いびきが引き起こす身体への影響
いびきは様々な身体に悪影響をもたらします。さらに心臓や神経の疾患へつながることも多く注意が必要です。
しかしその疾患自体がいびきから来ていると判断することが医師でも難しくその疾患自体の治療に注力していまい
根本原因を見逃しているパターンも多くあります。
今回はいびきによってもたらされる様々な身体への悪影響や疾患について解説します。
📌 この記事の結論
- いびきは「音」の問題ではなく、睡眠中に気道が狭くなることで深い睡眠が妨げられ、心臓・血管・脳・代謝など全身に負担をかける可能性があります
- 特に、いびきの音が止まる瞬間がある場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があり、放置すると高血圧・不整脈・生活習慣病などのリスクが高まるとされています
- 「ただのいびき」と自己判断せず、気になる症状があれば睡眠専門外来での検査を検討することが勧められます
上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療など、状態に応じた選択肢をご案内しています。ご自身に合う治療を確認したい方は、まずは初診でご相談ください。
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いびきの原因は喉の構造から肥満まで多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、特定の治療法に偏ることなく、医学的根拠に基づいた幅広い選択肢から、患者様に最適なプランをご提案できる体制を整えています。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査・PSG検査:睡眠の状態を精密に分析
- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療
自由診療で根本改善・短期集中
- 最新いびきレーザー治療:切らない根本治療
- 医療ダイエット:減量による物理的な気道確保
※当院はいびき治療専門専門クリニックとして、保険・自由診療の両面から「止まらないいびき」の解決に全力を尽くします。
院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療など正しい医療情報をわかりやすく解説しています。
睡眠の質低下による全身の疲弊
いびきの最大の問題は、その「音」そのものではなく、その発生メカニズムにより睡眠が分断されることにあります。
いびきをかいている最中、気道は狭まり、十分な空気が肺に届きにくい状態となっています。
この状態が繰り返されることで、体は断続的に覚醒反応を起こし、結果として深い睡眠(ノンレム睡眠)に到達する時間が極端に少なくなります。
ノンレム睡眠は、身体の修復・免疫の再構築・ホルモンの分泌といった回復プロセスに不可欠な時間帯です。
この深い睡眠が妨げられることで、翌日の疲労感、倦怠感、集中力の欠如など、日常生活に支障をきたす症状が慢性化していきます。
加えて、成長ホルモンの分泌量も減少するため、肌の代謝低下、筋肉の修復能力の鈍化、さらには糖代謝異常の原因にもなりうるのです。
さらに深いノンレム睡が不足し、身体の回復力や免疫力が低下します。
また、血中の酸素濃度が繰り返し低下することにより、心臓や脳に負荷がかかり、動脈硬化を進行させる要因ともなります
慢性的な交感神経の緊張状態
いびきにより気道が断続的に狭窄されると、体はそれを“呼吸危機”と捉えて、交感神経が優位になります。
交感神経とは、心拍数や血圧を高め、身体を「戦闘モード」にする自律神経系の一つです。
睡眠中は本来、副交感神経が優位となって心身が休息に向かうはずですが、いびきによる気道抵抗や覚醒反応があると、その切り替えが起きず、夜通し“軽い戦闘状態”が続くことになります。
これにより、心拍数の持続的上昇、血圧の夜間非低下(dippingパターンの崩壊)、睡眠中の交感神経興奮による夜間頻尿や寝汗、翌朝の強い頭痛や動悸といった症状が見られるようになります。
特に、夜間血圧が下がらない状態(non-dipper型高血圧)は、心血管リスクが高まるとされており、いびきを侮るべきではありません。
