いびき治療:歯ぎしり(食いしばり)に対する治療(咬筋ボトックス注射)とは

歯ぎしり(食いしばり)は、いびきや睡眠時無呼吸に併発しやすい“隠れ症状”です。
夜間に無意識の噛みしめが続くと、咬筋(エラの筋肉)が過剰に発達して硬く張り、朝のあごのだるさやこめかみ痛、歯のすり減り、知覚過敏、詰め物・被せ物の破損、顎関節症の悪化につながります。
こうした「筋肉の出力そのもの」を下げて症状を和らげる方法として医療用ボトックス注射があります。
美容のしわ取りで広く知られていますが、元来は眼瞼痙攣や顔面痙攣、過活動膀胱などの医療分野で用いられてきた薬剤で神経から筋肉への「動け」という命令を一時的に遮断することで筋収縮を抑えるのが基本的な仕組みです。

いびき・無呼吸でお悩みの方完全予約制で安心の診療体制
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください
📞0120-899-930
〒110-0005
東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階
最新レーザー導入の 上野いびきクリニック

 

歯ぎしり(食いしばり)は、いびき・睡眠時無呼吸に併発しやすい“隠れ症状”

歯ぎしりや食いしばりは、「歯の問題」「ストレスの問題」として扱われがちですが、実はいびきや睡眠時無呼吸と深く関係する睡眠中の隠れ症状であることが少なくありません。
特に、睡眠中に呼吸が不安定になる方では、無意識下で強い噛みしめが繰り返されやすく、本人に自覚がないまま症状が進行していきます。

夜間の過剰な噛みしめが続くと、噛む力の主役である**咬筋(こうきん)**が過度に緊張し、硬く肥大していきます。その結果、

  • 朝起きたときのあごのだるさ・重さ

  • こめかみの痛み、緊張型頭痛

  • 歯のすり減り、欠け、知覚過敏

  • 詰め物・被せ物の破損

  • 顎関節症の悪化

といったトラブルが連鎖的に生じます。
これらは歯科治療だけでは十分に改善しないことも多く、「力そのもの」をどうコントロールするかが重要なポイントになります。

咬筋の“出力そのもの”を下げる治療 ― 医療用ボトックス注射

こうした歯ぎしり・食いしばりに対して、近年注目されているのが医療用ボトックス注射です。
ボトックスというと美容のしわ取りを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には眼瞼痙攣、顔面痙攣、斜頸、過活動膀胱など、神経・筋疾患の治療薬として長年使われてきた医薬品です。

美容分野では咬筋(顎の筋肉)が小さくなるので小顔BOTOX注射としても非常に人気があり古くから用いられています。

その基本的な仕組みは、神経から筋肉へ送られる「動け」という信号を一時的に遮断し、過剰な筋収縮を抑えること
歯ぎしり治療では、強く噛みしめたときにエラの部分で盛り上がる咬筋に、少量ずつ薬剤を注射します。

治療の流れと効果の実感時期

施術は非常にシンプルで、両側の咬筋に数か所ずつ注射するだけで完了します。
処置時間は数分程度で、麻酔を使わなくても耐えられる痛みのことがほとんどです。

注射後すぐに変化が出るわけではありませんが、

  • 3〜7日程度で「噛みしめが軽くなった」と感じ始め

  • 2〜4週間で効果がピークに達し

  • その後は3〜6か月ほど、緩やかに効果が持続します

という経過をたどるのが一般的です。

「噛めなくなってしまうのでは?」と心配される方もいますが、通常の食事に支障が出ることはほとんどありません。
多くの方は「硬いものが少し噛みにくいと感じる程度」にとどまり、日常生活には問題なく適応できます。

筋緊張が和らぐことで、

  • 朝のあごのこわばり

  • 顎関節の違和感

  • 緊張型頭痛

が軽減する方も多く、機能面でのメリットを実感しやすい治療です。
また、咬筋の張りが落ち着くことで、フェイスラインがすっきり見える、いわゆる“小顔効果”を副次的に感じるケースもあります。

