医療法人メディカルフロンティア

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腰痛とは(原因別に治療法を解説)

腰痛 東京 脊椎クリニック
頚椎・腰椎疾患について 2020.03.15更新

梅林猛
医療法人メディカルフロンティアでは脊椎手術に特化した東京脊椎クリニックを運営しています。施設責任者である梅林猛医師監修の下、脊椎疾患や手術術式についても寄稿していきます。
梅林 猛
東京脊椎クリニック院長
日本脳神経外科学会専門医
日本脊髄学会指導医

 

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さて今回は「腰痛」という症状からフォーカスをあてて解説していこうと思います。

おそらく老若男女問わず「腰痛」を経験したことがないという方はこの世の中にほとんどいないでしょう。若い方は一時的なものが多いかとは存じますが慢性的(ずっと症状が続いている)という方も実はかなり多いのではないでしょうか
年齢が上がるにつれ腰痛が無い方のほうが少ないかと思われます。
このように様々な痛みがありますが、腰痛はおそらく痛みの症状では最も多いと思われます。
ではこの腰痛が起こる原因と一般的な治療(マッサージやストレッチなどの医療行為でない治療は割愛させていただきます)
などを解説していこうと思います。

腰痛の原因について

・原因がはっきりしない腰痛:非特異的腰痛

おそらくこの原因が最も多いのではないでしょうか
原因部位が特定できない腰痛でレントゲンやMRI検査で明らかな異常がない腰痛のことです。
心理的・社会的要因が関与しているといわれています。
例えば血流減少、筋力低下、筋肉のこわばり・凝りなどが重なり合って症状を起こしている可能性や、神経が痛みに敏感になり過ぎている可能性、心理的なストレスなどの要因が考えられます。
また、腰に負担がかかる姿勢で家事や仕事をしているといった、生活スタイルの中に原因が隠れているケースも多いと考えられます。
さらにこの腰痛の厄介なところは様々な腰痛に対する治療(痛み止めの内服やブロック注射)等が劇的に効く場合もあれば全く効かない場合もあるという事です。
さらにレントゲンのみしか撮影されておらず、実は何らかの原因が存在しているにも関わらず見逃されており漫然と痛みに対象療法を継続している患者様も相当数いるといわれています。
レントゲンのみでは得られる情報は少なく脊椎の異常を発見することは困難です。
そのため、腰痛でお悩みの方は脊椎の神経の状態を詳しく検査できるMRI検査を行うことのできる施設を受診することをお勧めします。
もちろん当院にはMRIは完備されております。
また俗にいう「ぎっくり腰」(腰椎捻挫)とは腰椎やその周りの筋肉もしくは靭帯にダメージを受けて急激に腰痛が発生する状態で急性腰痛症と呼ばれますがレントゲンやMRI検査で明らかな異常がないためこの非特異的腰痛に分類されます

・腰の神経(脊髄)を圧迫が原因の腰痛:特異的腰痛

特定の原因が存在し、画像診断(レントゲンやMRI等)で原因部位はっきりしている腰痛です。
腰痛全体のうち15%~20%程度がこの特異的腰痛と言われています
具体的には

などが挙げられます。

これらはいずれも腰部の神経(脊髄)が圧迫されて痛みが起こり圧迫がひどいときには、脚の筋力低下やしびれを伴います。体的な内容や治療法についてはは各ページをご覧ください。

その他まれにみられるもので

脊椎炎
女性に多いリウマチ、あるいは細菌による脊椎の化膿性炎症による腰痛もあります。
がんの転移
がんの脊椎への転移も強い腰痛を引き起こします。近年、がん自体の治療成績が向上し、患者さんの寿命が延びたため、このような腰痛が増えています。

