無呼吸検査 AHIとは?5・15・30で何が違う?AHI20は重症なのか正常値と重症度を医師が解説
睡眠時無呼吸症候群の検査結果を見ると、「AHI」という数値が必ず出てきます。「AHIって何の略?」「AHI20と言われたけれど、これは重症なの?」「正常値はいくつ?」——検査結果を渡された患者様から、非常によくいただくご質問です。
AHIとは、睡眠1時間あたりに無呼吸・低呼吸が何回起きたかを示す指標で、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判断する基本の数値です。一般的に、5未満は正常、5〜15未満は軽症、15〜30未満は中等症、30以上は重症に分類されます。
この記事では、AHIの正しい意味と正常値、軽症・中等症・重症の境界線、AHI20は重症にあたるのか、そしてAHIとCPAP治療の保険適用基準の関係について、院長が解説します。
結論:この記事の要点
AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)は、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を表す数値です。目安として5未満は正常、5〜15未満は軽症、15〜30未満は中等症、30以上は重症に分類されます。AHI20は「中等症」にあたり、1時間に約3分ごとのペースで呼吸が乱れている状態です。中等症であっても、高血圧や心血管疾患のリスク上昇との関連が報告されており、油断はできません。なお、CPAP治療の保険適用基準は2026年6月の改定で、簡易検査AHI40→30以上、PSG検査AHI20→15以上へと緩和されており、これまで対象外だった方が新たに治療対象となるケースもあります。
上野いびきクリニックでは、簡易検査・PSG検査によるAHIの評価から、保険診療によるCPAP治療まで一貫して対応しています。ご自身のAHIの意味を正しく知りたい方は、検査結果を持って一度ご相談ください。
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菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、AHI(無呼吸低呼吸指数)の意味、重症度分類、CPAP保険適用基準との関係について解説しています。
上野いびきクリニックでは、簡易検査・PSG検査によるAHIの正確な評価をもとに、保険診療によるCPAP治療、自費診療によるいびきレーザー治療をご提案しています。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査・PSG検査:AHIを含め、いびき・無呼吸の原因を精密に評価
- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療
自由診療で根本改善・短期集中
- いびきレーザー治療:3回・6回・12回のコースをご用意
- 医療ダイエット:体重増加が要因の場合の選択肢としても
※AHIの数値だけでなく、症状や合併症リスクも踏まえて治療方針をご提案しています。
📋 この記事でわかること
- 結論:AHIとは「1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数」
- AHIの正常値と重症度分類——5・15・30の意味
- AHI20は重症?中等症が体に与える影響
- AHIの数値だけで一喜一憂しすぎないために
- AHIとCPAP保険適用基準——2026年6月改定で何が変わったか
- AHIを調べるにはどんな検査が必要か
結論:AHIとは「1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数」

AHIは「Apnea Hypopnea Index(無呼吸低呼吸指数)」の略で、睡眠1時間あたりに、呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」や、呼吸が浅くなる「低呼吸」が何回起きたかを示す数値です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断と重症度分類の基本となる指標であり、簡易検査やPSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査を受けると必ず算出されます。
例えば「AHI20」であれば、1時間に平均20回、つまり約3分に1回のペースで呼吸が浅くなったり止まったりしていることを意味します。数値が大きいほど、睡眠中の呼吸の乱れが頻繁であることを示します。
AHIの正常値と重症度分類——5・15・30の意味
AHIの重症度分類は、一般的に以下の基準で行われます。
| 重症度 | AHIの目安 | 状態のイメージ |
|---|---|---|
| 正常 | 5未満 | 健康な範囲 |
| 軽症 | 5以上15未満 | 1時間に5〜14回、呼吸が乱れている |
| 中等症 | 15以上30未満 | 4分に1回以上のペースで呼吸が乱れている |
| 重症 | 30以上 | 2分に1回以上のペースで呼吸が乱れている |
この分類は代表的な目安であり、医療機関や学会によって細かな数値の表現が異なることもあります。大切なのは「自分のAHIがどの範囲に入るか」よりも「その数値が体にどのような負担をかけているか」を医師と一緒に確認することです。
AHI20は重症?中等症が体に与える影響

