最近、「CPAPが保険で使えなくなる」「1日4時間以上使えないと保険適応外になる」「3か月に1回の通院ではだめになる」といったご相談を実際の患者様やSNS上でもきにされている方が増えています。
しかし、これらは制度上の内容が一部混同されて広がっている可能性があります。
2026年6月以降、CPAP治療では、単にCPAPを処方されているかどうかだけでなく、
実際に使えているか、治療効果が出ているか、継続に困っていないか
がより重視される方向になります。
これは、きちんとCPAPを使用できている方にとって、過度に怖がる必要のある変更ではありません。
一方で、マスクが合わない、鼻づまりで使えない、寝ている途中で外してしまう、効果を感じない、という方にとっては、早めに治療を見直す重要なタイミングともいえます。
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院長監修記事
院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療など正しい医療情報をわかりやすく解説しています。
いびきの原因は喉の構造から肥満まで多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、特定の治療法に偏ることなく、医学的根拠に基づいた幅広い選択肢から、患者様に最適なプランをご提案できる体制を整えています。
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- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療
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※当院はいびき治療専門専門クリニックとして、保険・自由診療の両面から「止まらないいびき」の解決に全力を尽くします。
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この記事の目次
2026年6月から何が変わるのか
今回の改定で大きいのは、CPAP治療が単なる「機械の貸し出し」ではなく、
より明確に継続管理の治療として評価される方向になったことです。
CPAPは、睡眠中に空気の圧をかけて気道を広げ、無呼吸や低呼吸を減らす治療です。
しかし、どれほど性能のよい機械でも、実際に使えていなければ治療効果は得られません。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 平均使用時間 | CPAPを実際にどの程度使えているかを確認するため |
| 4時間以上使用できた日数 | 十分な治療時間が確保できているかを見るため |
| 残存AHI | CPAP使用中も無呼吸が残っていないかを確認するため |
| マスクリーク | 空気漏れにより治療効果が落ちていないかを確認するため |
| 眠気・いびきの改善 | 数値だけでなく、症状の改善が得られているかを見るため |
つまり、今後のCPAP治療では、
「出して終わり」ではなく、「使えるように支える」医療機関の役割
がより重要になります。
「1日4時間以上、月20日以上使えないと保険が切れる」は本当?

最も誤解されやすいのが、
「1日4時間以上使用した日が月20日以上ないと、CPAPが保険で使えなくなる」
という話です。
しかし、これは正確ではありません。
「1日4時間以上使用した日が月20日以上」という基準は、
主に医療機関が新たな管理体制の加算を算定するための施設基準に関係する内容です。
患者さん一人ひとりに対して、
「4時間使えなかったら即保険終了」
という意味ではありません。
ただし、4時間以上使えていない状態が続く場合は、治療効果が十分に出ていない可能性があります。
CPAPは、寝ている時間のうち長く装着できてこそ効果を発揮します。
毎晩1〜2時間だけ使って、その後は外してしまっている場合、朝方の無呼吸が残っていることもあります。
また、使用時間が短い背景には、マスクが合わない、鼻が詰まる、圧が強すぎる、
空気が漏れる、口が乾く、などの原因が隠れています。
大切なのは、4時間使えていないことを責めることではありません。
なぜ使えていないのかを確認し、使える方法を一緒に探すことです。
本当に注意すべき「平均1時間未満が3か月続く」ケース
一方で、患者さん個人にとって特に注意が必要なのは、
直近3か月すべてで、1か月当たりの1日平均使用時間が1時間未満
というケースです。
つまり、
「4時間使えないと即保険終了」ではないが、3か月連続で平均1時間未満のように、
ほとんど使えていない状態では、保険診療としての継続が難しくなる可能性がある
ということです。
| よくある噂 | 正しい理解 |
|---|---|
| 1日4時間使えないと保険適応外になる | これは不正確です。4時間・月20日という話は、主に医療機関側の施設基準に関係します。 |