・筋肉(筋膜)が原因の腰痛:筋筋膜性腰痛

腰痛 東京脊椎クリニック

腰には様々な筋肉が集中しています。
腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)、骨盤底筋群、腰方形筋、広背筋、脊柱起立筋、大殿筋、外腹斜筋
など厳密にはもっとあります。
これだけ多くの筋肉が腰に入り組くんで存在しており、それぞれの筋肉を包んでいるのが筋膜です。この筋膜が運動や圧迫などで傷ついてしまう状態を筋膜性疼痛症候群(筋筋膜性腰痛)といいます
通常は数日で回復しますが、デスクワークや運転など、同じ姿勢が長時間続き負荷がかかる状況が
続いたり寒さが原因で血行が悪くなったりすると回復が追いつかず、強い痛みやしびれを生じるまで
悪化してしまう可能性があるのです。
また寝具があっていない場合も同様にして腰痛の原因になり得ます。
肩や脚など全身で起こる可能性がありますが、腰で発症し腰痛の原因となり得ます。

・内臓や血管の病気による腰痛

腎結石や胆石、子宮の病気などの内臓の病気で腰痛が起きることも珍しくありません。
膵炎や十二指腸潰瘍などでは、腰よりやや上の背中に痛みが走ることがあります。
また、お腹を通っている大動脈の内側の壁が破れて(大動脈解離)激しい腰痛が急に起きることがあります。
救急治療が必要な危険な腰痛の代表で致死率も非常に高い疾患です。

腰痛の治療について

①危険な腰痛を見逃さない

急激な腰痛をきたす場合、大動脈解離などの重篤な疾患の場合緊急に手術が必要な場合があります。
したがって急激かつ激烈な痛みを伴う腰痛は要注意です。
また脊椎疾患において排尿排便障害を併発しているような腰痛は脊髄を強く圧迫している可能性が高く、放置すると脊髄が損傷し、圧迫を解除しても元に戻らない可能性もあります。
そのため早期に手術を行い圧迫を解除する必要があります。
診断の基本はこれらの緊急に処置を必要とする疾患を見落とさないことであり、逆にこれらの危険な疾患でないと分かれば以下に示すような対症的な治療へと進みます。

②鎮痛薬等の対症的治療

①で解説したような緊急性を要する疾患でない場合鎮痛薬等の対症的治療(消炎鎮痛剤の内服・湿布薬)で改善する場合がほとんどです。それで改善せず持続的な腰痛ある、または手足のしびれといった
脊椎疾患を疑わせる症状が併発している場合、さらに脊椎に診断のフォーカスをあてMRI等の詳しい
検査を行います。

③脊椎疾患に対する治療

MRI等の詳しい検査にて脊椎疾患と診断がつけば疾患に応じた治療法が選択されます
詳しくは各疾患の治療法を参照してください。

④筋筋膜性腰痛の治療

筋・筋膜性腰痛の治療では、薬物療法、運動療法、温熱療法、装具療法などが行われます。
発症直後の急な強い痛みの後では、基本的には安静とアイシングが大切になってきます。
ただし、過度な安静は痛みを長引かせる原因にもなってしまうため、痛みが落ち着いてきたら
速やかに軽めのストレッチなどを始めます。そして、損傷部位を温めることで血行が改善され、
修復を早めてくれます。
また、損傷した筋肉は筋出力が低下してしまっている可能性もあるため、再発を防ぐためにも
腹筋や背筋などの筋力トレーニングを行うことも重要になってきます。
また、仕事やスポーツを行う姿勢や動作方法などに原因があるようであれば、姿勢や動作方法の改善のためのトレーニングや指導を行い、筋・筋膜にかかるストレスの軽減を図っていきます。

最後に

冒頭でも説明したように腰痛は国民病とも言えるほど多くの方が悩んでいる症状の一つです。確かに大部分は一過性のものか症状が軽く我慢できる程度の腰痛が多いのは確かです。しかし一定数生命を脅かすほどの疾患が原因となっている腰痛や、不可逆性(治療しても元に戻らない)のある脊椎疾患の可能性もあります。大切なことはやはり腰痛がある場合放置せず、検査機器の整った専門病院で詳しく検査をすることが大切です。

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