CPAPマスク5種類を医師が比較|空気漏れ・鼻の痛み・口呼吸に合う選び方

cpapのマスク

CPAPを始めたばかりの患者様から、次のようなご相談をよくいただきます。

  • マスクの圧迫感が強くて眠れない
  • 鼻や頬が痛くなる
  • マスクの隙間から空気が漏れる
  • 寝返りをするとマスクがずれる
  • 口から空気が漏れて目が覚める
  • 閉塞感があり、無意識に外してしまう

このような問題が続くと、「自分にはCPAPが合わない」「もう続けられない」と感じてしまうかもしれません。

しかし、CPAPがつらい原因は、CPAP治療そのものではなく、現在使用しているマスクが自分の顔や呼吸方法、寝姿勢に合っていないだけということがあります。

CPAPマスクには、鼻だけを覆うネーザルマスク、鼻の穴の下に装着するタイプ、鼻と口を覆うフルフェイスマスクなど、さまざまな種類があります。

自分に合うマスクへ変更することで、空気漏れ、圧迫感、鼻の痛み、閉塞感などが改善し、CPAPを楽に継続できるようになる場合があります。

今回は、CPAP治療で使用される代表的な5種類のマスクを、実際の装着感も踏まえて比較します。

  • ResMed AirFit N20
  • Fisher & Paykel Vitera
  • Philips Picoネーザルマスク
  • Philips DreamWearネーザルマスク
  • Philips Amara View

それぞれの特徴、メリット、注意点、どのような方に向いているかを医師の視点から詳しく解説します。

上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療など、状態に応じた選択肢をご案内しています。ご自身に合う治療を確認したい方は、まずは初診でご相談ください。
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院長監修記事

上野いびきクリニック院長菅谷和之

菅谷 和之

上野いびきクリニック 院長/麻酔科医

2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長が、いびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック

本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、CPAPマスクの種類、装着方法、空気漏れ、圧迫感などに関する医療情報を分かりやすく解説しています。

🩺上野いびきクリニックの包括的いびき治療

いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因は、気道の構造、体重、鼻づまり、生活習慣などさまざまです。上野いびきクリニックでは、特定の治療だけに偏らず、検査結果や患者様の状態に応じて治療方法をご提案しています。

保険診療で検査・CPAP管理

  • 簡易検査・PSG検査:睡眠中の無呼吸や酸素低下を評価
  • CPAP治療:気道を空気の圧で確保する標準的治療
  • CPAP継続管理:使用状況、残存AHI、マスクリークなどを確認

状態に応じた自由診療

  • いびきレーザー治療:軟口蓋などの振動が主体のいびきに対応
  • 医療ダイエット:体重が気道狭窄に関係する方への選択肢

CPAPマスクの違和感でお悩みの方へ

CPAPがつらい原因は、治療そのものではなく、マスクの種類、サイズ、締め付け、装着位置が合っていない可能性があります。自己判断で治療を中止する前に、主治医や担当業者へご相談ください。

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この記事の目次

CPAPがつらいのは、あなたのせいではありません

CPAPは、睡眠時無呼吸症候群に対する非常に有効な治療です。

一方で、治療を始めた直後は、顔にマスクを装着して眠ることに慣れておらず、不快感や違和感を感じる方も少なくありません。

特に導入直後は、次のような理由でCPAPを挫折しそうになることがあります。

  • マスクが顔に当たって痛い
  • 空気が目の方向へ漏れる
  • マスクを強く締めないと漏れる
  • 寝返りをするとずれる
  • 鼻が詰まって息苦しい
  • 口から空気が漏れる
  • マスク内が蒸れる
  • 閉塞感や圧迫感がある
  • 朝になると無意識に外している

こうした問題があるときに重要なのは、我慢して無理に使い続けることでも、すぐに治療をやめてしまうことでもありません。

マスクの種類、サイズ、装着位置、締め付け方を見直すことが重要です。

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CPAPの快適さはマスク選びで大きく変わります

CPAP本体は、設定された圧力の空気を送り、睡眠中に気道が塞がるのを防ぎます。

しかし、CPAP本体から送られた空気を鼻や口へ届けるのはマスクです。

マスクが顔に合っていないと、次のような問題が起こります。

  • マスクと皮膚の隙間から空気が漏れる
  • 必要な圧力が十分に気道へ届かない
  • 漏れた空気が目に当たる
  • 漏れを防ぐために締めすぎて顔が痛くなる
  • 睡眠中に何度も目が覚める
  • CPAPを使うこと自体が苦痛になる