酸素供給の不安定化と循環器系への負担
いびきをかく際、気道が振動しているということは、その空気の流れがスムーズでないことを意味します。
つまり、肺に送り込まれる酸素の量が一時的に減少し、体内の酸素飽和度が断続的に低下している状態です。
いびきは、狭くなった上気道を空気が通過する際に粘膜や周囲組織が振動して生じます。
流れが乱れている=換気が効率的でないことを意味し、その間は肺に送り込まれる酸素が相対的に不足します。
結果として血中の酸素飽和度(SpO₂)が断続的に低下し、睡眠中に小さな低酸素エピソードが繰り返されます。
この断続的低酸素は全身に連鎖的な影響を及ぼします。
まず、血管の内皮細胞がストレスを受け、血管の拡張・収縮のバランスが崩れて弾力性が低下し、動脈硬化の進行を後押しします。心臓にとっては、酸素需要が高い状態にもかかわらず供給が揺らぐため、拍動数や交感神経活動が高まり、長期的には左心肥大や心不全のリスク上昇につながります。
さらに脳では、特に高齢者で夜間の軽度虚血が積み重なることで、注意力や記憶などの認知機能に微細な悪影響を及ぼす
可能性が指摘されています。
つまり、いびきは単なる音の問題ではなく、睡眠中の低酸素が全身の血管・心臓・脳に負荷をかける生体シグナルであり、放置せずに評価と対策を検討すべき状態といえます。
代謝異常と肥満の悪循環
質の悪い睡眠は、食欲をコントロールするホルモンバランスを乱します。
レプチン(満腹ホルモン)の分泌が減少し、グレリン(食欲増進ホルモン)が増加するため、いびきをかいて睡眠が分断された人は、日中に過食傾向になりやすくなります。
結果として体重が増加し、首まわりや舌根部に脂肪が沈着し、さらに気道が狭くなっていびきが悪化するという「負のスパイラル」が形成されてしまうのです。
また、インスリン抵抗性の上昇や脂質異常症との関連も指摘されており、いびきが生活習慣病の温床になりうることが明らかになってきました。
精神面への影響と日中パフォーマンスの低下
いびきをかいている人の多くが、朝の倦怠感やぼんやりした感覚を訴えます。
これは深い睡眠がとれていない証拠であり、脳が十分に休息できていないことを意味します。日中の眠気、仕事の集中力や判断力の低下、感情のコントロール不全(イライラ・落ち込み)これらの症状は、生活の質(QOL)の低下のみならず、仕事や人間関係、家庭生活にも悪影響を及ぼします。
また、慢性的な睡眠不足は、うつ病や不安障害の発症リスクを高めることが臨床的にも知られており、「いびきが続く=精神衛生の悪化」という構図は、見逃せない重要な視点です
医療現場からの視点

私は20年以上にわたり麻酔科医として手術に携わり、年間500件以上の症例を担当してきました。
麻酔科医は手術中、患者さんの頭側に位置し、呼吸や循環、神経反応など全身状態を継続的にモニタリングします。
全身麻酔では気管内挿管といって患者さんの気道に気管チューブを挿入し、呼吸と筋弛緩薬で止め手術中は人工呼吸となります。そのためいびきをかくことはありません。
しかし近年では静脈麻酔を使った低侵襲手術が増えており、患者は自然呼吸のまま眠ります。
このとき、驚くほど多くの人がいびきをかいていることに私は気づきました。
しかも、自覚がない人がほとんどです。
そして大きないびきをかく方においてかなりの割合で前述した、睡眠時無呼吸を起こしており、そんも患者さんの背景を調べてみると、肥満や高血圧、糖尿病などを併発していることがわかりました。
これまでに1万人以上の眠りを見守ってきた私の実感として、いびきは極めて一般的な現象でありながら、軽視すべきでない症状であると断言できます。
こんな症状はありませんか?セルフチェックリスト
以下の項目に心当たりがある方は、いびきによって身体に負担がかかっているサインかもしれません。当てはまる数が多いほど、一度検査で状態を確認することが勧められます。
- ☐ 家族やパートナーに「呼吸が止まっている」と指摘されたことがある
- ☐ 大きないびきをかいていると言われる(特に仰向けで悪化する)
- ☐ 朝起きたときに頭痛やのどの渇きを感じることが多い
- ☐ 日中、会議中や運転中に強い眠気を感じることがある
- ☐ 夜中に何度もトイレで目が覚める(夜間頻尿)
- ☐ 寝汗をかきやすい、または動悸で目が覚めることがある
