失敗しない「クリニック選び」5つのポイント 口コミ・ランキングに振り回されず、“本当に安心できる医療機関”へたどり着く方法
「良いクリニックって、どうやって探せばいいですか?」
これは外来で非常によく聞かれる質問です。いびき治療に限らず、美容医療、歯科、整形外科、内科など、どの分野でも患者様が同じ悩みを抱えています。

現代は検索すれば無数のクリニックが出てきますし、口コミやランキングサイトも充実しているように見えます。
ところが、実際にその情報を頼りに受診してみたら「説明が雑だった」「思ったより高額だった」
「納得できる診療ではなかった」という声も少なくありません。
なぜ、このようなギャップが起きるのでしょうか。
理由の一つは、インターネット上の評価やランキングが、必ずしも“純粋な評価”ではないからです。
特に自由診療(保険適用外)の領域では、広告費を大きく投じて集客するモデルが一般的で、情報の見え方が偏りやすい傾向があります。もちろん、広告=悪ではありません。必要な医療を必要な人に届けるために広告が役立つ場面もあります。
ただし、「広告として強く見せられているもの」と「本当に患者様の利益になる医療」の間には、ズレが生じることがあるのです。
そこで本記事では、いびき治療を含め、さまざまな診療科で使える失敗しないクリニック選びの5つのポイントを解説します。
読み終えたときに「次に何を確認すればよいか」が具体的に分かるようにまとめましたので、ぜひ活用してください。
この記事の目次
ポイント1 ランキングサイトは“そのまま”信用しない
最近とくに増えているのが、SNSや検索結果で表示される「○○治療ランキング3院」「おすすめクリニックTOP5」
のようなページです。見た目は比較サイトのように整っており、つい「1位なら安心かな」と思ってしまいがちです。
ただ、まずやっていただきたいのはそのページが広告かどうかの確認です。
Facebookや広告ネットワークの表示では、ロゴや投稿の隅に小さく「広告」「Sponsored」などと表記されていることがあります。ここが広告であれば、そのランキングは“第三者評価”ではなく、広告主が意図して作っている可能性が高いと言えます。
さらに注意すべき点は、ランキングの根拠が不明確なことです。何を基準に順位をつけたのか、評価項目が公開されていない、調査方法が示されていない。にもかかわらず「1位」と断言している場合、ランキングというより“誘導”の可能性があります。
クリックすると特定クリニックの予約ページへ飛ぶ、あるいはそのクリニックの広告につながる仕組みになっていることも珍しくありません。
結論として、ランキングサイトは「参考情報の一つ」にはなりますが、ランキングの順位=医療の質とは直結しないと考えるのが安全です。
ポイント2 口コミは“ほどほど”に。鵜呑みは危険

次に多いのが「Googleやその他ポータルサイトの口コミが良かったので行きました」というパターンです。
口コミには実体験が含まれるため、まったく無視する必要はありません。実際、悪質な誹謗中傷やヘイトスピーチのようなケースでない限り、クリニック側が都合の悪い口コミを簡単に削除できるわけではありません。
ですので、一定の信頼性はあります。
一方で、口コミが「完全に公平」かというと、そうとも言い切れません。たとえば以下のようなケースが現実に起こり得ます。
- 競合クリニックに対して意図的に低評価を付ける。
- 逆に、過剰に高評価の口コミを集める(依頼や誘導を含む)
- 投稿者の期待値が極端で、評価が体験より感情に引っ張られる
- 口コミ数が少なく、たまたまの当たり外れで印象が決まる
口コミを見る際は、星の数だけで判断せず、文章の中身を読むことが重要です。
「何が良かったのか」「何が不満だったのか」が具体的に書かれているか、同じような文体の投稿が連続していないか、短文で絶賛が並んでいないか。こうした視点で“情報の質”を見てください。
ポイント3 「大手だから安心」は医療では成り立ちにくい
「全国展開」「全国に◯十院」「グループ院多数」という言葉には、安心感があります。
確かに一般のサービス業では、チェーン展開により品質が一定化され、研修体制も整っていることが多いでしょう。
しかし医療は、飲食店やコンビニのように「同じ商品を同じ品質で提供する」ビジネスとは性質が異なります。
診療や施術は、医師・看護師と患者様の“個対個”で成立する部分が大きく、技量や説明の丁寧さ、判断の質はどうしても
個人差が出ます。
つまり、大手であることは「情報量が多い」「予約が取りやすい」などのメリットになり得ますが、医療の質を保証する
ものではありません。
大手でも素晴らしい医師はいますし、逆に大手だからこそ現場の担当が頻繁に変わる、経験の浅い医師が担当する、というケースもあり得ます。
大切なのは「規模」ではなく、実際に診療に当たる医師が誰で、どんな経験を積んできたかです。また大手医療機関はその豊富な資金力で誇大広告を打つことが可能です。
ポイント4 料金表示が明確か。安すぎる表記に注意

