CPAP治療を開始した患者様から、時々このようなお話を伺うことがあります。
「CPAPを使い始めたら、肩こりが楽になった」
「朝起きたときの首の痛みが減った」
「首まわりの筋肉が以前より柔らかくなった気がする」
CPAPは、睡眠時無呼吸症候群に対して、睡眠中に空気の圧をかけて気道を広げる治療です。
本来の目的は、いびきや無呼吸を減らし、酸素低下や睡眠の分断を改善することです。
しかし、睡眠中の呼吸が安定することで、結果的に肩こりや首の痛みが楽になる方がいます。
麻酔科医としてしばしブロック注射を行っており、グループクリニックである東京脊椎クリニックでも肩こりや首の痛みはしばし診察します。今回は、CPAP治療と肩こり・首こりの関係、そして上野いびきクリニックで行うことがあるブロック注射併用について解説します。
上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療など、状態に応じた選択肢をご案内しています。ご自身に合う治療を確認したい方は、まずは初診でご相談ください。
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いびき・睡眠時無呼吸・朝の首こりが気になる方へ
朝起きたときの肩こり、首の痛み、頭痛、日中の眠気がある方は、睡眠中の呼吸が乱れている可能性があります。上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠時無呼吸の検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療まで幅広く対応しています。
※症状や検査結果によって、保険診療・自費診療の適応は異なります。
院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長が、いびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療について、正しい医療情報をわかりやすく解説しています。
いびきや睡眠時無呼吸の原因は、のどの構造、鼻づまり、肥満、舌根沈下、生活習慣、飲酒、睡眠の質など多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、保険診療による検査・CPAP管理と、自由診療によるいびきレーザー治療を組み合わせ、患者様に合った治療をご提案しています。
保険診療で検査・CPAP管理
- 簡易検査・PSG検査:睡眠時無呼吸の重症度を評価
- CPAP治療:中等症〜重症の睡眠時無呼吸への標準治療
首こり・肩こりを伴う方の相談
- CPAP調整:マスク・圧・加湿・姿勢の確認
- ブロック注射:必要に応じて首肩の痛みへ補助的に対応
この記事の目次
この記事のポイント
- CPAP治療で肩こりや首の痛みが楽になる方がいます。
- 理由として、酸素低下の改善、睡眠の質改善、交感神経緊張の低下、歯ぎしり・食いしばりの軽減などが考えられます。
- 睡眠時無呼吸症候群では、朝の頭痛、首肩のこわばり、日中の疲労感が出ることがあります。
- CPAPマスクや寝姿勢が合っていない場合は、逆に首肩がこることもあります。
- 上野いびきクリニックでは、CPAP管理に加え、必要に応じて首肩の痛みに対するブロック注射を併用することがあります。
CPAPで肩こり・首の痛みが改善することはあるのか

CPAPは肩こり治療そのものではありません。
しかし、睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が悪くなっていた方では、CPAPによって呼吸が安定し、結果的に肩こりや首の痛みが楽になることがあります。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることで、体にさまざまな負担がかかります。
特に、夜間の酸素低下や睡眠の分断は、朝の疲労感、頭痛、筋肉のこわばり、自律神経の乱れにつながることがあります。
そのため、CPAPで無呼吸が改善すると、朝の体の重さや首肩の緊張が軽くなる方がいるのです。
なぜ睡眠時無呼吸で肩こり・首こりが起こるのか

睡眠時無呼吸症候群と肩こり・首こりは、一見すると関係がなさそうに見えます。
しかし、睡眠中の呼吸が乱れると、体は無意識のうちに呼吸を確保しようとします。
その過程で、首まわり、顎、舌、胸、肩の筋肉に余計な力が入りやすくなることがあります。
| 無呼吸による変化 | 首肩への影響 |
|---|---|
| 酸素低下 | 筋肉の回復が悪くなり、朝のだるさやこわばりにつながることがあります。 |
| 交感神経の緊張 | 睡眠中でも体が緊張し、首肩の筋肉がゆるみにくくなります。 |
| 睡眠の分断 | 深い睡眠が減り、筋肉や神経の回復が不十分になります。 |
| 歯ぎしり・食いしばり | 顎、首、肩の筋肉に負担がかかります。 |
