腰痛や肩こりのお悩み相談はペインクリニックでも対応可能。整形外科との違いを詳しくご紹介
腰痛や肩こり、頭痛などの痛みは、多くの方が経験する身近な痛みです。
そして、こうした痛みがなかなか取れず悩んでいる方は少なくないと思います。
しかしペインクリニックを利用すれば、そうした痛みから解放されるかもしれません。
今回は、ペインクリニックと、ペインクリニックで扱いの多い腰痛について解説していきます。
【目次】
■ペインクリニックとは?痛みやしびれなど、対策できる症状をご紹介
■腰痛の痛みやしびれについて、よくある質問をご紹介
■まとめ
ペインクリニックとは?痛みやしびれなど、対策できる症状をご紹介
ペインクリニックとは、「痛みの緩和を専門とした診療所」のことを指します。
ペイン(Pain)が「痛み」という意味を持ち、クリニック(clinic)が「診療所」という意味を持っており、これらを合わせた言葉になります。
ペインクリニックでは、様々な病気によって発生する痛みやしびれを診断し、治療していきます。
そして、痛みを消失・軽減させることを通じて、患者のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上を目指しています。
こんなお悩みの方に
以下のような痛みでお悩みの方は、ペインクリニックの利用を検討してみてもいいかもしれません。
✔腰痛
✔手足のしびれ
✔頭痛、肩こり、50肩
✔膝の痛み
腰痛
腰痛とは腰の痛みのことです。
腰痛を原因ごとに分類していくと、脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、そして心因性に分けることができます。
また、症状の種類としては、徐々に痛みが強くなるものや、長時間立っていると痛みが辛くなるもの、しびれを感じるものなど様々です。
ペインクリニックではあらゆる痛みが診療の対象となります。
これらの痛みを感じた場合は、ペインクリニックの利用を検討してみて下さい。
手足のしびれ
手足のしびれは、手足にピリピリした感じや、チクチクした感じを覚える状態のことを指します。
手足のしびれの原因は、脊髄や神経系の病気や末梢神経の障害、骨や関節の怪我・病気など様々です。
このように様々な原因が考えられるため、しびれを感じた際にどんな病院に行くべきかということで悩まれると思います。
そして、そのような場合にはペインクリニックを利用しましょう。
ペインクリニックは様々な病気による痛み・しびれを診断・治療する場所なので、医師の方がしっかりと原因を突き止めてくれます。
頭痛、肩こり、50肩
頭痛、肩こり、50肩といった症状でもペインクリニックの利用はおすすめです。
片頭痛や緊張型頭痛など、頭痛の痛みや原因は様々です。
痛みの軽い頭痛もあり、病院の利用のタイミングが難しいですが、神経症状を伴った場合や大きな痛みを感じた場合は、すぐにペインクリニックを受診しましょう。
また、肩こりや50肩は多くの方が経験している症状で、両肩が重くなったり、腕が上がりづらくなっている方もいらっしゃると思います。
これらの症状でも、コリが非常に強い場合や、肩や腕が全く上がらない場合は、ペインクリニックに通って根本から治療していきましょう。
膝の痛み
膝の痛みは、歳を重ねるにつれて様々な場面で遭遇するようになります。
立ち上がる際に感じる違和感や、長時間の歩行による痛み、常に痛くて足が伸ばせないなど、その症状も様々です。
膝の痛みが原因で生活に支障が生まれてきた方は、思い切ってペインクリニックを利用してみましょう。
痛みやしびれに対する主な治療法について
ペインクリニックでは2つの治療法を活用して、痛みやしびれを解消していきます。
薬物療法
1つ目の治療法は薬物療法です。
他の診療科と同様、ペインクリニックにおいても薬物の使用による治療が行われます。
痛みを和らげる薬や、過剰に興奮している神経を鎮める薬などを用いて、痛み・しびれにアプローチしていきます。
神経ブロック
2つ目の治療法は神経ブロックです。
神経ブロックとは、痛みがある部分や痛みに関係している部分に直接針を挿入して薬剤を注入し、神経機能を停止させて痛みを除去する治療法です。
血液循環に作用する治療法で、これにより患部に存在する痛みの原因物質を洗い流すことができます。
腰痛の痛みやしびれについて、よくある質問をご紹介
ここまでの解説でペインクリニックについて理解していただけたと思います。
ここからは、ペインクリニックで扱う症例の中でも特に多い腰痛について掘り下げていきたいと思います。
腰痛は身近な痛みではあるものの、その痛みについて詳しく理解しておらず、色々と疑問を抱えている方は多いと思います。
そこで今回は、腰痛の痛みやしびれについてよく挙がる質問の紹介とその解説を行っていきます。
痛みにはいくつかの種類がある?
腰痛の痛みは、急性痛と慢性痛の2つに分けることができます。
急性痛
急性痛は、「ぎっくり腰」のように急激に腰の痛みが発生するもので、時には歩けなくなるほど痛みますが、3~4日経てば治ることが多いです。
しかし、安静にしていても状態が改善しない場合もあります。
こうした場合は、ペインクリニックで神経ブロック(硬膜外ブロック)による治療を受けることをおすすめします。
慢性痛
慢性痛とは、3ヶ月以上続く痛みのことを指します。
慢性痛は、様々な要素が絡まって痛みとして出現していることが多いため、明確な原因の特定が難しいです。
そのため、総合的な治療を行う必要があり、具体的には神経ブロックや漢方の利用を通じて治療をしていくことになります。
運動やマッサージなどに挑戦してみたものの、なかなか腰痛が良くならない
腰痛を感じたら、運動やマッサージをして改善を試みる方は少なくないと思います。
実際、体を動かすことで腰痛が改善するケースは多いため、その行動自体は正しいと言えます。
しかし、誤った自己流の対応を取ることは非常に危険です。
腰痛を解消させるどころか、むしろ悪化させてしまいます。
運動やマッサージを行う際は、しっかりと調べてから行うようにしましょう。
また、ペインクリニックに通って、医師に相談してみるのも1つの手です。
注意すべき腰痛のサインとは?
腰痛は、がん・骨折・感染・大動脈瘤などが原因で生じる場合があるため、一定の注意を払う必要があります。
そして、これらの疾患を見逃さないための red flags という警戒兆候があります。
✔20歳以下ないし50歳以上
✔時間や身体活動に関係しない腰痛
✔胸や背中の痛みが伴う
✔がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
✔栄養不良
✔体重減少
✔広範囲にわたる神経症状
✔脊柱の捻じれや変形が見られる
✔高熱
以上のような警戒兆候が見られない場合は、一般的な腰痛と判断して問題ないです。
腰痛を感じた際は、こうした異常が見られないか確認してみて下さい。
仮にもし異常が確認できた場合は、直ちに病院に向かって下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はペインクリニックと、ペインクリニックでよく見られる症例の腰痛について解説してきました。
冒頭でも解説しましたが、ペインクリニックは「痛みの緩和を専門とした診療所」です。
神経ブロックのような画期的な治療法で、痛みを取り除いてくれます。
腰痛や肩こり、頭痛などの身近な痛みがなかなか解消されない場合は、ペインクリニックの利用をぜひ検討してみて下さい。
当院でも毎週水・金曜日(金曜日は午前のみ)にペインクリニック専門医による痛みの専門外来を行っています。
予約なしで受診できますので、直接ご来院のうえペインクリニック外来を受診したい旨をお伝えください。
首の痛み・腰痛・手足のしびれ・他痛みでお悩みの方
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