- ☐ 集中力の低下やイライラを自覚している
- ☐ 健診で血圧が高め、または不整脈を指摘されたことがある
2つ以上当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群が背景にある可能性も否定できないため、一度検査を受けることが勧められます。
「ただのいびき」と「睡眠時無呼吸症候群(疑い)」の違い
いびきの中には、経過を見ても大きな問題につながりにくいものと、身体への負担が蓄積しやすいものがあります。目安として、以下のような違いが挙げられます。
| 項目 | 単純ないびき | 睡眠時無呼吸症候群(疑い) |
|---|---|---|
| いびきの音 | 途切れず継続的 | 音が止まる瞬間がある(無呼吸) |
| 日中の眠気 | 比較的少ない | 強い眠気や居眠りが多い |
| 血圧 | 正常範囲のことが多い | 高血圧を伴うことが多い(夜間血圧が下がりにくい) |
| 全身への負担 | 比較的軽微とされる | 心臓・血管・脳への負担が蓄積しやすいとされる |
| 受診の目安 | 経過観察でよい場合もある | 睡眠専門外来での検査が勧められる |
※上記はあくまで一般的な目安であり、正確な診断には検査による確認が必要です。
どんな場合に受診を検討すべき?
以下のいずれかに当てはまる場合は、放置せず一度検査を受けることが勧められます。
- いびきの音が急に止まり、数秒後に大きく呼吸を再開する場面を指摘されたことがある
- 日中の眠気で、運転中や作業中にヒヤリとした経験がある
- 高血圧・糖尿病・不整脈などの治療中で、いびきも気になっている
- 減量やダイエットを試みてもいびきが改善しない
- パートナーや家族から心配され、受診を勧められている
いびきは身体からの警告信号
「ただのいびき」と思っていたら、実は重篤な疾患の入り口だった──そんなことは決して珍しくありません。
いびきは、身体が何か異常を訴えているサインであり、生活習慣や身体の構造、疾患の影響が複雑に絡み合っています。
今回は、いびきがもたらす健康被害として睡眠時無呼吸症候群の分類、原因、そして関連疾患について解説しました。
まとめ:いびきは「体からの警告サイン」です。放置せず、まずは検査で自分の状態を客観的に把握することが、全身の健康を守る第一歩になります。
よくある質問
Q. いびきは体質だから仕方ないのでしょうか?
A. いびきは体質だけでなく、肥満・鼻づまり・扁桃肥大・顎の形など複数の要因が重なって起こるとされています。生活習慣の改善やレーザー治療などにより軽減が期待できる場合もあるため、体質だからと諦める前に一度相談することが勧められます。
Q. 「無呼吸はない」と言われましたが、それでも受診したほうがいいですか?
A. 自覚がなくても、実際には呼吸が浅くなる「低呼吸」が起きているケースも報告されています。気になる症状がある場合は、簡易検査で客観的に状態を確認することが勧められます。
Q. 保険診療と自費診療、どちらを選べばいいですか?
A. 中等症〜重症の無呼吸には、CPAPなど保険診療での標準治療が適応となる場合が多く、いびきそのものの根本改善を目指す場合はレーザー治療などの自費診療が選択肢となります。まずは検査を受けたうえで、状態に応じた治療方針を相談することが勧められます。
Q. 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 治療法によって異なります。CPAPは継続的な使用が基本となり、レーザー治療は複数回の照射が必要な場合があります。1回で治療をやめてしまうと現在の状態に戻りいびきが再発します。詳しい治療期間の目安は、診察時にご説明しています。
Q. 上野いびきクリニックは当日予約できますか?
A. 当日予約に対応しています。WEB予約、お電話(0120-899-930)、LINEのいずれかからお気軽にご相談ください。
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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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