マンジャロでいびきが止まる?体重減少だけじゃない「睡眠の質」への劇的効果と最新エビデンス

上野いびきクリニックではいびきに対してのトータルケアとしてチルゼパチド製剤(マンジャロ注射)も積極的に導入しています。単純に肥満傾向の方がマンジャロにて痩せたためいびきが減ったという単純なメカニズムでなく最近チルゼパチド製剤は別の効果でいびきや睡眠時無呼吸に改善がみられるという論文が発表されました。

今回はマンジャロといびき治療に関して詳しく解説します

はじめに:なぜ「痩せ薬」でいびきが治ると話題なのか?

近年、肥満症や2型糖尿病の治療薬として世界中で注目を集めている「マンジャロ(チルゼパチド)」。SNSやメディアでは「劇的に体重が落ちる」という側面ばかりが強調されがちですが、実は今、医療現場で最も注目されているのが「いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の劇的な改善効果」です。
「毎晩のいびきがうるさいと家族に怒られる」「朝起きても疲れが取れない」……そんな悩みを抱える方にとって、マンジャロは単なるダイエット薬を超えた「睡眠改善の救世主」になる可能性があります。本記事では、2026年現在の最新臨床データに基づき、マンジャロがいびきを解消するメカニズムを詳しく解説します。

1. いびきと肥満の深い関係


そもそも、なぜ人は「いびき」をかくのでしょうか? その最大の原因の一つが「肥満」です。
上気道の閉塞太ると、お腹周りだけでなく「首の周り」や「舌の付け根(舌根)」にも脂肪がつきます。仰向けで寝ると、これらの脂肪の重みで気道が圧迫され、狭くなります。狭い隙間を空気が通る際に、喉の粘膜が振動して出る音が「いびき」の正体です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)への進行

いびきがひどくなり、完全に気道が塞がると「無呼吸」状態になります。これが睡眠時無呼吸症候群です。無呼吸が続くと脳が酸欠状態になり、夜中に何度も覚醒するため、深い睡眠(レム睡眠・徐波睡眠)がとれなくなります。

2. 衝撃の研究結果

:SURMOUNT-OSA試験が証明したもの2024年から2025年にかけて発表された大規模臨床試験「SURMOUNT-OSA」の結果は、医学界に衝撃を与えました。

無呼吸指数(AHI)が大幅に減少

マンジャロを投与した肥満を伴うSAS患者において、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)が最大で約60%減少したことが報告されました。これは、従来のCPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)に匹敵するか、あるいはそれ以上の根本的な改善を意味します。
「治癒」に近い状態まで改善する例も
研究では、参加者の約半数が「疾患の解消(AHIが正常範囲内へ)」というレベルまで到達しました。これまでは「一生CPAPを手放せない」と言われていた重症患者が、マンジャロによる減量といびきの解消により、CPAPを卒業できる可能性が示唆されたのです。

3. マンジャロがいびきを治す3つのメカニズム

① 首周りの脂肪(咽頭周囲脂肪)の減少

マンジャロの強力な体重減少効果により、首周りや喉の奥の脂肪が効率よく燃焼されます。これにより気道が物理的に広がり、空気の通り道が確保されます。

② 炎症の抑制

マンジャロ(GLP-1/GIP受容体作動薬)には、全身の炎症を抑える働きがあります。喉の粘膜の慢性的な腫れや炎症が引くことで、空気の抵抗が少なくなります。これはいびきには画期的な作用で実際炎症指標の高感度CRP(hsCRP)、収縮期血圧、そして睡眠関連の自覚症状(眠気や睡眠障害尺度)でも全般に改善が示されました。

③ 呼吸中枢への働きかけ

最新の研究では、GLP-1受容体作動薬が脳の呼吸中枢に作用し、睡眠中の呼吸を安定させる可能性も議論されています。単なる「物理的なダイエット」以上の効果が期待されている理由です。

4. いびきが治ることで得られる驚くべきメリット

マンジャロでいびきが改善されると、人生の質(QOL)が劇的に向上します。
日中の強烈な眠気の解消:会議中や運転中の耐えがたい眠気がなくなり、仕事の生産性が爆発的に上がります。
高血圧・心疾患のリスク低下:無呼吸による交感神経の興奮が収まるため、血圧が安定し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが激減します。
パートナーとの関係改善:いびき騒音による「寝室別居」の解消は、多くの夫婦にとって大きな喜びとなります。
メンタルヘルスの安定:深い睡眠がとれるようになると、ホルモンバランスが整い、うつ症状やイライラが軽減されます。

5. マンジャロを使用する際の注意点と副作用

効果が高い一方で、マンジャロは適切な医師の指導のもとで使用する必要があります。
主な副作用
消化器症状:吐き気、下痢、便秘などが初期に出やすいです。
筋力の低下:急速に痩せる際、脂肪だけでなく筋肉も落ちやすいため、適度な運動が推奨されます。
自由診療と保険適用の違い
2026年現在、マンジャロは「2型糖尿病」の治療薬として保険適用されていますが、「肥満症」単体での使用は自由診療(自費)となるケースが多いです。ただし、SAS(睡眠時無呼吸症候群)を合併している高度肥満の場合、今後の保険適用の拡大が期待されています。

6. まとめ:2026年、いびき治療は新しい時代へ

かつて、いびきや睡眠時無呼吸症候群の対策といえば、鼻にマスクをつけるCPAPか、喉の手術しかありませんでした。しかし、マンジャロの登場により、「薬で体重を落としながら、根本からいびきを治す」という選択肢が現実のものとなりました。
もしあなたが、
「痩せたいけれど、いびきも深刻」
「CPAPが苦しくて続けられない」
「朝、絶望的に体が重い」
と感じているなら、一度当院にお気軽にご相談ください。当院ではDual Deep Thermiaのいびきレーザーを中心にマンジャロを選択肢に含めた様々な治療を患者様の状態に合わせてご相談できます。

良質な睡眠は、健康で幸せな人生の基盤です。マンジャロという新しいツールを賢く使い、静かで深い眠りを取り戻しましょう。

記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷和之

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之

2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務

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