CPAPを使用されている方から、よくご相談を受けるテーマのひとつに「機種による違い」があります。
当院の上野いびきクリニックの患者様でもResMed、Philips、村田製作所、Fisher & Paykelなど、さまざまなメーカーのCPAPを使用されている方がいらっしゃいます。
今回は、主なCPAP機器の特徴、向いている方、購入と医療機関を通じた保険レンタルの違い、そして通院負担がある方に向けたオンライン診療についてまとめます。
上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療など、状態に応じた選択肢をご案内しています。ご自身に合う治療を確認したい方は、まずは初診でご相談ください。
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上野いびきクリニックでは、CPAP治療中の方を対象にオンライン診療を開始しました。毎月・2か月ごとの通院が負担な方は、対象条件をご確認ください。
院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長が、いびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療について、正しい医療情報をわかりやすく解説しています。
いびきや睡眠時無呼吸の原因は、のどの構造、鼻づまり、肥満、舌根沈下、生活習慣など多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、保険診療による検査・CPAP管理と、自由診療によるいびきレーザー治療を組み合わせ、患者様に合った治療をご提案しています。
保険診療で検査・CPAP管理
- 簡易検査・PSG検査:睡眠時無呼吸の重症度を評価
- CPAP治療:中等症〜重症の睡眠時無呼吸への標準治療
自由診療でいびき治療も相談
- いびきレーザー治療:切らないのどのタイトニング治療
- CPAPが合わない方:他の選択肢も含めて相談可能
この記事の目次
この記事のポイント
- CPAPはメーカーや機種によって、静音性・加湿性能・携帯性・マスク互換性が異なります。
- 据え置き型は加湿や快適性に優れ、旅行用CPAPは携帯性に優れます。
- 保険診療では、医療機関を通じたCPAPレンタル・管理が基本です。
- 自費購入は自由度が高い一方、圧設定・故障・消耗品管理を自己責任で行う必要があります。
- 通院負担がある方は、条件を満たせばCPAPオンライン診療も選択肢になります。
CPAPとは?

CPAPとは、持続陽圧呼吸療法のことです。睡眠中に鼻や口から空気を送り込み、気道が閉塞しないように支える治療です。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中にのどの空気の通り道が狭くなったり塞がったりすることで、いびきや無呼吸が起こります。CPAPは空気の圧で気道を広げ、無呼吸や低呼吸を減らします。
ただし、CPAPは毎晩使い続ける治療です。そのため、機種の使いやすさ、音、加湿、マスクとの相性、持ち運びやすさは、継続率に大きく関わります。
主なCPAP機種の比較表
| メーカー・系統 | 代表機種 | 特徴 | 静音性 | 携帯性 | 加湿性能 | 向いている方 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TEIJIN系 / ResMed | スリープメイト | 国内シェアが大きく、サポート体制が整っている。加温加湿器や加温チューブが使いやすい。 | 高い | やや大きめ | 高い | 初めてCPAPを使う方、乾燥しやすい方 |
| TEIJIN系/ResMed | スリープメイト AirMini | 非常に小型。水タンクを使わないHumidX方式。旅行・出張向き。 | やや音が気になる場合あり | 非常に高い | 水なし加湿 | 出張・旅行が多い方 |
| Philips系 | DreamStationシリーズ | アプリ連携やBluetooth通信に対応する機種がある。マスク選択肢も比較的広い。 | 比較的静か | 標準的 | 機種による | バランス重視の方 |
| 村田製作所 | ムラタ CPAP MX | 国産CPAP。コンパクトで省電力性が特徴。国内サポートの安心感がある。 | やや音が気になる場合あり | 高い | 構成による | 国産機を希望する方、携帯性を重視する方 |
| Fisher & Paykel | SleepStyle | 加温加湿器一体型。加湿・快適性を重視した設計。 | 比較的静か | 大きめ | 非常に高い | 乾燥感が強い方、加湿重視の方 |
TEIJIN系 / ResMed社 スリープメイト

国内で広く使用されているCPAPのひとつが、TEIJIN系で取り扱われるResMed社のスリープメイトシリーズです。
こちらはシェアが大きく、故障時の対応や消耗品の供給、医療機関側の管理体制が整っていることが多い点が特徴です。初めてCPAPを導入する方にとっては、安心感のある機種といえます。
液晶タッチパネル付きで視認性がよく、加温加湿器や加温チューブが使いやすい点もメリットです。乾燥感、鼻症状、口渇が出やすい方には、加湿性能が重要になります。
一方で、旅行用CPAPと比べると本体サイズはやや大きめです。自宅で毎日安定して使う機種としては、非常にバランスが良い印象です。
ResMed スリープメイト AirMini

