家族に「寝ているとき息が止まっていた」と言われたら|保険診療で何を調べるのか医師が解説

夫のいびきがうるさい・息がとまっている

パートナーや家族から「昨夜、息が止まってたよ」と言われると、多くの方が「え?そうなの?」と驚きつつも、どこに行けばいいか分からないまま放置してしまいます。この記事では、保険診療の範囲内でどのような検査が行われるのかを、医師の視点からわかりやすく解説します。

🩺上野いびきクリニックの包括的いびき治療

いびきの原因は喉の構造から肥満まで多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、特定の治療法に偏ることなく、医学的根拠に基づいた幅広い選択肢から、患者様に最適なプランをご提案できる体制を整えています。

保険診療でしっかり検査・継続治療

  • 簡易検査・PSG検査:睡眠の状態を精密に分析
  • CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療

自由診療で根本改善・短期集中

  • 最新いびきレーザー治療:切らない根本治療
  • 医療ダイエット:減量による物理的な気道確保

※当院はいびき治療専門専門クリニックとして、保険・自由診療の両面から「止まらないいびき」の解決に全力を尽くします。

院長監修記事
院長監修記事

上野いびきクリニック院長菅谷和之

菅谷 和之

上野いびきクリニック 院長/麻酔科医

2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック

本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療など正しい医療情報をわかりやすく解説しています。

「息が止まっていた」は本当に危ない?

睡眠中に呼吸が止まる現象を無呼吸と呼びます。医学的には「10秒以上の気流停止」を無呼吸の定義としており、これが1時間に5回以上繰り返される状態が睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)です。

「いびきが激しいだけ」と思っている方も多いですが、無呼吸が繰り返されることで血液中の酸素濃度が低下し、心臓や血管に慢性的な負担がかかります。放置すると以下のリスクが高まることが、複数の研究で示されています。

短期的な影響

日中の強い眠気、集中力低下、朝の頭痛、記憶力低下、気分の落ち込み。車の運転中の居眠りリスクが一般人口の約7倍との報告もある。

長期的な影響

高血圧・心房細動・心筋梗塞・脳卒中との関連が確立されており、2型糖尿病や認知症リスクの上昇も報告されている。

重症のSASを持つ方の高血圧合併率は約50〜60%とされています。「血圧の薬を飲んでいるのに下がりにくい」という方の中に、SASが隠れているケースは珍しくありません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは何か

SASには主に2種類あります。

SASの分類

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)全体の約90%

睡眠中に上気道(のど)の筋肉が弛緩して気道が塞がれることで起こる。肥満・首が太い・顎が小さい・扁桃肥大などが主なリスク因子。日本では痩せ型でも顎が小さいために発症するケースが多い。

中枢性睡眠時無呼吸(CSA)全体の約10%

脳から呼吸指令が出なくなることで起こる。心不全・脳卒中後・オピオイド系薬剤の使用などが背景にあることが多く、専門的管理が必要。

家族に「息が止まっていた」と言われた場合、多くはOSAである可能性が高いですが、自己判断は禁物です。正確な診断には医療機関での検査が必須です。

SASに気づくサイン

本人は眠っているため自覚しにくいのがSASの特徴です。以下に当てはまる項目が複数あれば、受診を検討してください。

  • 家族・パートナーから「いびきが大きい」「息が止まっていた」と言われた
  • 十分寝ているはずなのに日中に強い眠気がある
  • 朝起きると頭が重い・頭痛がある
  • 夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
  • 起床時に口が乾いている・喉が痛い
  • 集中力・記憶力が低下している気がする
  • 血圧が高め・降圧薬が効きにくい
  • BMI 25以上、または首回りが太い(男性40cm以上目安)

どこで受診すればいいのか

SASの診断・治療には、いびき・睡眠時無呼吸を専門とするクリニックへの受診が最も効率的です。専門クリニックであれば、初診から検査・診断・治療まで一貫して対応でき、在宅検査の手配もスムーズに行えます。

上野いびきクリニックの特徴

1.いびき・SAS専門のクリニック
睡眠時無呼吸症候群に特化した診療を行っており、無呼吸簡易検査から精密検査(在宅PSG)、CPAP療法、いびきレーザー治療完備(自由診療)まで保険診療で一貫対応。
2.在宅検査に対応——入院不要
簡易検査・精密PSG検査ともに自宅で実施可能。仕事や家事で入院・長時間の通院が難しい方でも受けやすい体制を整えている。
3.アクセス良好(上野駅近く)
JR・地下鉄各線「上野駅」から徒歩圏内。都内はもちろん、近郊からも通いやすい立地。

「家族に無呼吸を指摘されたが、どこに行けばいいか分からない」——そんな方こそ、いびき専門クリニックへ直接ご相談ください。初診時に症状をお伝えするだけで、最適な検査プランを提案してもらえます。

保険診療で行われる検査の流れ

SASの診断には段階的なアプローチがとられます。保険適用の検査は大きく2段階に分かれており、いずれも在宅(自宅)で実施可能です。入院の必要はありません。

第1段階:簡易睡眠検査(在宅で可能)

