夜の悪夢~僕の全ては奪われた~⑬時は流れ

成開中学の卒業式、高校は付属の成開高校へエスカレータ式にて高校生となる。

今思えば事故にあってから下半身の機能を失い、約10か月の入院生活ご数年にわたるリハビリ通院をへて日常生活には問題が無い程度までに僕の足は改善していた。

そして退院後医師になりたいという強い決意が自分を勉強に方へ意識をむけたのであった。

幸いなことに目標があると、そのために努力する受験勉強も全く苦痛ではなかった。

医師になるために最も近い成開中学を選択にしたことは自然な流れであった。

しかし小学校時代はひたむきに努力するだけである程度の成果を出せていたが元々日本屈指の優秀層が集まるこの成開中学では多少の努力ではすぐに置いて行かれ僕のような凡人がこの猛者たちと対等に渡り歩いていくためにはかなりの努力を要した。

いうまでもなく中学生活は勉強に明け暮れる日々であったしかし、この優秀層にもひけをとらない結果を出せたことと、医師になるという強い志があったため自分の気持ちが折れることはなかった。

 

*この物語はフィクションであり実際の人物、団体とは一切関係ありません。