AirMiniは、出張や旅行が多い方にとって大きなメリットがある小型CPAPです。
水タンクを使わないHumidXという加湿方式を採用しており、非常にコンパクトで持ち運びやすいことが特徴です。サイズはCPAPの中でもかなり小型で、荷物を減らしたい方には便利です。
一方で、通常の据え置き型と比べると、使用できるマスクに制限があります。また、小型化されている分、機械音や呼吸音がやや気になるという声もあります。
毎日自宅で使うメイン機というよりは、出張・旅行用のサブ機として検討される方も多い機種です。
CPAP通院の負担でお悩みの方へ
出張や旅行が多く、毎月・2か月ごとの通院が難しい方もいらっしゃいます。上野いびきクリニックでは、CPAP治療中の方を対象にオンライン診療を開始しました。
Philips DreamStationシリーズ

PhilipsのDreamStationシリーズも、国内外で使用されているCPAP機器です。国内シェアとしてはResMed社に次ぐ機種群として使われることがあります。
DreamMapperなどのアプリ連携やBluetooth通信に対応した機種があり、使用状況を確認しやすい点が特徴です。
マスクの対応範囲が比較的広く、機種としてのバランスも良い印象です。機械音については、ResMed社の据え置き型よりやや大きく感じる方もいますが、AirMiniよりは静かと感じる方もいます。
DreamStation Goのように携帯性を意識した機種もあります。ただし、Philips製CPAPについては、機種や時期によってリコール、供給状況、国内取り扱い状況が変わる場合があります。実際に使用する際は、担当医療機関や取扱業者に確認することが大切です。
村田製作所 ムラタ CPAP MX

ムラタ CPAP MXは、日本国内で設計・製造されている国産CPAPです。
メインユニットがコンパクトで、スリープメイト AirMiniに次ぐ小型感があります。国内で設計・製造・サポートされているため、交換部品の調達やサポート面に安心感があります。
また、省電力性に優れている点も特徴です。一定条件では、ポータブル電源やバッテリーと組み合わせることで、電源のない環境でも使用できる可能性があります。災害対策や移動の多い方にとってはメリットになる場合があります。
一方で、ResMedやPhilipsと比べると国内シェアはまだ限定的で、取り扱い可能なクリニックが限られる場合があります。また、使用環境によっては音がやや大きめに感じられることもあります。
Fisher & Paykel SleepStyle

Fisher & PaykelのSleepStyleは、加温加湿器一体型のCPAPです。
国内市場ではResmed、philips,に次ぐシェアを誇っています
加温加湿器、加温チューブ、SensAwake、リーク補正、内蔵通信機能などを備え、快適性や加湿性能を重視した設計が特徴です。
特に、CPAP使用中に鼻や喉の乾燥が強い方、冬場に乾燥感が出やすい方には、加湿性能の高さがメリットになることがあります。
一方で、サイズは比較的大きめです。携帯性よりも、自宅での快適性を重視する方に向いている機種といえます。
その他のCPAP機器
このほかにも、フクダ電子、村中医療器などを通じて取り扱われるCPAP関連機器があります。
CPAPは、メーカー名だけでなく、医療機関がどの業者と契約しているか、保険診療で管理できるか、消耗品供給や故障対応が可能かによって、実際に選べる機種が変わります。
CPAPは購入できる?医療機関レンタルとの違い
CPAPには、大きく分けて「医療機関を通じた保険診療でのレンタル」と「自費購入」があります。
| 項目 | 保険診療でのレンタル | 自費購入 |
|---|---|---|
| 費用 | 毎月の保険診療費として支払い | 本体・マスク・消耗品を自己負担 |
| 通院 | 定期受診が必要 | 原則として自己管理 |
| 圧設定 | 医師が検査結果や使用データを見て調整 | 自己判断になりやすく注意が必要 |
| 故障対応 | 業者・医療機関を通じて対応しやすい | 自己負担・自己手配になることが多い |
| 消耗品 | マスク・チューブ等の交換相談が可能 | 自分で購入・交換が必要 |
| 向いている方 | 医学的に管理しながら継続したい方 | 海外赴任・旅行用サブ機が必要な方 |
保険診療でCPAPを使うメリット