いびき無呼吸に関する簡易検査

まず行われるのが簡易検査です。クリニックで小型の検査機器を貸し出してもらい、自宅で就寝するだけで検査が完了します。入院は一切不要です。

簡易検査で計測されるもの(2項目)
血中酸素飽和度(SpO₂)
指先にパルスオキシメーターを装着し、睡眠中の酸素濃度の変化を記録。無呼吸が起こるたびに酸素が低下するパターンが現れ、その回数・程度(酸素脱飽和指数:ODI)が診断の参考になる。
呼気(鼻口気流)
鼻・口の前に装着した小型センサーで呼吸気流の有無を検出。呼吸が止まっている時間・回数を計測し、無呼吸・低呼吸の発生を記録する。

検査費用は保険適用で3割負担の場合、概ね2,000〜4,000円程度(施設・加算内容により異なります)。翌朝機器を返却するだけで完結するため、仕事が休めない方でも受けやすい検査です。

第2段階:精密睡眠検査・終夜PSG(在宅で可能)

PSG検査 いびきの精密検査

簡易検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が1時間あたり20回以上の重症域、または詳細な評価が必要な場合には終夜ポリグラフ検査(PSG)が行われます。上野いびきクリニックでは、このPSG検査も在宅で実施可能です。入院する必要はありません。

脳波(EEG):睡眠の深さ・ステージの変化を記録

眼球運動(EOG):REM睡眠の識別

筋電図(EMG):体動・周期性四肢運動の検出

心電図(ECG):不整脈の検出(心房細動との関連評価)

SpO₂・気流・胸腹部動き:簡易検査と同様の指標も同時計測

在宅PSGは睡眠の「質」まで詳細に評価できます。簡易検査との大きな違いは、睡眠ステージの変化が見られること。無呼吸が起こるたびに深い睡眠が浅い睡眠に戻る「覚醒反応(Arousal)」の回数も計測でき、治療の優先度や方針決定に役立ちます。自宅の慣れた環境で就寝しながら受けられるため、検査結果が実際の睡眠に近い状態で得られるというメリットもあります。

検査結果で何がわかるのか

検査結果の中心指標はAHI(Apnea-Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)です。1時間あたりの無呼吸(10秒以上の気流停止)と低呼吸(気流が30%以上低下かつSpO₂が3〜4%低下)の合計回数で表されます。

AHIによる重症度分類(日本睡眠学会基準)
無呼吸・AHIの図
また、最低SpO₂値も重要な指標です。睡眠中に血中酸素が90%を下回る(特に80%台まで低下する)場合、心臓・脳への負担が特に大きくなります。

治療法の選択肢(保険適用あり)

SASの治療は重症度・原因・患者背景によって選択されます。主な保険適用の治療をまとめます。

CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

上野いびきクリニックでのCPAP治療

中等症〜重症の閉塞性SASに対する第一選択治療。寝る際にマスクを着用し、一定の空気圧で気道を開いた状態に保つ。AHI 20以上で保険適用。月1回の外来通院が必要。毎月の費用は3割負担で約4,000〜5,000円程度。

外科的治療(耳鼻科手術)

扁桃肥大・鼻中隔彎曲など器質的原因がある場合に適応される。口蓋扁桃切除術、アデノイド切除術、鼻中隔矯正術など。小児SASでは特に有効。

生活習慣の改善

肥満がある場合の減量(体重10%減でAHIが約30〜50%改善との報告あり)、飲酒・睡眠薬の見直し、側臥位で眠る体位療法。他の治療と並行して推奨される。

CPAPは「使い始めたら一生やめられない」と心配される方もいますが、減量などで症状が改善した場合、医師の判断のもとでCPAPを中止・休止できるケースもあります。治療開始=永遠の継続ではありません。まず受診し、現状を正確に把握することが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q太っていないのにSASになりますか?

なります。日本人は欧米人と比較して顎が小さく・後退しているため、BMIが普通体重でもSASを発症しやすい傾向があります。「痩せているから大丈夫」とは言えません。

Q女性もSASになりますか?

なります。男性に多いイメージがありますが、閉経後の女性では発症率が上昇します。また女性はいびきよりも不眠・倦怠感・うつ症状として現れることが多く、気づかれにくい傾向があります。

Q仕事が忙しくて通院が難しいのですが…

簡易検査・精密PSG検査ともに在宅(自宅)で実施できます。入院は不要です。クリニックで検査機器を受け取り、自宅で就寝するだけ。翌朝返却するだけで完結するため、仕事を休む必要はありません。

Q子どもの「いびき」「寝息が止まる」も同じですか?

小児SASは成人とは別の評価基準があります。成長ホルモンの分泌は深い睡眠中に最大になるため、SASによって睡眠が乱れると成長・学習への影響が懸念されます。小児の無呼吸は耳鼻科への相談を優先してください。アデノイドや扁桃肥大が原因であれば手術で根治できるケースも多いです。

Qスマートウォッチの「睡眠スコア」で代替できますか?

現時点では医療診断の代替にはなりません。スマートウォッチの睡眠解析は体動・心拍数を主な指標としており、医療グレードの呼吸気流計測や血中酸素の精密計測とは精度が異なります。スクリーニングの一助にはなりますが、確定診断・保険適用治療には医療機関での検査が必要です。

まとめ 放置はリスク、まず1つの受診から

「家族に息が止まっていたと言われた」という情報は、非常に重要な医療上のサインです。SASは自覚症状に乏しいことが多く、家族からの指摘が唯一のきっかけになることも珍しくありません。

重要なのは、保険診療で段階的に検査・治療が受けられるという点です。自宅で寝るだけの簡易検査から始められ、診断がついた後は有効な治療法が複数あります。まずは医療機関に相談してみてください。

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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷和之

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之

2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務

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