秋の健康診断シーズン到来。「要精査」の前に知っておきたいいびき検査|自宅でできる簡易検査と在宅PSG【上野いびきクリニック】
秋は健康診断シーズン。結果表に並んだ数値の中に、「いびき(要精査)」「睡眠時無呼吸疑い」といった記載を見つけてドキッとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。「要精査」と言われても、実際に何をするのか分からず、そのまま放置してしまうケースは少なくありません。
結論から言うと、睡眠時無呼吸症候群の検査は自宅でできる簡易検査からスタートするのが基本で、多くの場合は入院の必要もありません。さらに近年は、より詳しい「精密検査(PSG検査)」についても、入院せず自宅で完結できる「在宅PSG」という選択肢が広がっています。
この記事では、2万症例以上の麻酔管理経験を持つ上野いびきクリニック院長 菅谷が、健康診断で「要精査」を指摘された方に向けて、簡易検査と精密検査(PSG)それぞれの内容・違い・流れをわかりやすく解説します。
結論:この記事の要点
健康診断で「いびき」「要精査」を指摘されたら、まずは自宅でできる簡易検査から始めるのが一般的です。保険適用で費用負担も大きくなく、機器を装着して1晩眠るだけで完了します。簡易検査で「詳しく調べた方がよい」と判断された場合は精密検査(PSG検査)に進みますが、現在はPSG検査も入院せず自宅で行える「在宅PSG」という選択肢が普及しつつあり、郵送で機器のやり取りが完結します。なお、2026年6月の基準改定により、CPAP治療の保険適用基準は簡易検査でAHI30以上、PSG検査でAHI15以上に緩和されました。「要精査」を放置せず、まずは検査で自分の状態を把握することが大切です。
上野いびきクリニックでは、簡易検査から精密検査(在宅PSG)まで、健康診断で指摘された方のご相談を承っています。
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菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之が、健康診断で「いびき」「要精査」を指摘された方に向けて、簡易検査と精密検査(在宅PSG)の内容・流れを解説しています。
上野いびきクリニックでは、健康診断で指摘された方の簡易検査・精密検査から、結果に応じた治療のご提案まで一貫して対応しています。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査・在宅PSG検査:入院不要で無呼吸の重症度を評価
- CPAP治療:中等症〜重症の無呼吸への標準治療
自由診療で根本改善・短期集中
- いびきレーザー治療:3回・6回・12回のコースをご用意
- 医療ダイエット:体重増加が要因の場合の選択肢としても
※検査結果に応じた治療方針は、医師が症状や重症度を確認したうえでご提案します。
📋 この記事でわかること
- 健康診断で「いびき」「要精査」と言われたら
- 簡易検査でわかること・わからないこと
- 精密検査(PSG)が必要なケースとは
- 今はPSGも入院不要|自宅でできる精密検査の流れ
- 簡易検査と在宅PSGの比較表
- CPAP導入基準(2026年6月改定)
健康診断で「いびき」「要精査」と言われたら

健康診断の問診票で「いびきを指摘されたことがある」「日中の眠気が強い」といった項目にチェックがつくと、「要精査」として睡眠時無呼吸症候群の可能性を指摘されることがあります。この段階では、まだ確定診断ではありません。「精査=詳しく調べる必要がある」という意味であり、実際に無呼吸があるかどうかは、これから検査で確認していくことになります。
「要精査」を放置してしまう方は少なくありませんが、無呼吸を放置すると高血圧・糖尿病・不整脈などのリスクが上がることが知られています。
まずは自宅でできる簡易検査から、気軽に一歩を踏み出してみてください。
簡易検査でわかること・わからないこと

睡眠時無呼吸症候群の検査は、まず自宅でできる簡易検査から始めるのが一般的です。指先や鼻の下にセンサーを付けて眠るだけで、鼻の気流・血中酸素飽和度(SpO2)・脈拍・体の向き・いびき音などを記録します。保険適用で、費用負担も比較的小さく(3割負担でおおむね数千円程度)、入院の必要もありません。
一方で、簡易検査には脳波を測定しないため「実際に眠っていた時間」を正確に把握できないという限界があります。記録している時間全体をもとに指数を計算するため、実際より軽く判定されてしまう「偽陰性」が起こることも。この点については簡易検査が正常でも睡眠時無呼吸?偽陰性の理由とPSGが必要なケースで詳しく解説しています。
精密検査(PSG)が必要なケースとは

次のようなケースでは、簡易検査に加えて精密検査(PSG:ポリソムノグラフィー検査)が検討されます。
・簡易検査では軽度〜中等度の判定だが、日中の眠気など症状が強い
・高血圧、糖尿病など生活習慣病を合併している
・簡易検査の結果と自覚症状に、明らかなズレを感じる
・簡易検査で機器の装着不良など、正確な判定が難しかった
PSG検査は、脳波・眼球運動・オトガイ筋(顎の筋肉)の活動・気流・SpO2・体位・いびき音など、簡易検査よりも多くの項目を同時に記録する、より精密な検査です。
今はPSGも入院不要|自宅でできる精密検査の流れ