保険診療でCPAPを使用する最大のメリットは、医師が検査結果や使用データを確認しながら治療を継続できることです。
CPAPは、単に機械をつければよいというものではありません。AHI、リーク、使用時間、圧の上がり方、残存無呼吸、マスクのフィット感などを確認しながら、継続しやすい状態に調整していく必要があります。
また、故障時やマスクが合わない場合、業者や医療機関を通じて対応しやすいことも大きなメリットです。
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自費購入CPAPの注意点
海外通販などでCPAPを購入される方もいますが、注意点もあります。
- 日本国内でサポートを受けられない場合がある
- 故障時の修理・交換が自己責任になる
- マスクやチューブなどの消耗品を自分で手配する必要がある
- 圧設定を自己判断で変更すると、治療効果が不十分になることがある
- 中枢性無呼吸や心不全などがある場合、自己判断は危険なことがある
- 海外仕様の電源・通信・保証内容を確認する必要がある
特に、CPAP圧は高ければよいというものではありません。圧が高すぎると、目が覚める、空気を飲み込む、マスクリークが増える、かえって眠りが浅くなるなどの問題が起こることがあります。
自費購入を検討する場合でも、可能であれば医療機関で睡眠時無呼吸の重症度や適切な治療方針を確認してから使用することをおすすめします。
旅行・出張が多い方のCPAP選び
出張や旅行が多い方では、CPAPを持ち運べるかどうかが継続率に直結します。
AirMiniやムラタ CPAP MXのような小型機は、携帯性に優れています。一方で、小型機は加湿性能、マスク互換性、音の感じ方などで据え置き型と違いがあります。
自宅では据え置き型、出張時は小型機という使い分けも選択肢になります。
機種選びで重要な5つのポイント
- 静音性:本人だけでなく、同室で寝る家族にも関係します。
- 加湿性能:鼻づまり、喉の乾燥、口渇がある方には重要です。
- 携帯性:出張・旅行が多い方では継続率に影響します。
- マスクの相性:鼻マスク、ピロー、フルフェイスなどの選択肢が重要です。
- サポート体制:故障対応、消耗品交換、医療機関での管理が継続の鍵になります。
CPAPが合わない場合はどうする?
CPAPは睡眠時無呼吸症候群に対して非常に有効な治療ですが、すべての方が問題なく継続できるわけではありません。
鼻づまり、マスクの違和感、圧で目が覚める、口の乾燥、空気が漏れる、旅行時に使いにくいなど、さまざまな理由で継続が難しくなることがあります。
- マスクの種類を変更できないか
- 加湿設定を調整できないか
- 圧設定やランプ設定を見直せないか
- 鼻炎や鼻づまりの治療が必要ではないか
- 体重管理や飲酒習慣の見直しが必要ではないか
- マウスピースやレーザー治療など他の選択肢がないか
いびきが主症状で、睡眠時無呼吸が軽症〜中等症の場合には、喉の粘膜や軟口蓋の振動を抑えるレーザー治療が選択肢になることもあります。
よくある質問
Q. CPAPはどのメーカーが一番良いですか?
絶対的に一番良いメーカーがあるわけではありません。静音性、加湿性能、携帯性、マスクの相性、医療機関でのサポート体制によって、合う機種は変わります。
Q. 小型CPAPだけで十分ですか?
旅行や出張では非常に便利ですが、加湿性能や音、マスク互換性の面では据え置き型と違いがあります。自宅用と旅行用で使い分ける方もいます。
Q. CPAPは自分で購入してもよいですか?
購入自体は可能な場合がありますが、圧設定、故障対応、消耗品、保証、医療機器としての管理などに注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群の治療として使う場合は、医療機関での管理をおすすめします。
Q. CPAPの音が気になります。機種を変えれば改善しますか?
改善する場合もあります。ただし、音の感じ方は本体音だけでなく、マスクリーク、ホースの位置、加湿器、枕元の置き場所にも影響されます。まずはリークや設置環境の確認が重要です。
Q. CPAPを使っているのに眠気が残ります。
使用時間が短い、マスクリークが多い、圧が合っていない、残存無呼吸がある、睡眠時間そのものが不足している、他の睡眠障害があるなど、さまざまな原因があります。使用データを確認しながら調整する必要があります。
まとめ:CPAPは「生活に合う機種」を選ぶことが大切です
CPAPに絶対的な優劣はありません。
自宅で安定して使いたい方、乾燥しやすい方、旅行や出張が多い方、国産機を希望する方、加湿性能を重視する方など、生活スタイルによって適した機種は異なります。
また、CPAPは機械そのものだけでなく、マスク選び、加湿設定、圧設定、定期的なデータ確認、医療機関や業者のサポートが継続の鍵になります。
現在CPAPを使用されている方、これから導入を検討している方は、ぜひご自身の生活に合った機種を選んでください。
また、実際に使用されている方の「生の声」は、これからCPAPを始める方にとって非常に参考になります。使用している機種、良かった点、困った点、マスクとの相性などがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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CPAPの機種選び・通院負担でお悩みの方へ
上野いびきクリニックでは、保険診療による検査・CPAP管理に加え、CPAPが合わない方への治療選択肢として、いびきレーザー治療の相談も行っています。現在の使用状況、検査結果、困っている症状を確認し、患者さんごとに適した治療方針をご提案します。
※症状や使用状況によっては、対面診療・再検査をご案内する場合があります。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
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〒110-0005
東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階

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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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