「CPAPを導入しましょう」と言われたものの、実際に始めるのは少し怖い——そう感じている方は少なくありません。「顔に機械をつけて眠るなんて自分にできるだろうか」「息苦しくならないか」という不安から、治療を先延ばしにしてしまうケースもよく見られます。
結論からお伝えすると、導入初日の夜に戸惑いや違和感を覚えるのはごく自然なことで、多くの方が経験する通過点です。
CPAPの基本的な効果や治療の全体像については当院の治療案内ページをご覧ください。この記事では、「実際に導入した1日目の夜に何が起きるのか」「よくある戸惑いにどう対処すればよいか」を先回りして解説し、始める前の漠然とした不安を具体的な準備に変えていただくことを目指します。
結果を先取りすると、CPAPに慣れるまでの期間には個人差が大きく、数日で慣れる方もいれば、半年ほどかけて少しずつ慣れていく方もいます。焦らず、医師やメーカー担当者と相談しながら調整していくことが、治療を続けるうえで何より大切です。
結論:この記事の要点
CPAP導入初日の夜には、マスクの圧迫感・空気圧による息苦しさ・空気漏れ・お腹の張り・寝つきの悪さといった戸惑いが起こりやすいが、これらの多くはマスクのフィッティング調整・圧設定の見直し・ランプ機能の活用など具体的な対処で改善できる。慣れるまでの期間には個人差があり、数週間〜半年程度かかる方もいるため、初期の違和感だけで「自分には合わない」と判断しないことが重要。継続の鍵は、医師・メーカー担当者との信頼関係を築き、困ったときにすぐ相談できる体制を作ること。
上野いびきクリニックでは、CPAP導入後の違和感・マスク調整・機種選びまで、オンライン診療も活用しながら継続的にサポートしています。「うまく使えているか不安」という段階からのご相談も歓迎です。
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院長監修記事
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之の監修のもと、CPAP導入初日によくある戸惑いとその対処法、治療を無理なく続けるためのポイントについて、臨床現場での経験を踏まえてわかりやすく解説しています。
上野いびきクリニックでは、CPAP導入後のマスク調整・圧設定の見直しから、レーザー治療への切り替え相談まで、オンライン診療を活用しながら継続的にサポートします。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査・PSG検査:睡眠の状態を精密に分析
- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療。月1回のオンライン診療にも対応
自由診療で根本改善・短期集中
- 最新いびきレーザー治療:切らない根本治療
- 医療ダイエット:減量による物理的な気道確保
※CPAP導入後の「うまく使えているか分からない」というご相談も、通院の負担が少ないオンライン診療で対応可能です。
📋 この記事でわかること
- CPAP導入1日目の夜によくある6つの戸惑い
- 戸惑いごとの具体的な対処法
- 「慣れるまで半年」もある——焦らなくていい理由
- 治療を続けるカギは医師・メーカー担当者との信頼関係
- マスクや機種が合わないと感じたときの選択肢
- 導入1週間のセルフチェックリスト
CPAP導入1日目の夜によくある6つの戸惑い

CPAPを初めて装着する夜、多くの方が次のような戸惑いを経験します。これらは異常なことではなく、新しい治療機器に体が慣れていく過程で起こる、ごく一般的な反応です。
| よくある戸惑い | 起きやすいタイミング |
|---|---|
| マスクの圧迫感・違和感 | 装着直後〜寝つくまで |
| 送られてくる空気圧への息苦しさ | 電源を入れた直後 |
| マスクからの空気漏れ・音 | 寝返りを打ったとき |
| お腹の張り・げっぷ(呑気症) | 夜間〜翌朝 |
| 鼻や口の乾燥・鼻づまり | 明け方 |
| 「顔に機械をつけて眠る」ことへの心理的抵抗 | 導入初日〜数日間 |
戸惑いごとの具体的な対処法

マスクの圧迫感・空気漏れには「フィッティング調整」を