逆に、自分の顔や睡眠スタイルに合うマスクを選ぶと、必要以上に強く締めなくても密閉しやすくなり、装着感も改善します。

「CPAPが合わない」と判断する前に、マスクの見直しを行う価値があります。

CPAPマスクの主な種類

CPAPマスクは、大きく次の3種類に分けられます。

マスクの種類 装着部位 向いている方 注意点
ネーザルマスク 鼻全体を覆う 鼻呼吸ができ、安定した密閉性を求める方 鼻根部や鼻周囲に圧迫感が出ることがある
アンダー・ザ・ノーズ型 鼻の穴の下 視界の広さ、開放感、寝返りのしやすさを重視する方 鼻の位置とクッションの位置合わせが重要
フルフェイスマスク 鼻と口の両方 口呼吸が強い方、鼻づまりがある方 接触面積が広く、閉塞感を感じることがある

CPAPマスク5種類を比較

製品 タイプ 密閉性 開放感 寝返り 口呼吸 向いている方
AirFit N20 ネーザル 高い 標準的 比較的安定 不向き 密閉性と安定性を重視する方
F&P Vitera フルフェイス 高い やや低い 安定しやすい 対応 口漏れや鼻づまりがある方
Philips Pico ネーザル 標準的 高い 標準的 不向き シンプルさと視界の広さを求める方
DreamWearネーザル 鼻の下 装着位置による 非常に高い しやすい 不向き 寝返りが多く、閉塞感が苦手な方
Amara View 低接触フルフェイス 装着位置による 高い 比較的しやすい 対応 口呼吸があり、通常のフルフェイスが苦手な方

※上記は一般的な特徴を整理したものです。実際の装着感や密閉性には個人差があります。

AirFit N20|密閉性と安定感を重視するネーザルマスク

AirFit N20(ネーザル)CPAPマスク

AirFit N20は、鼻全体を覆うネーザルマスクです。

おそらくこのマスクを使用されている方が圧倒的に多いのではないでしょうか、国内シェア―がかなり高く初めに試してもらうマスクの一つです。Resmed社のスリープメイトシリーズとセットで始められる方が多いです。特徴として、鼻周囲をクッションで覆うため、比較的安定した密閉性が得られやすく、寝返りをしてもずれにくいことが特徴です。

AirFit N20のメリット

  • 鼻周囲をしっかり覆い、密閉性を確保しやすい
  • 睡眠中にマスクがずれにくい
  • 比較的幅広い顔や鼻の形に対応しやすい
  • CPAP導入時の標準的な選択肢になりやすい

AirFit N20の注意点

  • 鼻根部や鼻周囲に圧迫感が出ることがある
  • 締めすぎると皮膚に跡が残る
  • 口呼吸が強い場合は口漏れが起こる
  • 眼鏡をかけたまま使用しにくい場合がある

AirFit N20が向いている方

  • 鼻呼吸ができる方
  • 空気漏れを減らしたい方
  • 寝返りをしても安定するマスクを求める方
  • 開放感より密閉性を優先したい方

F&P Vitera|口呼吸や鼻づまりに対応しやすいフルフェイスマスク

Fisher & Paykel Viteracpapマスク

F&P Viteraは、鼻と口の両方を覆うフルフェイスマスクです。フルフェイスマスクとしてはかなりメジャーなマスクとなります。AirFit N20と同様にResmed社のスリープメイトシリーズとセットで始められる方が多いです。

睡眠中に口が開いてしまう方や、鼻づまりがあり鼻呼吸だけでは苦しい方に適しています。

F&P Viteraのメリット

  • 鼻と口の両方から呼吸できる
  • 口から空気が漏れる問題を抑えやすい
  • 口呼吸が強い方でもCPAP圧を届けやすい
  • 比較的安定した装着感が得られやすい

F&P Viteraの注意点

  • 顔に接触する面積が広い
  • ネーザルマスクより閉塞感が出やすい
  • マスク内が蒸れることがある
  • 横向き寝では枕との接触に注意が必要

F&P Viteraが向いている方

  • 睡眠中に口が開いてしまう方
  • 鼻づまりが強い方
  • 口漏れで目が覚める方
  • ネーザルマスクでは治療圧を維持しにくい方

Philips Picoネーザルマスク|シンプルで視界が広い

Philips ピコネーザルマスク cpapマスク

Philips Picoは、比較的シンプルな構造のネーザルマスクです。

部品が少なく、マスク周囲の構造も大きすぎないため、視界を確保しやすいことが特徴です。

またPhilips社のマスクは上記2つのマスク(AirFit N20、F&P Vitera)と比較して肌へ密着するシリコーンの部分がかなり柔らかいです。ただし柔らかければよいというものでもなくフィット感は個人差があり意見が分かれるところです。

