腰痛を訴えられる方が増えています。

また、デスクワークをされている方で、腰痛にお悩みの方の中には、椅子が合っていないのではないかと考えられる方も少なくありません。

そこで、今回は椅子と腰痛との関係や、腰痛治療について解説したいと思います。

【目次】

■椅子の座り方や姿勢を矯正、デスクワークの腰痛を防止する方法をご紹介
■使用している椅子が合っていないかも?正しい椅子の選び方をご紹介
■まとめ

椅子の座り方や姿勢を矯正、デスクワークの腰痛を防止する方法をご紹介

厚生労働省のおこなう国民生活基礎調査の概況(平成28年)によると、腰痛は男性における1番の身体的悩みであり、女性においても肩こりに次いで2番目の悩みとなっています。

そんな腰痛と椅子との関係についてみていきたいと思います。

悪い椅子の座り方や姿勢が起こす腰痛について

普段、椅子に座るとき「このようにして座ろう」と意識することはあまりないのではないでしょうか。

そんな何気ない椅子の座り方が、もしかしたら腰痛を引き起こしているのかもしれません。

実は、腰痛の多くはレントゲンやMRIで検査をおこなっても、はっきりとした原因が分かりません。

そのことから、多くの腰痛の原因は骨や神経ではなく、筋肉や筋膜といった軟部組織の緊張に原因があると推察されるのです。

悪い椅子の座り方をしていると、腰だけでなく、腰部周辺の筋肉にもコリが生じてしまいます。

そのような状態が続くことで腰痛のリスクが増すと考えられます。

また、筋肉の緊張によって血管が圧迫されると、局所への血行不良を招くことにもつながります。

血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、血行不良になってしまうと、腰痛からの回復が遅れることも考えられるのです。

こんな椅子の座り方、姿勢で仕事をしていませんか?

デスクワークなど長時間に渡って椅子に座っている方で、腰痛を持っている方の多くが、次のような姿勢をしている傾向がみられます。

・顔を前に突き出している

パソコンの画面をのぞき込むようにして、顔を前に突き出す姿勢をしていると、頭の重さを支えるために腰への負担が増すこととなります。

・ふんぞり返って座っている

椅子の背もたれに寄りかかるように座っていると、骨盤が後ろへと傾きます。

その状態が長く続くと、お尻の筋肉を上手に使うことができなくなり、腰痛のリスクを増すこととなります。

・椅子に浅く腰かけている

椅子に浅く腰かけて、腰を反らすようにして座っていると、一見すると姿勢がよく見えるのですが、実際には反り腰気味になってしまい、かえって腰痛のリスクを高めてしまいがちです。

・床に足がついていない

足の裏全体が床まで届いていないと、上半身を支えるため腰やお尻周りの筋肉が硬くなってしまい、それが腰痛につながるケースもみられます。

正しい椅子の座り方と姿勢について

ここまでの解説で、椅子に座るときの姿勢によって、腰痛のリスクを増すことがお分かりいただけたことと思います。

では次に、正しい椅子の座り方や姿勢についてみていきたいと思います。

・正しい椅子の座り方について

正しい椅子の座り方は、簡単に言うと上半身に無駄な力が入らない座り方です。

上半身に力が入る座り方をしているから、腰痛や肩こりのリスクが増してしまうのです。

上半身に力が入らないためには、坐骨で座ることが重要です。

坐骨は椅子に座る際、最初に座面に当たる骨のことです。

坐骨よりも後ろに体重がかかると、猫背気味になって腰痛のリスクを増してしまいます。

そのため、椅子に座るときには、坐骨に上半身の体重を乗せるイメージで、上半身に力が入っていない状態にすることが重要です。

・腰痛を誘発する姿勢について

腰痛を誘発する姿勢は、大きく分けると猫背と反り腰の2つに分類することが可能です。

多くの腰痛は猫背によってもたらされますが、身体の柔らかい女性の場合、腰が反りすぎることで腰痛を招くケースもあります。

良い姿勢とは、必ずしも胸を張った姿勢を意味しません。

上半身に力が入らない、自然な座り方を意識することが重要です。

【POINT】

・悪い姿勢や座り方が腰痛のリスクを増す
・椅子に座るときには坐骨に上半身の体重を乗せるよう意識する
・猫背や反り腰になると腰痛を招きやすくなる

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使用している椅子が合っていないかも?正しい椅子の選び方をご紹介

