旅行・出張先でいびきをかかない方法 ホテル・飛行機・慣れない寝具でも実践しやすい対策を医療的に解説
GWを控えていますが旅先でのいびきが心配なのでいびき治したいです。
こういったご相談もよくあります。
今回は旅先でもできる簡単にできるいびき対策を解説します。
上野いびきクリニックでは、保険診療による睡眠検査・CPAP管理、自費診療によるいびきレーザー治療など、状態に応じた選択肢をご案内しています。ご自身に合う治療を確認したい方は、まずは初診でご相談ください。
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いびきの原因は喉の構造から肥満まで多岐にわたります。上野いびきクリニックでは、特定の治療法に偏ることなく、医学的根拠に基づいた幅広い選択肢から、患者様に最適なプランをご提案できる体制を整えています。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査・PSG検査:睡眠の状態を精密に分析
- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療
自由診療で根本改善・短期集中
- 最新いびきレーザー治療:切らない根本治療
- 医療ダイエット:減量による物理的な気道確保
※当院はいびき治療専門専門クリニックとして、保険・自由診療の両面から「止まらないいびき」の解決に全力を尽くします。
院長監修記事
院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)などに関する検査・治療など正しい医療情報をわかりやすく解説しています。
旅行や出張のときだけ、「普段よりいびきがひどい」と言われたことはないでしょうか。
自宅ではそこまで気にならないのに、ホテルや旅館、機内、合宿先などでは急にいびきが強くなる方は少なくありません。
実際、いびきは単に「音の問題」ではなく、睡眠中に上気道が狭くなり、空気の流れで軟部組織が振動して生じる現象です。飲酒、鼻づまり、仰向け寝、睡眠不足、体重増加などで悪化しやすいことが知られています。さらに、時差移動や早朝出発を伴う旅行では睡眠が乱れやすく、結果としていびきが強くなることがあります。
この記事では、旅行・出張先でいびきをできるだけかかないための具体策を、すぐ実践できるものに絞って解説します。
「同室者に迷惑をかけたくない」「接待旅行や社員研修で気まずい思いをしたくない」「パートナーとの旅行を快適にしたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
なぜ旅行・出張先ではいびきが悪化しやすいのか
旅行先や出張先でいびきが強くなりやすいのには理由があります。
まず大きいのが飲酒です。
会食、懇親会、旅先の食事、機内でのアルコールなど、普段より飲む機会が増える方は多いでしょう。アルコールは喉の筋肉をゆるめ、気道が狭くなりやすくなるため、いびきの悪化要因になります。系統的レビューでは、アルコール摂取が睡眠時無呼吸のリスク上昇と関連し、別のレビューでもいびきや低酸素化の悪化との関連が示されています。

次に、睡眠不足です。
前日の残業、早朝移動、夜更かし、時差、慣れない環境による入眠困難などで睡眠が浅くなりやすく、結果として上気道の筋緊張が低下し、いびきが悪化しやすくなります。Mayo Clinicも睡眠不足をいびき悪化因子の一つとして挙げています。旅行に伴う睡眠不足や時差ボケは、航空医学やCDCの情報でも代表的なトラベル関連睡眠障害として扱われています。
さらに、仰向け寝も重要です。
ホテルのベッドや機内シートでは、自宅より仰向けになりやすい方がいます。仰向けでは舌や軟口蓋が後方へ落ち込みやすく、上気道が狭くなるため、いびきが強くなりやすいことが知られています。成人いびきの診療ガイドラインや関連研究でも、体位の影響は繰り返し指摘されています。

また、鼻づまりや乾燥も見逃せません。
季節性アレルギー、風邪気味、ホテルの空調、長時間の移動などで鼻呼吸がしにくくなると、口呼吸が増え、いびきが出やすくなります。鼻閉は睡眠呼吸障害と関連し、鼻の通りを整えることは睡眠の質の改善にもつながると報告されています。
旅行・出張先でいびきをかかないための基本対策
1.寝る直前の飲酒を避ける
最も即効性が高い対策の一つです。
旅行先では「少しだけなら」と飲みがちですが、就寝前のアルコールは喉の筋肉を弛緩させ、いびきや呼吸障害を悪化させやすくなります。少なくとも寝る3~4時間前以降は飲酒を控える意識が有用です。完全にゼロにできなくても、「深酒をしない」「寝酒にしない」だけで違います。
2.仰向けではなく横向きで寝る
いびき対策として古典的ですが、実用性が高い方法です。
横向き寝にすることで、舌根や軟口蓋の落ち込みを減らしやすくなります。旅行先では、抱き枕代わりに丸めたバスタオルを抱える、背中側にクッションや枕を入れて仰向けに戻りにくくするなど、簡単な工夫が有効です。体位治療は全員に同じ効果が出るわけではありませんが、仰向けで悪化しやすい人には試す価値があります。
3.上半身を少し起こして寝る
完全に座る必要はありませんが、頭側を少し高くするだけでも上気道のつぶれやすさを減らせる可能性があります。研究では、軽度の頭側挙上で睡眠呼吸イベントやいびきの改善が示されています。ホテルでは枕を重ねすぎると首だけが曲がって逆効果になることもあるため、理想は首だけではなく上背部ごとゆるく高くすることです。タオルを折って肩甲骨付近から傾斜をつけると調整しやすくなります。
4.鼻づまりを放置しない
鼻が詰まると口呼吸になり、いびきが出やすくなります。
花粉症やアレルギー性鼻炎がある方は、旅行前から状態を整えることが重要です。普段使っている鼻炎治療があるなら中断しないこと、乾燥しやすい場所では保湿を意識することが大切です。鼻の通気性の改善は、睡眠の質や睡眠呼吸障害の改善に寄与しうると報告されています。
5.睡眠不足のまま寝ない
「明日早いから」と焦って寝ようとしても、前日までの睡眠不足が強いといびきが悪化しやすくなります。
出発前日はできるだけ夜更かしを避け、移動日も夕方以降のカフェイン摂取を控え、就寝時刻を大きく乱さないことが重要です。時差を伴う出張では、到着地の夜に合わせて光と睡眠タイミングを調整することが、睡眠の乱れを減らす一助になります。
ホテルで実践しやすい「当日対策」
旅行や出張では、現地でどれだけ再現性高くできるかが大事です。
おすすめは次の流れです。
まず、夕食時の飲酒は控えめにします。
次に、入浴後は鼻呼吸がしやすい状態か確認します。鼻が詰まっているなら、そのまま寝ないことです。
寝るときは、横向き+頭側を少し高くするのが基本です。
さらに、部屋が乾燥していると感じたら、エアコン設定を強くしすぎない、就寝前に水分を少し補給するなど、喉や鼻の乾燥対策も有効です。鼻閉や口呼吸は、いびき悪化につながりやすいためです。
同室者がいる場合は、最初から「最近いびき対策中で、横向きで寝るようにしている」と一言伝えておくのも現実的です。
心理的ストレスで寝つきが悪くなると、かえって睡眠が乱れて翌朝の疲労感も増します。旅行や出張では、完璧を目指すより、悪化因子を減らすほうが実践的です。
飛行機・新幹線でいびきをかきにくくするコツ

