医療法人メディカルフロンティア

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血糖値とは 合併症や低糖質ダイエットなど

検診結果について 2019.07.21更新

医療法人メディカルフロンティアさわやかクリニックでは健康診断の日々多くの受診者様の採血を行います
その採血項目の中で血糖値もよく異常値として引っかかることが多く問い合わせが入ることが多い項目です

血糖値とは


血糖値とは血液の糖(グルコース)をあらわした数値です
高すぎても低すぎても私たちの身体に様々な不具合をもたらします。
私たちの身体には、血糖値を正常に保とうとする機能が備わっていて、
血糖値を下げるためにはインスリン、上げるためにはアドレナリン、グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンが活躍します。
私たちが栄養を吸収するのは食物からですが、欠かせない栄養のひとつに糖質があります


よく勘違いされる場合が多いのですが糖質とは甘い砂糖だけではありません
穀類やイモ類(米、パン、小麦、芋など)に多く含まれる炭水化物
その炭水化物の中の食物繊維以外の部分を糖質といいその糖質の中に糖類があるという構造です
糖質が体内に入るとグリコーゲンという多糖類になって、エネルギー源・滋養源として肝臓や筋肉に貯えられます。
そこからブドウ糖に姿を変えて血液中に入り、全身の細胞に運ばれます。
この血液中のブドウ糖の値が血糖値というわけです。

高血糖とは

糖は体や頭のエネルギーとして消費されます。特に脳はブドウ糖しか栄養源になりません
このように糖は生命維持には必須の栄養素ですが”需要と供給”のバランスが崩れてしまうと血中の糖の濃度が高まりこの状態を高血糖と言います
高血糖が引き起こすトラブルは、最も有名なのが糖尿病ですが高血糖がもたらすトラブルが糖尿病だけではありません。
血糖値上昇に伴う「酸化ストレス」や「炎症」、余った糖と体内のたんぱく質が結びつく「糖化」、そして高血圧や脂質異常、肥満などの影響が複雑に絡み合い、全身のさまざまな場所に悪影響を及ぼします。
大きな血管では動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
空腹時血糖値が正常でも、食後高血糖がある人では死亡リスクが約1.5~3倍に跳ね上がると言われています

そしてやはり高血糖に引き続いて起こるのが糖尿病です
糖尿病で怖いのがやはり糖尿病3大合併症です。

  • 網膜症:失明の原因になります
  • 腎症:腎不全に発展して人工透析が必要になることもあり生活の質を著しく損います
  • 神経症:足先が腐り(壊疽)、切断しなくてはならなくなったりすることもあります

このほか、血液の流れが悪くなり、神経も傷み、免疫力も低下するといったことが連鎖的に起こることで、
歯周病や皮膚炎、感染症、勃起不全(ED)と いった病気にかかりやすくなります。
さらには高血糖が認知症や骨の弱化など老化現象も早める可能性もあります

低血糖とは

低血糖になるのは、食事の量が少ない、あるいは忙しくて決まった時間に食事が摂れない、
空腹で激しい労働や運動を行なったときなど。日常的にも比較的多く起こります。
低血糖とは血糖値が60㎎/dl以下の状態を言います。
最近の子どもがキレやすいのは、低血糖症が原因とも言われています。
甘いお菓子やスナック菓子、ジュース類や炭酸飲料などの摂り過ぎによるもので
食品だけみると高血糖になってしまいそうですが、糖質やカロリーの高い食べ物を摂り過ぎることで、
またそうした生活が長く続くことにより、膵臓が疲れてしまい、過剰反応などの機能障害を起こしてしまうのです。
少量のお菓子を食べただけなのに必要量以上のインスリンを分泌したり、必要がないのに出し続けたりして、
常に血糖値が下がり過ぎた状態が続いてしまうことになります。これが低血糖症です。

