医療法人メディカルフロンティア

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全身麻酔とは(麻酔方法・手術の流れ・合併症・実際の体験談、等)

全身麻酔 とは
頚椎・腰椎疾患について 2019.09.23更新

梅林猛
医療法人メディカルフロンティアでは脊椎手術に特化した医療施設(東京脊椎クリニック)を運営しています。その施設の責任者である梅林猛医師監修の下、脊椎疾患や手術術式・麻酔についても寄稿していきます。
梅林 猛
東京脊椎クリニック院長
日本脳神経外科学会専門医
日本脊髄学会指導医

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さて今回は第13回目「全身麻酔」についてです。

ほとんどの脊椎手術に関しては全身麻酔を行います。
良く患者様の意見で全身麻酔が怖いから手術を受けたくないという声が寄せられます。またいい加減な報道で全身麻酔を行うと寿命が縮むなどとといった何の根拠もない記事が出たりします。
最近の全身麻酔は麻酔器や麻酔薬のめざましい進化にてかなり安全に全身麻酔を施行できるようになっています。
全身麻酔を安全に受けていただくために入院から麻酔施行 手術の流れ・麻酔方法を解説しながら詳しく説明します。

麻酔、手術の流れ

手術日前日に入院します。前日夜間の夕食を最後に絶食となります。(飲水は手術前2時間まで可能です。)

当日病棟にて点滴をとります。

手術室に入ります。

手術台にて仰向けに寝ます。心電図や血圧計といった手術中に状態を計測するモニターを装着します

点滴より麻酔薬が入ります。その後10秒程度で意識が無くなります

意識が無くなった事を確認して口から気管へチューブを入れます(気管内挿管

その後手術体位をとります。(うつ伏せとなる場合があります)

術野を消毒して手術が開始されます。

手術が終了しますと、患部保護したあと麻酔を切ります

意識が戻ります。その際口を開けてください手を握ってください足首を動かしてくださいといった指示が入り、その指示動作を行えるか確認を行います。

指示動作を行う事ができ、全身状態に問題がないことを麻酔科医が確認し気管に入れてあるチューブを抜きストレチャーにて病室に帰室します。

手術後2~3時間はうとうとするような感じが続きます。
また痛みを感じる事がありますので、痛み止めを使用する場合があります。
食事飲水は術後4~5時間で可能となりますが、個人差があります。

麻酔方法

全身麻酔においても種類があり手術によって使い分けます。

吸入麻酔

いわゆる麻酔ガス(セボフレン、デスフルレン)を手術中に患者様肺に送り込み麻酔状態を維持します。
一般的に最も多く行われる方法で、覚醒もよくアレルギーも少ないと言われています。
ただし、脳神経刺激装置等の検査機器を使用する場合吸入麻酔は適さないと言われています。

全静脈麻酔(TIVA)

手術中の維持を麻酔ガスではなく静脈麻酔薬(プロポフォール等)を持続的に点滴から投与する方法です
脳に対する麻酔作用が少ないため脳神経刺激装置をしようする手術でよく用いられます。
また吐き気が吸入麻酔に比較して少ないという報告もあります。
ただし、大量の静脈麻酔薬を点滴静注するため、アレルギー(大豆アレルギー等)がある方には使用できません

全身麻酔の合併症

最近では麻酔薬や麻酔機器の進化でかなり少なくなったとは言えやはりまれではありますが全身麻酔に際する合併症は
あります。

・吐き気
比較的多い手術後の合併症です。個人差が多く全くならない方もいますし、吐き気が強い方もいます。
これは麻薬性の麻酔薬が残存している状態でアルコールが翌日まで残る二日酔いと似ています。また胃液が手術中に胃に貯留し吐き気を催す場合もあります。
吐き気止めや胃液を抑えるお薬で対処する場合があります。

・のどの痛み、声のかすれ
手術中は口から喉を通って気管までチューブが挿入されていますため、術後数時間は喉の痛みや声がかすれることがあります。
基本的には自然に改善します。