| 3か月連続で平均1時間未満でも問題ない | 注意が必要です。ほとんど使用できていない場合、保険診療上の継続が難しくなる可能性があります。 |
| 3か月に1回の通院はすべて禁止 | 一律禁止ではありません。ただし、使用状況や症状によっては、より短い間隔での確認が必要です。 |
たとえば、以下のような方は注意が必要です。
- CPAPを処方されたが、ほとんど使っていない
- つけてもすぐに外してしまう
- 月に数回しか使っていない
- 平均使用時間が1時間未満に近い
- マスクが苦しくて継続できない
- 鼻づまりで装着できない
- 効果を感じず、放置している
- 他院で処方されたまま、あまり相談できていない
このような状態を放置すると、睡眠時無呼吸症候群そのものが改善しないだけでなく、
今後の保険診療上の継続にも影響する可能性があります。
通院頻度はどうなる?3か月に1回ではだめなのか
最近は、通院頻度についても不安の声があります。
「これまでは3か月に1回だったのに、2か月に1回と言われた」
「毎月行かないとだめなのか」
「通院頻度が増えるのではないか」
ここも、単純に
「3か月に1回が全面的に禁止された」
という話ではありません。
CPAPは慢性疾患の継続治療であり、使用状況や症状の確認が重要です。
2026年6月以降は、使用時間や治療効果の確認がより重視されるため、
これまで以上に「本当に安定しているか」が問われやすくなります。
| 患者さんの状態 | 通院・確認の考え方 |
|---|---|
| CPAP導入直後 | マスクや圧に慣れるまで、比較的短い間隔で確認が必要です。 |
| 使用時間が短い | 使えない原因を確認し、早めに調整する必要があります。 |
| マスクリークが多い | マスクの種類やサイズ、装着方法の見直しが必要です。 |
| 眠気が残っている | CPAPが効いているか、別の睡眠障害がないかを確認します。 |
| 安定して使用できている | 医師の判断で通院間隔を調整できる場合があります。 |
大切なのは、通院間隔そのものよりも、
CPAPのデータを確認し、必要な指導や調整が行われているか
です。
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CPAPを使えていない原因は「本人の努力不足」だけではありません
CPAPが続かない方の中には、
「自分が我慢できないだけなのでは」
「せっかく処方されたのに申し訳ない」
と感じている方もいます。
しかし、CPAPが使えない原因は、本人の努力不足だけではありません。
1. マスクが合っていない
鼻マスク、鼻ピロー、フルフェイスマスクなど、マスクには種類があります。
顔の形、鼻の形、口呼吸の有無、寝返りの多さによって、合うマスクは変わります。
マスクが合っていないと、空気漏れ、圧迫感、皮膚の痛み、目の乾きなどが起こり、夜中に外してしまいます。
2. 鼻づまりがある
鼻が詰まっていると、CPAPの空気が通りにくくなります。
アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲などがある方では、
CPAPの前に鼻の状態を整えることが重要です。
3. 口呼吸になっている
寝ている間に口が開くと、空気が漏れて口が乾きます。
朝起きたときに口がカラカラになる方は、口漏れやマスク選択の見直しが必要です。
4. 圧が合っていない
圧が強すぎると苦しく感じます。
逆に圧が弱すぎると、無呼吸が残ることがあります。
オートCPAPであっても、設定範囲や使用状況を確認することが大切です。
5. CPAP以外の治療選択肢も検討すべき場合がある
軽症から中等症の方、いびきが主な悩みの方、CPAPがどうしても合わない方では、
マウスピース、生活習慣改善、鼻治療、のどのレーザー治療などを含めて、再評価した方がよい場合もあります。
上野いびきクリニックでは、CPAPだけでなく、簡易検査、PSG検査、いびきレーザー治療、
鼻づまりや口呼吸の評価まで含めて相談できます。
他院でCPAPを処方された方も、見直し相談は可能です
CPAPは一度処方されると、長期間続く治療です。
しかし、実際には、
「処方されたが使えていない」
「毎月通っているが、データの説明をあまり受けていない」
「マスクが合わないまま続けている」
「本当に自分に合っている治療なのかわからない」
という方も少なくありません。
特に2026年6月以降は、CPAPの使用時間や治療効果がより重要になります。
| 持参するとよい資料 | 確認できること |
|---|---|
| 簡易睡眠検査結果 | 診断時の重症度、酸素低下の程度 |
| PSG検査結果 | 睡眠の質、無呼吸の種類、より詳しい重症度 |
| CPAP使用状況レポート | 平均使用時間、4時間以上使用日数、残存AHI、リーク |
| 現在の機種名・圧設定 | 現在の治療条件が合っているか |
| 紹介状・診療情報提供書 | これまでの治療経過や処方内容 |