低血糖の症状

  • ボーっとして集中力が低下する
  • 無気力になる
  • イライラして落ち着きがなくなる
  • 記憶力の低下

などがあります。
進行すると
頭痛や吐き気、めまい、冷や汗などの症状が現れ、さらに進むと昏睡状態に陥るなど、
危険な状態になる場合もあります。

血糖値にまつわる検査

血糖値検査

空腹時血糖値 正常値:80mg/dl~110mg/dl

空腹時の血糖値とは、食事をしていない状態、つまり、インスリンの作用を受けていない状態で測った血液中のブドウ糖の割合のことです。
空腹時とは、検査の時間より10時間位前から何も食べていない、糖質を含むものを飲んでいない状態をいいます。
健診では朝食をとらないできてくださいと言われるのはこの検査を行うためです。

(随時)血糖値(BS)

空腹時に限らず、測ったその時点での血糖の値です。
血液中のブドウ糖が170mg/dlを超えると腎臓が糖を再吸収出来る限度を超えるので、血液中にブドウ糖が溜まりだし、血糖値は高くなります。

食後2時間血糖値 正常値: 140mg/dl以下

食後2時間とは、食べはじめた時間から2時間後をさします。
食べたものの約半分が腸で吸収されるころの血糖の値です。
通常、食事をするとほぼ同時にインスリンが分泌され、血糖値が160mg/dlを超えることはあまりありません。
空腹時の血糖値が正常値でも食後2時間血糖値が高いと、脳梗塞、心筋梗塞など大きな血管障害のリスクが高くなります。

HbA1c

6.5%以下が正常です
過去1~2ヶ月の平均血糖値が分かります。
空腹時血糖が高く、糖尿病が強く疑われる場合に行います。
HbA1cの値が1割下がると、糖尿病性網膜症の悪化危険度が40%減ると言われています。
正常値に近づけることで、毛細血管へのダメージを減らし、合併症を防ぐことが出来ます。

血糖値と低糖質ダイエットの関係

昨今人気の高い低糖質ダイエットは確かに効果があることが実証されています
糖質は体の重要なエネルギー源ですが、過剰に摂取するとエネルギーとして消費
しきれなかった分が中性脂肪として蓄積されてしまいます。
そのため穀類(米や小麦)を抑え肉や魚などの高たんぱく低糖質の食品を多くとる
手法です。


しかしこれも過度にやりすぎると上記で説明したように低血糖症状を起こすリスクがあります
主に脳は糖質しか栄養源にできません。そのため低血糖状態では大脳が委縮すると考えられており記憶力の低下やボーとして集中力がなくなったりすることがあります。
また低糖質ダイエットはリバウンドも普通のダイエットと比較して多いようです
理由は絶えず低血糖状態にしていると膵臓から放出されるインスリンがあまり出ないようになります
この状態が長く続くと膵臓のインスリン放出能がかなり落ち込むと考えられています
そこにいきなり糖質を採ると膵臓がが血糖下げるだけのインスリンを出すことができず
結果的に通常状態と比較して同じだけ糖質を採っても低糖質ダイエット後のほうが圧倒的に血糖値が高くなりエネルギーとして消費されなかった糖質は中性脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病の原因となります。
結果的にリバウンドが大きいと低糖質ダイエットは無駄になります。
しかし低糖質ダイエットが効果を発揮することは医学的にみても明らかです
そのため過度な低糖質にせずかつ通常の食事に戻す場合はゆっくりと時間をかけて戻すのがよいでしょう

最後に

今回は血糖値とそれにまつわる糖質関係について解説しました。
血糖は前に解説したLDLコレステロールと違い下げればよいという類のものではありません
低血糖状態が進行するとかなり危険な事態になってしまうからです。
またダイエットにおいても過度にやりすぎるとリバウンド程度で済めばよいですが
糖尿病になるリスクも高まると言われています。
そうならないための定期的に健康診断を受け血糖値の状態を確認しながらあまり激しい食事制限をしないことが重要です。

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