デスクワークにともなって腰痛が出る場合、使用している椅子が合っていないのかもしれません。

ただ、人によって身長や体重、身体の硬さなどが異なるため、「この椅子なら絶対に大丈夫」とはいきません。

そこで、腰痛になりやすい椅子の特徴について解説するとともに、一般的な正しい椅子の選び方についてご紹介します。

腰痛になりやすい椅子のよくある特徴

・高さがあっていない

デスクワークをする際に重要となるのが、パソコンをみる目線です。

椅子が高すぎる場合、パソコンをのぞき込むような姿勢になったり、画面をのぞき込むような姿勢になったりしがちです。

また、どちらかというと女性の方に多いのですが、デスクの高さに比べて椅子が低い場合、腕を上にあげてキーボードの前に置き、腰を反らすような姿勢になってしまいます。

いずれの場合も腰痛を招くリスクが生じます。

・クッションが機能していない

長時間椅子に座る仕事をしているのに、クッションが機能していないと、腰や臀部にかかる負荷を逃すことができなくなり、結果として腰痛を発症するリスクが増します。

・腰部のせり出しが大きい

腰痛を予防するための椅子の中には、腰の部分がせり出しているものもあります。

なぜなら、猫背気味になると腰痛発症のリスクを増してしまうからです。

ただ、だからといって腰の部分のせり出しが大きすぎると、それはそれで反り腰のリスクを増してしまうため、やはり腰痛につながってしまいます。

正しい椅子の選び方をご紹介

正しい椅子を選ぶためには、結局のところ、自分の座り方の傾向を知ることが重要です。

そこで、姿勢別におすすめの椅子の選び方をご紹介します。

・正しい姿勢を保ってくれる椅子

デスクワークをしていると、ついつい猫背になってしまう…、そんな方には正しい姿勢を保ってくれる椅子がおすすめです。

反対に、反り腰になってしまうという方には、骨盤をすっぽりと覆ってくれるような椅子がおすすめです。

椅子に乗せるサポーターもあるので、反り腰が原因の腰痛にお悩みの方は利用してみるのもよいでしょう。

・体重を分散、腰にかかる負担を軽減してくれる椅子

長時間のデスクワークによって腰やお尻周りが硬くなってしまう方には、体重を分散し、腰にかかる負担を軽減してくれる椅子がおすすめです。

【POINT】

・椅子の高さや硬さによって腰痛のリスクが増す
・猫背や反り腰の方には正しい姿勢を保ってくれる椅子がおすすめ
・長時間デスクワークをする方には腰にかかる負担を軽減する椅子がおすすめ

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まとめ

仮にぎっくり腰だとしても、腰痛はいきなり起こるものではありません。

普段の姿勢や日常生活の習慣によって徐々に腰周りの筋肉が硬くなり、それが限界を超えて腰痛へとつながるのです。

その証拠に、腰には自分の体重の何倍もの負荷に耐える強さがあります。

つまり、腰痛を感じている時点で、すでに重症ということも可能なのです。

椅子選びはあくまでも腰痛の悪化を抑制し、腰痛の再発を予防するためのものです。

現実に腰痛が出ている場合、速やかに医療機関を受診することが重要です。

なぜなら、腰痛の原因は人によって実にさまざまであり、いろいろな原因が複雑に絡み合って発症するものだからです。

まずは原因を究明するため、専門医に診察してもらうことをおすすめします。

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