ダウンタイム・副作用について

施術後に腫れや内出血が出ることはありますが、多くは数日以内に自然に消失します。
仕事や日常生活を休む必要は、基本的にありません。

まれに、

  • 注射部位の圧痛

  • 一時的な噛む力の低下感

  • 笑顔の左右差など、軽い違和感

が出ることがありますが、ほとんどは一過性です。
なお、妊娠中・授乳中の方は原則として治療を見合わせます

効果は永続的ではない ― 継続治療が前提

ボトックスの効果は永久ではありません。
神経の末端は時間とともに再生するため、快適な状態を維持するには数か月ごとの再注射が前提となります。

費用は自由診療で、両側の咬筋治療で1回あたり3〜6万円前後が一般的な相場です(使用量やクリニックの方針により変動します)。

歯ぎしり対策は「総合設計」が重要

ボトックス注射は非常に有効な治療ですが、単独よりも組み合わせ治療のほうが、症状は安定しやすくなります。

  • ナイトガード(マウスピース)
     歯の摩耗・破折を物理的に防ぐ「防具」

  • ボトックス注射
     噛む力そのものを弱める「エンジン調整」

  • いびき・睡眠時無呼吸への対策
     体位工夫、体重管理、鼻呼吸の確保、上気道治療などによる「道路整備」

これらを同時に整えることで、夜間の覚醒や口呼吸が減り、歯ぎしりそのものが起こりにくい環境が作られます。

まとめ

歯ぎしり・食いしばりは、単なる歯の問題ではなく、睡眠の質や呼吸障害と深く関係する症状です。
医療用ボトックスは、噛む力の「原因」に直接アプローチできる、理にかなった治療法の一つです。

「朝のあごの不調が続く」「マウスピースだけでは改善しない」「いびきや無呼吸も指摘されている」
このような方は、一度総合的な評価を受けることで、より快適な睡眠と口腔環境を取り戻せる可能性があります。噛む力の主役である咬筋(強く咬んだ時に張る両頬あたりの筋肉)に少量ずつ薬剤を注射するだけで完了します。
注射後しばらくすると神経伝達が部分的にブロックされ、睡眠中の過剰な噛みしめが弱まり、歯ぎしりの力が落ち着いてきます。多くの方は三〜七日で軽さを感じ始め、二〜四週で効果がピークに達し、その後は三〜六か月ほど緩やかに持続します。食事に困るほど噛めなくなる心配は通常なく、「固いものは少し噛みにくい」と感じる程度にとどまるケースが大半です。筋緊張が抜けることで、朝のこわばりや顎関節の違和感、緊張型頭痛が軽くなる方もいます。
咬筋の張りが落ち着く分、輪郭がすっきり見える“小顔”効果を喜ばれることもあり、見た目と機能の両面でメリットが期待できます。施術自体は数分で終わり、腫れや内出血が出ても数日で引く程度なので、日常生活を止める必要はほぼありません。

一方で、効果は永続的ではありません。神経の末端は時間とともに再生してくるため、快適さを保つには数か月ごとの再注射が前提になります。まれに注射部位に内出血や圧痛が出たり、一時的に噛む力が弱く感じられること、笑顔のバランスに軽い違和感が出ることがありますが、多くは一過性です。妊娠・授乳中は原則として見合わせます。
費用は自由診療で、両側の咬筋治療で一回三〜六万円程度が相場です(クリニックの方針や用量で変動します)。
ボトックスは単独でも有用ですが、歯ぎしり対策は“総合設計”にするといっそう安定します。
就寝時のナイトガード(マウスピース)は歯の摩耗・破折を物理的に守り、ボトックスは筋出力を下げて根本の負荷を軽くします。さらに、いびきや睡眠時無呼吸が背景にある方では、体位工夫や体重管理、鼻呼吸の確保、
Dual Deep Thermia」のような最新治療を用いて上気道の局所治療を組み合わせると、夜間の覚醒や口呼吸が減り、歯ぎしりそのものが鎮まりやすくなります。つまり、歯と関節を守る「防具」と、力そのものを弱める「エンジン調整」、そして呼吸環境を整える「道路整備」を同時に進めるイメージです。

次回はいびき治療の最新治療ともいえる「Dual Deep Thermia」について詳しく解説します。

 

いびき・無呼吸でお悩みの方完全予約制で安心の診療体制
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください
📞0120-899-930
〒110-0005
東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階
最新レーザー導入の 上野いびきクリニック

記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷和之

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之

2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務

完全予約制

上野でいびき治療なら
上野いびきクリニック

Dual Deep Thermiaによる切らないレーザー治療で、いびき・睡眠時無呼吸の改善をサポートします。
上野駅徒歩3分。まずはお気軽にご相談ください。