マスクは強く締めるほど密着するわけではなく、指が1〜2本入る程度のゆとりを持たせるのが基本です。きつく締めすぎるとかえって圧迫感や皮膚トラブルの原因になります。空気漏れが続く場合は、マスクのサイズや形状(鼻マスク・鼻ピローマスク・フルフェイスマスクなど)が顔に合っていない可能性があります。マスクの種類ごとの特徴と選び方は、以下の記事で詳しく比較しています。
空気圧への息苦しさには「ランプ機能」を活用
多くのCPAP機器には、就寝直後は低い圧力から始め、眠りに入るタイミングで少しずつ設定圧まで上げていく「ランプ機能」が搭載されています。いきなり設定圧の空気が送られることへの息苦しさが気になる方は、この機能を使うことで負担を軽減できる場合があります。設定方法が分からない場合は、遠慮なく医師やメーカー担当者にご相談ください。
お腹の張り(呑気症)には圧設定と体位の見直しを
空気圧によって胃に空気が入り込み、お腹が張ったりげっぷが出やすくなったりすることがあります。仰向け以外の体位を試す、圧設定を医師に相談して調整するといった対応で軽減することが多いですが、症状が強い場合は自己判断で使用を中断せず、必ず主治医に相談してください。
鼻づまり・乾燥には加湿機能の調整を
CPAP機器の多くには加湿器が内蔵・接続可能です。鼻や口の乾燥、鼻づまりが気になる場合は、加湿レベルの調整で改善することがあります。口が開いてしまい口呼吸になっている場合は、あご紐(チンストラップ)の使用が有効なこともあります。
「慣れるまで半年」もある——焦らなくていい理由
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CPAPにどれくらいの期間で慣れるかは、個人差が非常に大きいというのが実情です。数日でほとんど違和感なく眠れるようになる方もいれば、マスクや圧設定の調整を重ねながら、半年ほどかけて少しずつ慣れていく方もいます。
💬 院長からのひとこと
初日や1週間で「うまくいかない」と感じても、それだけで治療を諦めてしまうのはとてももったいないことです。CPAPは調整を重ねながら、自分の体に合わせていく治療です。当院でも、最初はマスクが合わず何度か種類を変えた末に、快適に使えるようになった患者様は珍しくありません。うまくいかない期間があっても、それは”失敗”ではなく”調整の途中”だと捉えていただきたいです。
治療を続けるカギは医師・メーカー担当者との信頼関係
CPAP治療は、導入して終わりではなく、使いながら調整を重ねていく治療です。そのため、違和感や不安を感じたときに「これくらいで相談していいのだろうか」と遠慮せず、すぐに伝えられる関係を医師やCPAP機器メーカーの担当者との間に築いておくことが、継続の大きな支えになります。
| 相談相手 | 相談できる内容の例 |
|---|---|
| 主治医(当院) | 圧設定の調整、体調面の変化、レーザー治療など他の選択肢の検討 |
| CPAP機器メーカー担当者 | マスクのフィッティング、機器本体の使い方、消耗品の交換時期 |
当院では、通院の負担を減らすためオンライン診療にも対応しています。「毎回クリニックまで行くのが大変」という理由で相談を先延ばしにせず、自宅からでも気軽にご相談ください。オンライン診療のご希望はLINEまたはWeb予約からお申し込みいただけます。
マスクや機種が合わないと感じたときの選択肢
マスクを何種類か試しても違和感が強い、機器そのものが自分に合っていない気がする——そう感じる場合は、機種の変更を検討する余地もあります。CPAPは保険診療でレンタルする仕組みが一般的で、メーカーによって機能や特徴に違いがあります。主要メーカーの違いや保険レンタルの仕組みについては、以下の記事をご参照ください。
機種の変更や再調整は自己判断で進めず、必ず主治医に相談したうえで進めてください。オンライン診療でも、これまでの使用状況(本体に記録されたデータ)を確認しながら相談することが可能です。
導入1週間のセルフチェックリスト
導入から1週間、以下の項目を振り返ってみてください。当てはまる項目が多いほど、体がCPAPに慣れてきているサインです。逆に強い違和感が続く場合は、我慢せず早めにご相談ください。
🔍 CPAP導入1週間 セルフチェック
- 装着したまま眠りに入れる時間が、初日より延びてきた