・歯、口唇の損傷
手術中に呼吸の補助や麻酔ガスを送り込むために気管内挿管という処置を行います。
口から気管チューブを挿入する作業ですが、その操作の際に気管を確認するために挿入する喉頭鏡という機器を使用しますこれで唇や歯を損傷する場合が
あります。口が開け辛い方、歯が弱っており折れそうな片の場合に頻度が高くなります

・寒気 震え
比較的長い手術や傷口が大きい手術で頻度が高くなります。手術中は麻酔薬で体温調整がうまくいかなくなっていることが原因と言われています

・薬物アレルギー
全身麻酔では数種類の薬を使用します。基本的に点滴から静脈注射にて投与しますがその投与した薬物にアレルギー反応を起こす方がいらっしゃいます
その程度は様々で発疹程度ですぐに消失する軽度のものから、喘息のような呼吸器症状を起こす場合、心停止に至る重度のものまであります
もしアレルギーが発生した場合、原因となった薬を止めてアレルギー反応を抑える治療をします。
これまでにアレルギーを経験したことのある方や、そのような可能性のある方はあらかじめ必ず担当麻酔科医に教えてください。

・肺塞栓症
別名エコノミークラス症候群と言われている状態です。手術中は当然体は動きません。長時間飛行機にじっとしている状態と同じで、足の血流が停滞し、血管の中で血液が固まってそれが肺の中まで飛んでいき詰まると、
突然ショック状態となります。このような危険性は誰にでもありますが、特に喫煙、肥満、高脂血症、下肢静脈瘤などが基礎に存在している方はより高くなります。

・悪性高熱症
約10万例に1例の割合で、麻酔薬(特に吸入麻酔薬)に特異な反応を起こし、高熱を出してショック状態になるような体質の方がいらっしゃいます。
一度これが発症すると10人に1人くらいの死亡率があります。これは遺伝的な体質によりますが、その麻酔薬を使わない限り、この体質があるかどうか分かりません。この合併症は遺伝性があると言われており必ず家族に全身麻酔でこのような状態になった方がいないか術前に確認しています。血縁の方の中に、麻酔で何か異常のあった方がいらっしゃる場合は、担当麻酔科医に教えてください。

これらの周手術期の合併症を引き起こさないように最善の努力をしております。現在、日本国内で麻酔科の専門医がいる病院で、
手術中の予期しない心停止例で麻酔が原因と考えられるものは1万例に1例くらいの確率で発症していますが、そのうち死亡にいたるのはそのさらに25分の1くらいです。

・その他

術後せん妄、感染(肺炎)、呼吸障害 等

最後に

手術 麻酔 

全身麻酔を受けるにあたり、頻度が高いものからかなり稀なものまで、合併症が起こるリスクはあります
しかし最近は薬剤や機器の進化でかなりこれらの合併症の頻度は下がっており安全に全身麻酔を受けることができるようになりました。また麻酔科医は手術開始前から手術終了、覚醒まで絶えず患者様の近くでモニタリングし、状況を監視しております。
万が一合併症が発生した場合すぐに対処できる体制をとっています。しかしどうしても全く合併症がゼロにすることはできません。
その麻酔のリスクと手術を受けることで得られる恩恵を考え患者様が有益になるように麻酔科医と執刀医は常にベストな提案をしております。
手術をお受けの際は担当医と麻酔科医双方とよく話し合って全身麻酔、手術をお受けになることをお勧めします。

実際の体験

実際に全身麻酔をお受けになった患者様の感想、ご意見を参考までに記載しておきます

まるでワープしているようだった

全身麻酔の薬が入ってきて突然意識がなくなり、次の瞬間手術が終わったと声をかけられてびっくりした。長時間眠っている感覚は全くなく時間をワープしているような感覚だった。

全く覚えていない

手術室まで入り薬が入っていったことは覚えいるが気が付いたら病室のベッドで目が覚めた。

病室での吐き気

手術後吐き気があり数回嘔吐した。しかしその後はすっきりとし吐き気が長く続くことはなかった。

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