嵐 櫻井翔さんもいびき?「プシュプシュプシュ」の正体は?専門医が考察~櫻井・有吉THE夜会(3月5日放送)~

舌根沈下によるいびき

今回は櫻井・有吉THE夜会(3月5日放送)「睡眠の悩みSP」を視聴しまして解説と櫻井翔さんの特殊な「プシュプシュプシュ」といういびきについて考察してみようと思います。

 

櫻井翔さんの「プシュプシュプシュ」いびき 何が起きていそう?

番組内で櫻井翔さんのいびきが「プシュプシュプシュ」と表現された、という点が興味深いところです。

「プシュプシュ」は、擬音としては

  • 空気が漏れる
  • 小さな破裂音が混じる
  • 口唇・鼻・軟口蓋のどこかで細かい振動が起きる

といったイメージが近いです。

医療的には音だけで断定はできませんが、考察としては次の仮説が立ちます。

  • 口がわずかに開いている/唇が震える(口唇周囲の小さな振動)
  • 鼻の通りのムラで、空気の通過が「細切れ」になる
  • のどの奥の大振動ではなく、手前側の狭さ・乾燥が関与している可能性
  • 寝姿勢や疲労、飲酒で音が変わるタイプ(小さな振動が増える)

このタイプは「大音量のいびき」より軽く見られがちですが、本人の睡眠の質が落ちていることもあります。大事なのは、音の種類に関係なく「日中のだるさ」「同居者のストレス」「呼吸が止まっているように見える」などの状況をセットで捉えることです。

番組内でもメンバーから指摘されてるとありましたので、やはり仕事中の出来事でストレスや疲労がたまっている可能性が強く疑われます。また体形上首の「太さ」もいびきのリスクとなりそうな見解です。

一般的な無呼吸を伴うような激しいいびきではないと考えられますがやはり、ストレスの無い環境で睡眠を取ることがなにより大切です。

では他の出演者のいびきについても考察します。

西村知美さん オオカミ級いびき/無呼吸50秒/更年期いびき

番組(および報道)では、西村知美さんのいびきが「オオカミのうなり声」と表現され、睡眠中の検証で重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)を併発している可能性が示されました。
また、番組内では潜在患者数が約940万人といった話題も出ています。


いびき・無呼吸で途中覚醒寝苦しい
 

重症の睡眠時無呼吸症候とは|AHI30以上の危険な状態を解説

 

1時間に30回以上呼吸が止まる重症の睡眠時無呼吸症候群。強い日中の眠気、事故リスク、心血管疾患などの危険性と治療の重要性を解説します。

無呼吸が長い(50秒前後)=何が怖い?

番組の表現として「無呼吸が長い」というインパクトがありましたが、ここで大切なのは「秒数の数字そのもの」より、

本人に自覚がない(驚いていた)

家族がストレスを感じるレベルで同居生活の質に影響している

いびきが長期化している(10代から40年以上)
といった「放置されやすい構図」が揃っている点です。
いびき・無呼吸は、本人が寝ている間に起こるため「自分ごと化」しづらく、結果として先延ばしになりやすいのが最大の落とし穴です。

「下が長い」「顎が小さい」「舌が長い」=骨格・軟部組織の影響

番組の要約では、西村さんの背景として「骨格が小さく気道が狭い」「舌が長い可能性」などが示唆されました。
ここで重要なのは、いびきは「太った/痩せた」だけではなく、骨格(顎の大きさ・下顎の位置)+のど周りの軟部組織(舌・軟口蓋など)+姿勢(仰向け)が組み合わさって出方が決まる、という点です。
つまり、同じ「いびき」でも人によって原因の重みが違い、「枕だけ」「横向きだけ」で解決しないケースが出てきます。

更年期いびき なぜ40〜50代で増えやすいと言われるのか

番組紹介文でも「40、50代の女性に急増『更年期いびき』」が取り上げられました。
一般的にこの時期は、体重変化・筋肉量・睡眠の質の変化が重なりやすく、「今までなかったのに、急にいびきが指摘される」という相談が増えがちです。
ポイントは「年齢のせい」で片づけず、何がトリガー(引き金)になっているかを探すことです。


女性のいびき仰向けではいびきをかきやすい
 

女性のいびきは「恥ずかしい」ではなく「見逃せないサイン」

 

女性のいびきは鼻づまり、むくみ、ホルモン変化、顎の形など様々な要因で起こります。原因の見分け方やセルフチェック、治療の考え方を解説。

横向きに寝る/オーダーメイド枕 効く人と効きにくい人の差

番組のまとめでは、西村さんが横向きをキープし、オーダーメイド枕の導入が紹介されました。
横向き寝は「仰向けで悪化するタイプ」に特に有効です。仰向けだと舌や軟部組織が重力で落ちやすく、空気の通り道が狭くなりやすいからです。
一方で、横向きでも音が出る場合は「姿勢以外」の要因(のどの振動・鼻の通り・軟部組織の状態など)が強い可能性があり、枕だけでは変化が限定的なこともあります。