Philips Picoのメリット

  • 構造がシンプル
  • 視界を遮りにくい
  • 装着方法を理解しやすい
  • 就寝前に眼鏡を使う方でも扱いやすい
  • 日常的な洗浄や管理を行いやすい

Philips Picoの注意点

  • 鼻周囲にクッションが接触する
  • 鼻呼吸が難しい方には向かない
  • 口が開くと空気漏れが起こる
  • 顔や鼻の形によってフィット感が異なる

Philips Picoが向いている方

  • シンプルなマスクを求める方
  • 視界の広さを重視する方
  • 鼻呼吸が安定している方
  • 複雑なヘッドギアが苦手な方

DreamWearネーザルマスク|寝返りしやすく開放感が高い

DreamWearネーザルマスクcpap

DreamWearネーザルマスクは、鼻全体を覆うのではなく、鼻の穴の下にクッションを当てるタイプです。

このマスク他ののマスクと違い、チューブの接続部分が頭頂部にあるため、胸元や顔の前にチューブが垂れにくく、寝返りしやすいことが大きな特徴です。皮膚にフィットする部分もかなり多い設計でがかなり柔らかいシリコーンが採用されています。

DreamWearネーザルマスクのメリット

  • 鼻根部を圧迫しにくい
  • 顔の前にチューブが来にくい
  • 寝返りを打ちやすい
  • 視界が広い
  • 閉塞感が少ない
  • 横向き寝をする方にも使いやすい

DreamWearネーザルマスクの注意点

  • 鼻の穴とクッションの位置調整が重要
  • 装着位置がずれると空気漏れが起こりやすい
  • 口呼吸がある場合は口漏れが起こる
  • 枕への当たり方によって流路が圧迫される場合がある

DreamWearネーザルマスクが向いている方

  • 寝返りが多い方
  • 横向き寝が多い方
  • 鼻根部の圧迫が苦手な方
  • 顔の前にチューブがあると気になる方
  • マスクの閉塞感が苦手な方

Amara View|フルフェイスながら視界が広い

Amara ViewCPAPマスク

Amara Viewは、口を覆いながら、鼻の下から空気を送るタイプのフルフェイスマスクです。

一般的なフルフェイスマスクのように鼻根部まで覆わないため、口呼吸に対応しながらも視界を広く保ちやすい設計です。

Amara Viewのメリット

  • 口呼吸に対応できる
  • 鼻根部を圧迫しにくい
  • 通常のフルフェイスマスクより視界が広い
  • 閉塞感を抑えやすい
  • 就寝前に眼鏡を使いやすい

Amara Viewの注意点

  • 鼻の下の位置合わせが重要
  • 装着位置によっては鼻周囲から漏れる
  • サイズが合わないと安定しにくい
  • 通常のネーザルマスクより接触面積は広い

Amara Viewが向いている方

  • 口呼吸がある方
  • 通常のフルフェイスマスクに閉塞感がある方
  • 鼻根部にマスクが当たるのが苦手な方
  • 口漏れ対策と開放感を両立したい方

CPAPをやめる前にマスクを見直しましょう

空気漏れ、鼻の痛み、閉塞感、口漏れ、寝返りのしにくさは、マスク変更や装着調整で改善できる場合があります。現在の使用状況を確認したうえで、主治医または担当業者へご相談ください。