| 呼吸努力 | 無意識に首や胸の筋肉を使い、朝のこりにつながることがあります。 |
CPAPで肩こりが楽になると考えられる理由
CPAPを開始して肩こりや首の痛みが楽になる場合、いくつかの理由が考えられます。
1. 夜間の酸素低下が改善する
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に酸素濃度が低下することがあります。
酸素低下が繰り返されると、体はストレス状態になり、筋肉の回復にも影響します。
CPAPによって気道が開き、呼吸が安定すると、夜間の酸素低下が減り、朝の体の重さや筋肉のこわばりが軽くなることがあります。
2. 交感神経の緊張が下がる
無呼吸が起こるたびに、体は危険を感じて交感神経を活性化させます。
これは、寝ている間に何度も体が緊張しているような状態です。
CPAPで無呼吸が減ると、夜間の交感神経緊張が落ち着き、首肩の筋肉が緩みやすくなる可能性があります。
3. 歯ぎしり・食いしばりが軽くなる場合がある
睡眠時無呼吸症候群では、歯ぎしりや食いしばりを伴うことがあります。
無呼吸によって呼吸が苦しくなり、覚醒反応が起こると、顎や首まわりの筋肉が強く働くことがあります。
CPAPで呼吸が安定すると、結果的に歯ぎしりや食いしばりが軽くなり、顎・首・肩の負担が減る方もいます。
4. 深い睡眠が増え、筋肉が回復しやすくなる
睡眠は、脳だけでなく筋肉や神経を回復させる時間でもあります。
無呼吸で何度も睡眠が分断されると、深い睡眠が十分に取れず、体が回復しにくくなります。
CPAPで睡眠が安定すると、筋肉の緊張が取れやすくなり、肩こりや首こりが軽くなる可能性があります。
重要:CPAPは肩こりそのものの治療ではありません。ただし、睡眠時無呼吸が背景にある場合、CPAPによって睡眠中の呼吸が安定し、結果的に肩こりや首の痛みが楽になることがあります。
逆にCPAPで首や肩がこることもある
一方で、CPAPを始めた直後に「首がこる」「肩がこる」「寝返りがしにくい」と感じる方もいます。
これは、CPAPそのものが悪いというよりも、マスク、ホース、寝姿勢、枕の高さが合っていないことが原因の場合があります。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| マスクを強く締めすぎている | サイズや装着方法を見直します。 |
| ホースが引っ張られる | ホースの位置や固定方法を調整します。 |
| 寝返りが減る | 小型マスクやホース取り回しを検討します。 |
| 枕が高すぎる・低すぎる | CPAP使用時に合う枕へ調整します。 |
| 圧が強く感じて力む | ランプ設定、加湿、圧設定を確認します。 |
CPAP使用中に首肩がつらい場合は、我慢するのではなく、マスクや設定を見直すことが大切です。
CPAP中の首こり・肩こりでお悩みの方へ
CPAP使用中の首こりや肩こりは、マスク・ホース・枕・寝姿勢の調整で改善する場合があります。上野いびきクリニックでは、CPAPの使用状況や装着環境も含めて確認します。
上野いびきクリニックではブロック注射を併用することがあります
上野いびきクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査やCPAP管理を行う一方で、首肩の痛みが強い方には、状態に応じてブロック注射を併用することがあります。
ブロック注射とは、痛みの原因となっている筋肉や神経周囲に薬液を注射し、痛みや筋緊張を和らげる治療です。
特に、首から肩にかけて筋肉が強くこわばっている方、睡眠中の食いしばりが強い方、朝起きたときの首肩の痛みがつらい方では、CPAP治療とあわせて首肩の筋緊張を整えることが有効な場合があります。
ただし、ブロック注射は睡眠時無呼吸そのものを治す治療ではありません。
あくまで、痛みや筋緊張に対する補助的な治療として、CPAP管理や睡眠時無呼吸の評価と組み合わせて行います。
どのような方にブロック注射を検討することがあるか
- CPAP治療を始めても首肩の痛みが強く残る方
- 朝起きたときに首が回りにくい方
- 肩から首にかけて筋肉が硬くなっている方
- 歯ぎしり・食いしばりが強い方
- 頭痛や後頭部の重さを伴う方
- 枕や寝姿勢を調整しても改善しにくい方
- 睡眠時無呼吸と筋緊張が両方関係している可能性がある方
痛みが強い状態では、CPAPを装着して寝ること自体が負担になる場合もあります。
そのような場合は、呼吸の治療と痛みの治療を分けて考えるのではなく、両方を同時に整えることが重要です。
肩こり・首こりがある方で睡眠時無呼吸を疑うサイン
肩こりや首の痛みがある方のすべてが睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。
しかし、以下の症状がある場合は、睡眠中の呼吸を確認する価値があります。
- 大きないびきを指摘される
- 寝ている間に呼吸が止まると言われたことがある
- 朝起きたときに頭痛がある