ただし注意点としては、枕は「高いほど良い」ではなく、「角度が合っているか」が大事です。高すぎる枕は首が詰まり、逆に悪化することがあります。


仰向けではいびきをかきやすい
 

仰向けでいびきが悪化するのはなぜ?今夜からできる対策5つ

 

仰向けで寝ると舌が喉側へ落ち込み、気道が狭くなっていびきが強くなりやすくなります。横向き寝など今夜からできる対策を解説。

番組で出たCPAPについて

番組要約では、対策の一つとしてCPAPが言及されています。
ただし今回の解説のの主旨は「番組で紹介された内容を理解すること」であり、当院での提供を示すものではありません(当院の診療内容は別途ご案内します)。
「いびき=音の問題」ではなく、呼吸の乱れが疑われる場合は「評価と方針決め」が必要、という点です。


睡眠時無呼吸症候群の治療に使用する最新のCPAP機器
 

CPAP療法の実際の治療とは|導入から長期管理まで解説

 

睡眠時無呼吸症候群の標準治療であるCPAP療法。受診から検査、試用期間、本格導入までの流れや治療継続のポイントをわかりやすく解説。

トム・ブラウンみちおさんパート 爆音いびき/無呼吸/歯ぎしり/自覚なし

番組では、みちおさんに爆音いびきに加えて無呼吸や歯ぎしりが見られ、本人に自覚がないことが紹介されています。
また「飛行機で激しいいびき」というエピソードは、いびきが「家庭内」だけでなく、出張・旅行・移動など社会生活の場面でも問題化しやすい典型です。

首肩の筋肉がリラックスできていないいびきとは?

番組では、原因として「首や肩のコリ」「リラックスした状態で寝ることが重要」といった解説が出ています。
ここは誤解が生まれやすいので整理します。

  • 首肩の緊張が強いと、寝姿勢が崩れて口が開きやすい/仰向け固定になりやすい
  • 口が開くと口呼吸になりやすく、乾燥→振動(いびき)の条件が揃いやすい
  • ただし「肩こり=いびきの主因」と断定するのは危険で、あくまで悪化要因の一部として考えるのが現実的

番組で出た頭蓋骨はがしですが、という話は、「寝る前の体の緊張を落として睡眠姿勢を整える工夫」としては理解しやすい一方、いびきの原因は多因子なので、効く人・効きにくい人が出るのが自然です。

当院では肩こりに対して有用なペインクリニック治療「トリガーポイント」や「肩ボッツリヌストキシン治療」を推奨しています。

歯ぎしりといびきが同時に出るとき

歯ぎしりはストレスや睡眠の質の変化と関連することがあり、同時に起きると「睡眠が浅い」「呼吸の乱れで体が反応している」など、複合要因が疑われます。

歯ぎしりはいびきと併発しやすい症状の一つで当院の患者様でも同時に治療される方が非常に多いです。

当院ははぎしりに対する咬筋ボツリヌス注射で対応しています。



 

歯ぎしり・食いしばりに対するボトックス治療とは

 

咬筋にボツリヌストキシンを注射して筋収縮を弱め、歯ぎしりや食いしばりを軽減する治療法を解説。いびきや睡眠時無呼吸と関係する“隠れ症状”への対策について紹介しています。

番組から学べる「現実的な第一歩」 録音1〜2分+3点メモ

番組を見て「自分も当てはまる」と感じた方に、いびき専門の実務としておすすめなのが、次の「最小セット」です。

スマホ録音1〜2分(音声でも動画でもOK)「いびきラボなどのアプリも有用」

メモ3点

①仰向け/横向け

②飲酒の有無

③疲労(寝不足・残業など)

これだけで、相談時に「何を優先して対策すべきか」が整理しやすくなります。
番組でも「横向き」「枕」「生活要因」が出ましたが、結局のところ「自分がどの条件で悪化するか」が分かると、対策の当たりが付きます。

まとめ 番組の情報を「自分の改善」に変えるコツ

『THE夜会』睡眠SPは、

本人に自覚がないことが多い(西村さん、みちおさん)

女性の更年期や骨格要因など、多様な背景がある

横向き・枕・生活要因・マッサージなど、入口の選択肢が多い
という点を、分かりやすく可視化した回でした。

一方で、視聴者が本当に得したいのは「情報」ではなく「改善」です。改善に変えるコツは対策を増やすことではなく、自分の悪化条件(仰向け・飲酒・疲労・乾燥)を押さえる、録音で状況を共有できるようにするなどが有用です

いびきは、原因が1つとは限りません。番組のように「姿勢」「枕」「首肩の緊張」「更年期」などが複合することもあります。
録音1〜2分があると相談がスムーズです(なくても大丈夫です)。気になる方は、お気軽にご相談ください。

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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷和之

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之

2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務

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