「精密検査」と聞くと、1泊入院して病院で検査を受けるイメージを持つ方が多いかもしれません。実際、従来のPSG検査は病院に宿泊して行うのが一般的でした。しかし近年は、「在宅PSG」と呼ばれる、入院せず自宅で行えるPSG検査が広がっています。
在宅PSGのおおまかな流れは、次のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 診察・申し込み | 問診の上、在宅PSGの適応を医師が判断します |
| ② 機器の郵送 | 検査キットがご自宅に届きます |
| ③ 自宅で1晩測定 | 説明書に沿ってセンサーを装着し、いつも通り就寝するだけ |
| ④ 返送 | 同梱の着払い伝票などで機器を返送します |
| ⑤ 結果説明 | 解析後、再診(対面またはオンライン診療)で結果と治療方針を相談します |
住み慣れた自宅で眠りながら検査できるため、病院という慣れない環境での宿泊よりも、普段に近い自然な睡眠の状態を記録しやすいという考え方もあります。ただし、解析には一定期間(1ヶ月前後)かかるのが一般的で、結果が出るまでにはタイムラグがあることは知っておいてください。
簡易検査と在宅PSGの比較表
| 項目 | 簡易検査 | 在宅PSG |
|---|---|---|
| 測定項目 | 気流・SpO2・脈拍・体位・いびき音 | 上記に加え、脳波・眼球運動・オトガイ筋活動なども記録 |
| 実際の睡眠時間の把握 | できない(記録時間全体で計算) | できる(脳波から実際の睡眠時間を判定) |
| 入院の要否 | 不要 | 不要(郵送で完結するタイプの場合) |
| 主な位置づけ | 最初のスクリーニング検査 | 確定診断・重症度のより精密な評価 |
SpO2の数値の見方についてはSpO2が90%を下回ったら危険?睡眠検査の酸素飽和度の見方、AHIとSpO2の結果が一致しないケースについてはAHIは低いのにSpO2が低いのはなぜ?もあわせてご覧ください。
CPAP導入基準(2026年6月改定)
検査でAHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)が一定以上と判定されると、CPAP治療が保険適用となります。2026年6月の基準改定により、簡易検査ではAHI40以上→30以上、PSG検査ではAHI20以上→15以上へと基準が緩和され、これまでより軽症の方でもCPAP治療を保険診療で開始しやすくなりました。詳しくはCPAP導入基準が大幅緩和|簡易検査AHI40→30、PSG検査20→15へ【2026年6月改定】をご覧ください。
上野いびきクリニックでできること
上野いびきクリニックは、いびき・睡眠時無呼吸症候群を専門とする「睡眠障害内科」です。健康診断で「要精査」を指摘された方の簡易検査から、必要に応じた精密検査、結果に基づいた治療方針のご提案まで対応しています。
「要精査と言われたけれど、何から始めればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ|「要精査」は、まず検査で状態を知ることから
健康診断で「いびき」「要精査」を指摘されても、確定診断ではありません。まずは自宅でできる簡易検査から始め、必要に応じて精密検査(PSG)に進みます。かつては入院が必要だったPSG検査も、現在は自宅で完結する「在宅PSG」という選択肢が広がっています。
「要精査」をそのままにせず、まずは自分の状態を検査で把握することから始めましょう。
上野いびきクリニック院長の書籍「いびきを最新治療で治す」(Amazon 売れ筋ランキング 医学一般 1位 臨床内科 1位 家庭医学・健康 2位)でも詳しく解説しています
よくある質問
Q.健康診断で「要精査」と言われたら、必ず病院に行くべきですか?
「要精査」は詳しく調べる必要があるという意味で、確定診断ではありません。ただし無呼吸を放置すると生活習慣病などのリスクが上がるため、まずは自宅でできる簡易検査から状態を確認することをおすすめします。
Q.簡易検査だけで診断できますか?
簡易検査は保険適用でCPAP治療を開始できる基準にもなりますが、脳波を測定しないため実際より軽く判定されることがあります。症状と検査結果にズレを感じる場合は、精密検査(PSG)の相談をおすすめします。
Q.在宅PSGは入院検査と同じくらい正確ですか?
在宅PSGは脳波を含む多くの項目を測定するため、簡易検査より精密な評価ができます。慣れた自宅環境で眠れるという利点もありますが、検査環境の管理という点では病院での実施と異なる面もあるため、詳しくは医師にご相談ください。
Q.検査から治療開始までどのくらいかかりますか?
機器の解析には概ね1ヶ月前後かかるのが一般的です。結果が出た後、再診で治療方針を相談し、必要に応じてCPAP治療などを開始します。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
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We provide medical services for international patients. Please check our English website for details on how to visit our clinic.
記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
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