次に重要なのが、料金表示です。ほとんどのクリニックは料金を掲載していますが、患者様が混乱しやすい表記もあります。
代表例が以下です。
- 「◯◯円〜」とだけ書いてあり、上限や条件が不明
- 異常に安い金額が強調されている
- 「月々数千円」とローン前提の見せ方になっている
- 初回だけ安く、2回目以降の説明が薄い
- “オプション”が多く、総額が読めない
こうした場合、実際に来院してから「追加オプションを勧められて想定より高額になった」「ローンを強く勧められた」というトラブルが起こりやすくなります。
もちろん、医療には個別性があるため、症状や状態で費用が変動すること自体はあります。問題は、その変動の理由や範囲が説明されていないことです。逆に言えば、信頼できるクリニックは、料金体系が比較的整理されており、総額感・治療回数・追加費用の有無が分かるように提示しています。
「料金が明確」なことは、医療の安心感を支える非常に大きな要素です。
ポイント5 ホームページで最重要なのは「医師の経歴」と「責任体制」

最後が、そして最も重要なポイントです。クリニックのホームページは、デザインや写真の綺麗さよりも、**“誰が責任を持って診療しているか”**を見るべきです。
具体的には以下を確認してください。
- 院長・所属医師の氏名が明記されているか
- 経歴(勤務歴、専門分野、資格等)が具体的に書かれているか
- どの医師がどの治療を担当するのかが分かるか
- 非常勤中心なのか、常勤で責任を持つ体制なのか
医師は国家試験に合格した後、一般的に2年間の初期研修を経て、その後に専門科での修練(レジデント等)を積みます。
しかし近年、専門科での十分な研修を経ずに、直接自由診療領域へ進むいわゆる「直美(ちょくび)」が話題になることがあります。
誤解がないように言えば、直美がすべて悪いという意味ではありません。
自由診療の中にも、患者様にとって価値ある医療は存在します。ただし、侵襲性(リスク)の高い治療、合併症対応が必要な治療を受ける場合には、万が一の事態に落ち着いて対処できるだけの臨床経験が重要になります。
医療は「うまくいく前提」で組み立てるものではなく、「予期せぬ事態が起きた時にどうするか」で安全性が決まる場面があるからです。
さらに注意が必要なのは、所属医師の名前すら載っていないクリニックです。
実質的な経営者(オーナー)が医師ではなく、医師は非常勤で入れ替わり、院長が名義貸しのような状態になっているケースもあり得ます。
こうなると、治療の責任体制が曖昧になりやすく、患者様が不利益を受けるリスクが高まります。
だからこそ、ホームページでは「院長は誰か」「経歴がきちんと提示されているか」「責任体制は明確か」を最優先で確認してください。
まとめ 情報が溢れる時代こそ“見るべき所”を絞る
本記事では、クリニック選びの5つのポイントを解説しました。
- ランキングサイトは信用しすぎない(広告の可能性を疑う)
- 口コミは参考程度に(文章の具体性を確認)
- 大手=安心ではない(医療は個人の技量差が出る)
- 料金表示は明確か(総額が読めるか、過度な勧誘がないか)
- 最重要は医師の経歴と責任体制(誰が責任を持つのか)
良いクリニックとは、派手な広告や見た目の華やかさではなく、患者様の不安に向き合い、根拠を示し、適切な治療選択肢を提示し、責任を持って診療する医療機関です。
もし受診先を迷ったら、ぜひ今回の5つのポイントをチェックリストのように使ってみてください。
特に「医師の経歴」と「責任体制」は、患者様ご自身の安全に直結する部分です。
ホームページで確認できることは多いので、受診前のひと手間で“後悔しない選択”につながります。
記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
完全予約制
上野でいびき治療なら
上野いびきクリニック
Dual Deep Thermiaによる切らないレーザー治療で、いびき・睡眠時無呼吸の改善をサポートします。
上野駅徒歩3分。まずはお気軽にご相談ください。