- 朝から首や肩が重い
- 寝ても疲れが取れない
- 日中に眠気がある
- 夜間頻尿がある
- 歯ぎしり・食いしばりがある
- 高血圧がある
- 飲酒後にいびきが悪化する
特に、朝の頭痛、首肩のこわばり、いびき、日中の眠気がセットである場合は、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
CPAPとブロック注射は役割が違います
CPAPとブロック注射は、目的が異なります。
| 治療 | 目的 | 対象 |
|---|---|---|
| CPAP治療 | 睡眠中の気道を広げ、無呼吸・低呼吸を減らす | 睡眠時無呼吸症候群 |
| ブロック注射 | 筋緊張や痛みを和らげる | 首こり・肩こり・筋緊張・痛み |
| 両方の併用 | 睡眠中の呼吸と首肩の筋緊張を同時に整える | 無呼吸と首肩の痛みが重なっている方 |
睡眠中の呼吸障害がある方にブロック注射だけを行っても、根本的な無呼吸は改善しません。
逆に、CPAPだけで呼吸が改善しても、長年の筋緊張や首肩の痛みがすぐに消えるとは限りません。
そのため、患者様の状態に応じて、睡眠の治療と痛みの治療を組み合わせることが大切です。
睡眠時無呼吸と首肩の痛みをまとめて相談したい方へ
上野いびきクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査・CPAP管理に加え、首肩の筋緊張や痛みが強い方にはブロック注射を併用することがあります。朝の首こり、肩こり、頭痛、いびきがある方はご相談ください。
※ブロック注射の適応は診察により判断します。症状によっては他科受診をおすすめする場合があります。
よくある質問
Q. CPAPで肩こりは治りますか?
CPAPは肩こりそのものの治療ではありません。ただし、睡眠時無呼吸による酸素低下、睡眠の分断、交感神経緊張、食いしばりなどが関係している場合、CPAPで呼吸が安定することで肩こりや首こりが楽になることがあります。
Q. CPAPを始めたら首がこるようになりました。なぜですか?
マスクの締めすぎ、ホースの引っ張り、寝返りの減少、枕の高さ、圧への違和感などが原因のことがあります。マスクや寝具、設定の見直しが必要です。
Q. ブロック注射で睡眠時無呼吸は治りますか?
ブロック注射は睡眠時無呼吸そのものを治す治療ではありません。首肩の痛みや筋緊張を和らげる補助的な治療です。無呼吸に対しては、検査結果に応じてCPAPなどの治療を行います。
Q. 歯ぎしりと首こり、睡眠時無呼吸は関係ありますか?
関係することがあります。睡眠中の呼吸障害による覚醒反応で、食いしばりや歯ぎしりが出ることがあります。その結果、顎、首、肩に負担がかかる場合があります。
Q. 肩こりだけでも睡眠検査を受けた方がよいですか?
肩こりだけで必ず検査が必要とは限りません。ただし、大きないびき、無呼吸の指摘、朝の頭痛、日中の眠気、高血圧、夜間頻尿がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の検査をおすすめします。
まとめ:CPAPで肩こり・首こりが楽になる方もいます
CPAP治療は、睡眠時無呼吸症候群に対して、睡眠中の気道を広げ、無呼吸や低呼吸を減らす治療です。
肩こりや首の痛みそのものを直接治す治療ではありません。
しかし、睡眠時無呼吸によって夜間の酸素低下、交感神経緊張、睡眠の分断、歯ぎしり・食いしばりが起きていた方では、CPAP治療によって肩こりや首こりが楽になることがあります。
一方で、CPAPのマスクや寝姿勢が合っていないと、逆に首肩がこることもあります。
上野いびきクリニックでは、CPAP治療だけでなく、首肩の筋緊張や痛みが強い方には、必要に応じてブロック注射を併用することがあります。
朝の肩こり、首の痛み、頭痛、いびき、日中の眠気がある方は、睡眠中の呼吸を一度確認してみることをおすすめします。
朝の肩こり・首の痛み・いびきでお悩みの方へ
睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合、CPAP治療で睡眠中の呼吸が安定し、朝の首肩のこわばりが楽になることがあります。上野いびきクリニックでは、検査・CPAP管理・いびき治療・ブロック注射を含めて、状態に応じた治療をご提案します。
※症状や検査結果によって、保険診療・自費診療・ブロック注射の適応は異なります。
CPAP通院の負担でお悩みの方へ
上野いびきクリニックでは、CPAP治療中の方を対象にオンライン診療を開始しました。毎月・2か月ごとの通院が負担な方は、対象条件をご確認ください。
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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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