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目的別のCPAPマスク選び

空気漏れを抑えたい場合

空気漏れを抑えるには、顔や鼻の形に合ったクッションサイズを選ぶことが最優先です。

比較的安定した密閉性を求める場合は、鼻全体を覆うAirFit N20や、鼻と口を覆うViteraなどが候補になります。

ただし、漏れを防ごうとしてヘッドギアを強く締めすぎると、クッションが変形し、かえって漏れやすくなることがあります。

口から空気が漏れる場合

ネーザルマスクを使用している状態で口が開くと、CPAPの空気が口から抜けることがあります。

口漏れが続く場合は、鼻づまりの治療、加湿設定、寝姿勢、チンストラップ、フルフェイスマスクへの変更などを検討します。

ViteraやAmara Viewは、鼻と口の両方を覆うため、口呼吸が強い方の選択肢になります。

寝返りが多い場合

寝返りのたびにマスクやチューブが引っ張られる方は、頭頂部にチューブを接続するDreamWearネーザルマスクなどが候補になります。

CPAPチューブをベッド周囲に固定したり、枕の上側から通したりすることでも、引っ張りを軽減できる場合があります。

閉塞感が苦手な場合

顔全体を覆われる感覚が苦手な方は、接触面積が少なく視界が広いマスクが適しています。

DreamWearネーザルマスク、Pico、Amara Viewなどは、比較的視界を確保しやすいタイプです。

鼻が痛い場合

鼻根部や鼻周囲が痛い場合は、次の点を確認してください。

  • マスクサイズが小さすぎないか
  • ヘッドギアを締めすぎていないか
  • クッションが劣化していないか
  • マスクが上下にずれていないか
  • 鼻根部を覆わないタイプへ変更できないか

CPAPマスクを強く締めすぎないことが重要

空気漏れがあると、多くの方はヘッドギアを強く締めようとします。

しかし、CPAPマスクは強く締めれば締めるほど密閉するとは限りません。

クッションは、CPAPの空気が入ることでふくらみ、顔に沿って密閉する構造になっています。

強く締めすぎると、クッションがつぶれて密閉機能が低下し、次のような問題が起こります。

  • 鼻や頬が痛くなる
  • 皮膚に赤い跡が残る
  • クッションが変形して漏れやすくなる
  • 頭部や顎に圧迫感が出る
  • 装着すること自体が苦痛になる

マスクは、横になった状態でCPAPを作動させ、実際の治療圧がかかった状態で調整することが重要です。

マスク変更を相談した方がよいサイン

次の状態が続いている場合は、現在のマスクが合っていない可能性があります。

  • 毎晩、空気漏れで目が覚める
  • 朝になるとマスクが外れている
  • 鼻、頬、鼻根部に痛みがある
  • 皮膚の赤みや傷が続く
  • 目の乾燥や充血がある
  • 口の乾燥が強い
  • マスクを装着すると不安や閉塞感が出る
  • 寝返りのたびにマスクがずれる
  • 装着時間が短く、CPAP治療を継続できない
  • 残存AHIやマスクリークが高い状態が続く

CPAPをやめるのではなく、まず主治医や担当業者に「別のタイプのマスクを試したい」と相談してください。

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CPAPを装着して横向き寝をしてもよい?

CPAP使用中に横向きで眠っても問題ありません。

むしろ、仰向けになると舌が後方へ落ち込み、無呼吸が悪化しやすい方では、横向き寝が有効な場合があります。

ただし、横向きになると、枕がマスクに当たり、マスクが押されて空気漏れが起こることがあります。

横向き寝が多い方は、次の点を確認してください。

  • マスクが枕に強く当たっていないか
  • チューブに引っ張られていないか
  • 横向きでもクッションがずれないか
  • 高さが合う枕を使用しているか
  • チューブを頭側から通せないか

寝返りが多い方は、頭頂部にチューブ接続部があるマスクや、顔の前にチューブが垂れにくいタイプが使いやすいことがあります。

マスクが合わないとCPAPの治療効果にも影響します

マスクから大量の空気が漏れていると、設定された圧力が十分に気道へ届かない可能性があります。

また、空気漏れや不快感によって何度も目が覚めると、無呼吸が改善していても睡眠の質が低下することがあります。

CPAP管理では、単に「機械を使用したか」だけでなく、次のデータを確認します。

  • 1日あたりの使用時間
  • 使用日数
  • 残存AHI
  • マスクリーク
  • 治療圧
  • 中途覚醒や自覚症状

マスクリークが多い場合は、マスクの装着方法、サイズ、クッションの劣化、口漏れなどを確認します。

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CPAPマスクを交換するまでの相談先

CPAPマスクに問題がある場合は、まずCPAP機器を貸し出している業者の担当者へ相談してください。

業者で解決できない場合や、治療データ、圧設定、医学的な判断が必要な場合は、CPAPを管理している医療機関へ相談します。

一般的には、次の流れで相談するとスムーズです。

  1. マスクのどこが痛い、漏れる、苦しいのかを整理する
  2. 使用中のマスク名とサイズを確認する
  3. 担当業者へ装着方法や交換可能なマスクを相談する
  4. 必要に応じて主治医へ相談する
  5. CPAPデータと症状を確認し、マスク変更を検討する

