夜の悪夢~僕の全ては奪われた~⑦みんな優しい
それからというもの病院の生活が始まった。
当然自分で立つこともできず車椅子へ移動することもできない
当然トイレへも行けず数年前に卒業したおむつ生活へと逆戻りしていた
しかし自分としては最初おむつをしていた記憶はないが2回目のおむつ人生
の記憶は鮮明に残っている
不思議と違和感はなく、何が嫌かといえばおむつ交換を人の手を借りなければ
自力でできないといことであった。
さらに便意も尿意も感じないことに気付き始めた。
気が付くと下半身から異臭を感じることで、排尿や排便を認識するのである。
当然何が何だかわからず頻回にパニックになり泣き叫んだ
看護師やらリハビリのお兄さん、担当の先生にまで激しく暴言を吐き続けた。
ところが病院の人たちは一切僕をとがめることもなくとても優しく僕が落ち着くまで
寄り添い僕のパニックが治まるまで、優しく寄り添ってくれたのである。
そんな優しさもあってか、自然と不自由な自分を受け入れはじめ、落ち着きを取り戻した
頃自分の置かれている状況を知ることになる
*この物語はフィクションであり実際の人物、団体とは一切関係ありません。