機内や移動中のいびきが気になる方も多いはずです。
特に座位でうとうとすると、首が前後に不安定になり、口が開いて喉が狭くなりやすくなります。
対策としては、
深酒して搭乗しないこと、
首が極端に後屈しないようネックピローなどで姿勢を安定させること、
鼻づまりを放置しないこと
が基本です。旅行はそれ自体が睡眠不足を招きやすく、時差移動では睡眠の質がさらに乱れます。移動中に「寝落ちする環境」を雑に作ると、いびきも出やすくなります。
出張が多い人ほど見直したい生活習慣
ここまでの対策は即効性重視ですが、出張のたびに毎回いびきが強いなら、背景要因の見直しも大切です。
代表的なのは、体重増加、喫煙、慢性的な鼻閉、慢性的な睡眠不足です。成人のいびき診療ガイドラインや各種レビューでも、これらは重要な増悪因子として扱われています。特に体重増加は上気道周囲の軟部組織を増やし、いびきや睡眠呼吸障害を悪化させやすくします。
「旅先だけの問題」と思っていても、実は自宅でも軽くいびきをかいていて、旅行時に悪化して目立っているだけ、ということは珍しくありません。
出張回数が多いビジネスパーソンほど、普段からの睡眠衛生を整えておく意味は大きいといえます。
こんないびきは放置しないほうがよい
単なるいびき対策で済ませず、医療的な評価を考えたほうがよいサインもあります。
- いびきが大きく、以前より悪化している
- 息が止まっていると指摘される
- 朝に頭痛や口渇がある
- 日中の眠気が強い
- 出張中の会議や運転で眠気がつらい
- 体重増加とともにいびきが悪化した
大きないびきは、単純ないびきだけでなく、睡眠時の気道閉塞を伴う病態のサインである場合があります。NHLBIも、慢性的で大きないびきや睡眠中の無呼吸は注意すべき症状として挙げています。
旅行や出張で困るということは、裏を返せば生活への支障がすでに出ているということでもあります。
「同室が恥ずかしい」だけで終わらせず、一度きちんと原因を見直す価値があります。
まとめ|旅行・出張先のいびき対策は「飲酒・体位・鼻呼吸」の3つが鍵
旅行・出張先でいびきをかきたくないなら、まず意識すべきは次の3点です。
- 寝る前の飲酒を控える
- 仰向けを避けて横向きで寝る
- 鼻づまりを放置せず、鼻呼吸しやすい状態で寝る
これに加えて、睡眠不足を溜めないこと、頭側を少し高くして寝ることも実践しやすい対策です。いびきはその日の体調や環境で大きく変わるため、旅先では「悪化しやすい条件をどれだけ減らせるか」が重要になります。
一方で、旅行や出張のたびに毎回ひどい、息が止まる、日中の眠気が強いといった場合は、単なる生活上のいびきではなく、睡眠中の呼吸障害が隠れている可能性もあります。
「旅先だけの悩み」と軽く見ず、必要に応じて専門的に評価することが大切です。
気になる症状がある方は対策だけにこだわらず根本治療をおすすめします
まずは検査で状態を確認することも大事です。早期の医療機関の受診をおすすめします
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください
📞0120-899-930
〒110-0005
東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階

参考文献
Stuck BA, et al. The Diagnosis and Treatment of Snoring in Adults. Dtsch Arztebl Int. 2019.
Burgos-Sanchez C, et al. Impact of Alcohol Consumption on Snoring and Sleep Apnea: A Systematic Review. J Clin Sleep Med. 2020.
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CDC Yellow Book. Jet Lag Disorder. 2025.
Weingarten JA, et al. Air travel: effects of sleep deprivation and jet lag. 2013.
NHLBI/NIH. What Is Sleep Apnea?
English Support Available
We provide medical services for international patients. Please check our English website for details on how to visit our clinic.
記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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