- マスクの空気漏れが気にならなくなってきた
- お腹の張りや息苦しさが軽くなってきた
- 朝起きたときの疲労感が以前より軽い
- 「今日もつけよう」と自然に思えるようになった
- 分からないことがあれば、医師やメーカー担当者にすぐ相談できている
上野いびきクリニックでできること
上野いびきクリニックは、いびき・睡眠時無呼吸症候群を専門とする睡眠専門外来です。CPAP導入前の検査から、導入後のマスク調整・圧設定の見直し、機種変更のご相談まで、一貫してサポートします。
「毎回の通院が負担」「ちょっとしたことで相談しづらい」といった声にお応えするため、オンライン診療にも積極的に対応しています。ご自宅から医師に直接相談できるため、初期の違和感を我慢せず、早めに解決へつなげやすくなります。
オンライン診療のご希望・CPAPの使用感に関するご相談は、LINEまたはWeb予約からお気軽にどうぞ。
まとめ
CPAP導入初日の夜に感じる圧迫感・息苦しさ・空気漏れ・お腹の張りといった戸惑いは、多くの方が経験する自然な反応です。マスクのフィッティング調整、ランプ機能の活用、圧設定の見直しなど、具体的な対処法を知っておくことで、不安の多くは解消できます。
慣れるまでの期間には個人差があり、半年ほどかけてゆっくり慣れていく方も珍しくありません。焦らず、医師やメーカー担当者との信頼関係を築きながら、少しずつ自分に合った使い方を見つけていくことが、治療を続ける一番の近道です。
マスクや機種選びについては「CPAPマスク5種類を医師が比較」と「CPAPはどの機種がよい?」もあわせてご覧ください。うまくいかないと感じたら、我慢せずオンライン診療も含めて早めにご相談ください。
上野いびきクリニック院長の書籍「いびきを最新治療で治す」(Amazon 売れ筋ランキング 医学一般 1位 臨床内科 1位 家庭医学・健康 2位)でも詳しく解説しています
CPAPの使用感が気になる方はオンライン診療へ
マスクの違和感、圧設定、機種変更のご相談まで、通院の負担が少ないオンライン診療で対応しています。もちろん来院でのご相談も可能です。
よくある質問
Q.CPAP導入初日、あまりに苦しくて外してしまいました。失敗でしょうか?
失敗ではありません。多くの方が最初の数日〜数週間は違和感を覚え、装着したまま眠りきれないことも珍しくありません。まずは日中の短時間装着から慣らしたり、ランプ機能を使ったりしながら、少しずつ装着時間を延ばしていくのが一般的なステップです。無理に我慢し続ける必要はなく、早めに医師へ相談することが解決への近道です。
Q.マスクを何種類も試すのは面倒ですが、必要ですか?
必ずしも何種類も試す必要はありませんが、顔の形や鼻・口の使い方(鼻呼吸か口呼吸か)によって合うマスクは人それぞれです。最初のマスクで強い違和感が続く場合は、無理に使い続けるより、別のタイプを試すほうが結果的に早く慣れることがあります。
Q.オンライン診療でもCPAPの相談は可能ですか?
可能です。CPAP機器に記録された使用状況のデータを確認しながら、圧設定や使用感についてオンラインでご相談いただけます。通院の負担を理由に相談を先延ばしにせず、気になる症状があれば早めにご連絡ください。
Q.どうしても慣れず、CPAP以外の治療法はありますか?
いびき・睡眠時無呼吸の重症度や原因によっては、レーザー治療など他の選択肢を検討できる場合があります。自己判断でCPAPの使用を中止するのではなく、まずは主治医に使用状況を相談し、他の治療法が適応となるかどうかを一緒に確認することをおすすめします。
まずはオンラインでも初診でもご相談ください
CPAPの使用感、マスクの違和感、機種変更、いずれのご相談もお受けしています。完全予約制・当日予約可・オンライン診療対応。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
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記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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