機器やマスクの貸出条件、交換可能な時期、費用負担は、契約している業者や医療機関によって異なります。

マスクを変更してもCPAPが使えない場合

マスクを変更し、加湿設定や装着方法を調整してもCPAPを継続できない方もいます。

その場合は、自己判断で治療を中止するのではなく、無呼吸の重症度や原因を再評価します。

状態に応じて、次のような方法を検討することがあります。

  • 別タイプのCPAPマスク
  • CPAP圧や設定の再評価
  • 加湿器の調整
  • 鼻づまりの治療
  • 体位療法
  • 減量・生活習慣改善
  • 歯科で作製する口腔内装置
  • 耳鼻咽喉科的治療
  • 適応がある場合のいびきレーザー治療

ただし、重症の睡眠時無呼吸症候群では、CPAP以外の治療だけでは無呼吸を十分に抑えられない場合があります。

代替治療を検討する場合も、検査結果と治療効果を確認しながら進める必要があります。

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よくある質問

Q. CPAPマスクは途中で変更できますか?

変更できる場合があります。現在のマスクで空気漏れ、痛み、口漏れ、閉塞感などがある場合は、担当業者またはCPAPを管理している医療機関へご相談ください。交換条件や費用は契約内容によって異なります。

Q. ネーザルマスクとフルフェイスマスクはどちらがよいですか?

鼻呼吸が安定している方はネーザルマスクが使いやすいことがあります。口呼吸が強い方、鼻づまりがある方、口漏れが続く方はフルフェイスマスクが候補になります。どちらがよいかは、呼吸方法、顔の形、寝姿勢などによって異なります。

Q. マスクから空気が漏れる場合は強く締めればよいですか?

強く締めすぎるとクッションが変形し、かえって空気漏れが増える場合があります。マスクサイズ、装着位置、クッションの状態を確認し、CPAPを作動させた状態で適度に調整してください。

Q. CPAPを始めたばかりですが、何日くらいで慣れますか?

慣れるまでの期間には個人差があります。最初から一晩中使おうとせず、起きている時間に短時間装着する練習から始める方法もあります。強い苦痛がある場合は、我慢せず早めに相談してください。

Q. 睡眠中に口が開いてしまいます

鼻づまり、加湿不足、仰向け寝、マスクの種類などが関係することがあります。鼻の治療、加湿調整、チンストラップ、フルフェイスマスクへの変更などを検討します。

Q. マスクの跡が朝まで残ります

ヘッドギアの締めすぎ、サイズ不適合、クッションの劣化などが考えられます。装着位置を調整し、それでも改善しない場合は別サイズや別タイプのマスクを相談してください。

Q. マスクは毎日洗った方がよいですか?

顔に触れるクッション部分は皮脂や汗が付着しやすいため、製品の取扱説明書に従って定期的に洗浄してください。皮脂が付着すると密閉性が低下し、空気漏れの原因になることがあります。

Q. CPAPマスクが合わないので治療をやめてもよいですか?

自己判断で中止するのはおすすめできません。特に中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群では、CPAPを使用しない夜は無呼吸が再び起こる可能性があります。マスク変更や設定調整、代替治療について主治医へ相談してください。

まとめ|一番よいCPAPマスクは、自分に合うマスクです

CPAPマスクには、それぞれ異なる特徴があります。

  • AirFit N20:密閉性と安定性を重視する方
  • F&P Vitera:口呼吸や鼻づまりがある方
  • Philips Pico:シンプルさと視界の広さを求める方
  • DreamWearネーザル:寝返りのしやすさと開放感を求める方
  • Amara View:口呼吸に対応しながら閉塞感を減らしたい方

どのマスクが最も優れているかは、一人ひとり異なります。

顔や鼻の形、口呼吸の有無、鼻づまり、寝返り、寝姿勢、治療圧によって、使いやすいマスクは変わります。

一番大切なのは、合わないマスクを我慢して使い続けることではありません。

自分に合うマスクを探し、CPAPを無理なく継続できる環境を整えることです。

現在のマスクにストレスを感じている場合は、CPAP治療そのものを諦める前に、主治医や担当業者へ「別のタイプのマスクも試してみたい」と相談してください。

CPAP治療を快適に続けたい方へ

上野いびきクリニックでは、CPAPの使用データ、残存AHI、マスクリーク、自覚症状などを確認しながら継続管理を行っています。マスクの不快感や空気漏れがある方は、治療を中止する前にご相談ください。

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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷和之

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之

2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務

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