資料がすべてそろっていなくても、現在の困りごとを整理することは可能です。
必要に応じて、再検査や治療方針の見直しをご提案します。
「保険適応が心配」な方ほど、早めの相談を
今回の制度変更で大切なのは、患者さんを不安にさせることではありません。
むしろ、今まで
「CPAPを出されたけれど使えていない」
「通院しているだけで、あまり改善していない」
「本当は困っているが、相談する場所がない」
という状態だった方に、早めに医療機関へ相談していただくことが大切です。
CPAP通院の負担でお悩みの方へ
上野いびきクリニックでは、CPAP治療中の方を対象にオンライン診療を開始しました。
毎月・2か月ごとの通院が負担な方は、対象条件をご確認ください。
次のような方は、一度ご相談ください
- CPAPを平均4時間以上使えていない
- 平均使用時間が1〜2時間程度
- ほとんど使えていない
- 夜中に無意識に外している
- 鼻づまりで苦しい
- 口が乾いて続かない
- マスク跡や痛みがつらい
- CPAPを使っても眠気が残る
- 家族から、まだいびきや無呼吸を指摘される
- 他院で処方されたが、治療方針を見直したい
- CPAP以外の治療も知りたい
CPAPは、合う方にとっては非常に有効な治療です。
一方で、合わないまま放置すると、治療効果が出ないだけでなく、
睡眠時無呼吸症候群による高血圧、心血管リスク、日中の眠気、交通事故リスクなどが残ってしまいます。
大切なのは、
CPAPを続けるか、別の治療を考えるかを、データと症状を見ながら判断すること
です。
上野いびきクリニックでできること
上野いびきクリニックでは、いびき・睡眠時無呼吸症候群に対して、以下のような診療を行っています。
| 保険診療 | 睡眠時無呼吸症候群の診察、簡易睡眠検査、PSG検査、CPAP処方・管理 |
| CPAP見直し | 使用時間、残存AHI、リーク、マスク不快感、鼻づまり、口呼吸の確認 |
| 自費診療 | いびきレーザー治療、CPAPが合わない方への治療選択肢の相談 |
| 他院処方の相談 | 他院でCPAPを処方された方の見直し相談、再検査の相談 |
CPAPは、処方して終わりの治療ではありません。
使えているか、効果が出ているか、困っていることはないかを確認しながら続ける治療です。
2026年6月以降、CPAP管理がより厳格化される今だからこそ、
「なんとなく使えていない」
「このままでよいのかわからない」
という方は、一度専門的に見直すことをおすすめします。
CPAP通院の負担でお悩みの方へ
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まとめ:2026年6月以降のCPAP管理で大切なこと
- 2026年6月以降、CPAPは使用状況の確認がより重視されます。
- 「1日4時間以上、月20日以上」は医療機関側の施設基準と関係する内容で、患者個人が即保険終了になる基準ではありません。
- ただし、3か月連続で1日平均使用時間が1時間未満のように、ほとんど使えていない場合は注意が必要です。
- 通院頻度は一律ではなく、使用状況や症状によって変わります。
- CPAPが使えない原因には、マスク、鼻づまり、口呼吸、圧設定などがあります。
- 使えていない方ほど、早めの見直しが重要です。
- 他院でCPAPを処方された方も、検査結果や使用データがあれば相談しやすくなります。
CPAP治療は、単に機械を持っているだけでは意味がありません。
大切なのは、睡眠中にきちんと使えて、無呼吸が改善し、日中の眠気や健康リスクを減らせているかです。
「CPAPが保険で続けられるか不安」
「CPAPが合わない」
「いびきや無呼吸を根本的に見直したい」
という方は、上野いびきクリニックへご相談ください。
CPAP通院の負担でお悩みの方へ
上野いびきクリニックでは、CPAP治療中の方を対象にオンライン診療を開始しました。
毎月・2か月ごとの通院が負担な方は、対象条件をご確認ください。
CPAPが使えていない方、保険継続が不安な方へ
上野いびきクリニックでは、保険診療による検査・CPAP管理に加え、
CPAPが合わない方への治療選択肢として、いびきレーザー治療の相談も行っています。
現在の使用状況、検査結果、困っている症状を確認し、患者さんごとに適した治療方針をご提案します。
※症状や使用状況によっては、対面診療・再検査をご案内する場合があります。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
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〒110-0005
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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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