先ほどの分類にあてはめると、AHI20は「中等症」に該当します。「重症ではないから大丈夫」と考えてしまう方もいますが、中等症の段階でも決して軽視できません。
AHI15〜20程度の患者様でも、高血圧や心血管疾患、脳卒中などのリスク上昇との関連が報告されています。無呼吸・低呼吸のたびに血液中の酸素濃度が下がり、脳が覚醒に近い状態になることを一晩に何十回、何百回と繰り返すため、睡眠の質そのものが大きく損なわれます。
日中の強い眠気、起床時の頭痛、集中力の低下といった自覚症状がある場合は、AHIが中等症の範囲であっても、治療を検討する十分な理由になります。
AHIの数値だけで一喜一憂しすぎないために
AHIは重要な指標ですが、数値だけを見て一喜一憂しすぎないことも大切です。同じAHIの数値でも、無呼吸・低呼吸が起きているタイミング(睡眠のどの段階か)、血中酸素飽和度の低下の程度、いびきの音量や日中の眠気の強さなど、体への負担は人によって異なります。
また、検査を受けた日の体調、飲酒、寝る姿勢によってもAHIは変動します。「一度の検査でAHI25だったから重症」と決めつけるのではなく、症状や生活への影響を総合的に踏まえて、医師と治療方針を相談することが重要です。
逆に、AHIが軽症の範囲であっても、いびきの音量が大きく家族の睡眠に影響している、日中の眠気が強いといった場合には、治療を検討する価値があります。
AHIとCPAP保険適用基準——2026年6月改定で何が変わったか
AHIは、CPAP治療を保険診療で受けられるかどうかを判断する基準としても使われています。2026年6月の改定により、CPAP治療の保険適用基準が緩和されました。
| 検査方法 | 改定前 | 改定後(2026年6月〜) |
|---|---|---|
| 簡易検査 | AHI 40以上 | AHI 30以上 |
| PSG検査 | AHI 20以上 | AHI 15以上 |
この改定は、AHI15〜20程度の患者様でも高血圧や心血管疾患などのリスク上昇が明らかになってきたことを背景としています。これまで「簡易検査でAHI30〜39」だった方は、精密なPSG検査(従来は入院が必要なケースもありました)を受けなければ保険適用でCPAP治療を開始できませんでしたが、改定後は簡易検査の結果だけで治療を開始できる方が増えます。
AHIを調べるにはどんな検査が必要か
自分のAHIを知るためには、睡眠中の呼吸状態を調べる検査が必要です。代表的な検査には「簡易検査」と「PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査」の2種類があります。簡易検査は指先や鼻に付けたセンサーで一晩測定する検査、PSG検査は脳波なども含めてより詳しく調べる精密検査です。いずれも現在は自宅で受けられる場合が多く、入院の必要はありません。
「自分のいびきや無呼吸のAHIがどのくらいなのか知りたい」という方は、まず検査を受けて実際の数値を確認することから始めましょう。
上野いびきクリニックでできること
上野いびきクリニックは、いびき・睡眠時無呼吸症候群を専門とする「睡眠障害内科」です。簡易検査・PSG検査によってAHIを正確に評価し、2026年6月の保険適用基準改定にも対応した診療を行っています。
「AHIの数値の意味を正しく知りたい」「以前は保険適用の対象外と言われたが、今は対象になるか確認したい」という方は、お気軽にご相談ください。
まとめ|AHIは「重症度の目安」、大切なのは検査で実態を知ること
AHIは、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示す指標で、5未満は正常、5〜15未満は軽症、15〜30未満は中等症、30以上は重症に分類されます。AHI20は中等症にあたり、体への負担を軽視できない数値です。
また、2026年6月の改定でCPAP治療の保険適用基準が緩和され、これまで対象外だった方が新たに治療対象となるケースもあります。ご自身のAHIがどのくらいか気になる方は、まずは検査を受けて実際の数値を確認してみませんか。
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よくある質問
Q.AHIとは何の略ですか?
Apnea Hypopnea Index(無呼吸低呼吸指数)の略で、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示す指標です。
Q.AHIが5未満なら心配ありませんか?
一般的には正常範囲とされますが、いびきの音量が大きい、日中の眠気が強いなどの症状がある場合は、念のため医師にご相談ください。
Q.AHI20は重症ですか?
分類上は「中等症」にあたります。ただし中等症でも高血圧などのリスク上昇と関連が報告されており、軽視はできません。
Q.AHIが高いと必ず自覚症状が出ますか?
必ずしもそうとは限りません。AHIが高くても自覚症状に乏しい方もいれば、AHIがそれほど高くなくても強い眠気を感じる方もいます。数値と症状の両方を確認することが大切です。
Q.AHIはどうやって測定しますか?
簡易検査またはPSG検査によって測定します。いずれも現在は自宅で受けられることが多く、入院の必要はありません。
Q.AHIが分かればCPAPを保険で使えますか?
2026年6月の改定により、簡易検査でAHI30以上、PSG検査でAHI15以上であれば、保険診療でCPAP治療の対象となる場合があります。詳しくは診察でご確認ください。
Q.子どものAHIの基準も大人と同じですか?
いいえ、異なります。小児の睡眠時無呼吸症候群は、大人よりも低いAHIの数値から治療が検討されることが一般的です。お子様のいびきが気になる場合は、小児を専門とする医療機関にご相談ください。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
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〒110-0005 東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階

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We provide medical services for international patients. Please check our English website for details on how to visit our clinic.
記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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