顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術(MacF)
当院では頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアで神経根が圧迫されている場合、顕微鏡下にて行う、頸椎前方椎間孔拡大術(MacF)を積極的におこなっております。
前方から神経根の圧迫要因を完全に取り除くことができ、傷が小さく社会復帰も早い大変低侵襲な手術法です。
顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術(MacF)
手術時間 | 2時間程度 |
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入院期間 | 3日~4日 |
社会復帰 | 退院後からネックカラーを装着し社会復帰可能 |
通院期間 | 2~3か月 |
麻酔方法 | 全身麻酔 |
手術体位 | 仰向け(仰臥位) |
適応疾患
- 頚部脊柱管狭窄症
- 頚椎椎間板ヘルニア
術式
首の全面やや外側の皮膚を切開し、頚椎の前側に達します。顕微鏡下にて椎間関節に穴をあけそこからヘルニアや骨の一部など神経を圧迫している部分を取り除く事により、神経根の通り道である椎間孔を広げ圧迫を解除する手術です。
術後経過
皮膚の切開が非常に小さいため痛みが少なく手術日翌日より創部を保護することによりシャワーが可能です。
日常生活は退院日より問題なく行うことができ、お仕事等の社会復帰はネックカラーを装着し退院翌日より可能です。
合併症
- 椎骨動脈損傷(首の横を通っている椎骨動脈が手術操作で損傷する場合がまれにあります)
- 眼瞼下垂
- その他のまれな合併症として深部静脈血栓症。肺炎などの感染症など