オーゼイフル発売|睡眠障害治療の初の経口薬とは?効果・副作用・対象を解説
2026年10月15日、武田薬品工業が、ナルコレプシータイプ1の治療薬「オーゼイフル(一般名:オベポレクストン)」を、日本と中国で同時に発売したと発表しました。「睡眠障害の治療で初の経口薬」と報じられ、注目を集めています。
では、この薬は、どのような病気に、どのように使う薬なのでしょうか。「眠気が強いので、自分も飲めるのか」「いびきや睡眠時無呼吸にも効くのか」という疑問を持つ方もいると思います。
この記事では、2万症例以上の麻酔管理経験を持つ上野いびきクリニック院長 菅谷が、公表されている情報にもとづいて、オーゼイフルの概要、「初」の意味、臨床試験の結果、副作用、対象となる人、そして日中の強い眠気があるときに睡眠時無呼吸を見逃さないための考え方を解説します。
結論:この記事の要点
オーゼイフル(オベポレクストン)は、ナルコレプシータイプ1(NT1)の治療薬で、覚醒に関わる物質「オレキシン」の働きを補うオレキシン2受容体の作動薬です。2026年8月24日に日本で承認され、10月15日に日本と中国で発売されました。「初の経口薬」とは、従来の眠気や情動脱力発作などの症状を抑える薬とは異なり、原因(オレキシンの低下)に働く初の経口薬という意味で理解するとわかりやすいでしょう(従来の薬も飲み薬です)。12週間の臨床試験では、眠気や情動脱力発作の大きな改善が報告された一方、不眠や頻尿などの副作用が多くみられました。対象はNT1の患者さんで、いびきや睡眠時無呼吸症候群、一般的な眠気の薬ではありません。日中の強い眠気の原因は、睡眠時無呼吸症候群のほうがずっと多く、まず検査で確認することが大切です。
上野いびきクリニックでは、日中の強い眠気やいびきの背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れていないかを、自宅で受けられる簡易検査と保険診療のPSG検査(精密検査)で確認しています。入院は不要です。保険診療でのCPAP治療にも対応しています。
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【ご注意】いびき・無呼吸の治療には、睡眠検査が必要です
一部の自由診療のみのクリニックや美容系クリニックでは検査を行っていない可能性があります。治療前に睡眠検査を実施するか、必要な検査を受けられる医療機関へ紹介する体制があるか、確認してください。
いびきの背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れていると、検査をせずに治療を始めた場合、見逃されるおそれがあります。
菅谷 和之
上野いびきクリニック 院長/麻酔科医
2万症例以上の全身麻酔経験を有する院長がいびき・睡眠時無呼吸の診療を中心に、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。【保険診療】上野いびきクリニック
本記事は院長 菅谷和之が、2026年10月に発売されたナルコレプシータイプ1治療薬「オーゼイフル」について、公表されている情報にもとづき解説しています。
上野いびきクリニックでは、日中の強い眠気の原因として睡眠時無呼吸症候群が隠れていないかを、簡易検査・PSG検査で確認し、結果に応じた治療の方針をご提案しています。
保険診療でしっかり検査・継続治療
- 簡易検査:自宅でできる無呼吸のスクリーニング
- PSG検査:脳波を含めて評価できる精密検査(自宅で実施)
- CPAP治療:保険適応基準を満たす無呼吸への標準治療
自由診療で根本改善・短期集中
- いびきレーザー治療:検査で単純性いびきと確認された方に
- 医療ダイエット:体重増加が要因の場合の選択肢としても
※ナルコレプシーの診断や、本剤を含む治療は、対応する医療機関で行われます。
📋 この記事でわかること
- オーゼイフルとは?|何の薬か、いつ発売されたか
- 「初の経口薬」の意味|既存の薬との違い
- ナルコレプシータイプ1とは|症状・患者数・診断
- 臨床試験でわかっていること|効果の数字
- 副作用と注意点
- 誰が対象で、誰が対象ではないのか
- 日中の強い眠気があるとき|睡眠時無呼吸を見逃さない
- 受診の流れと、診断・処方の現状
オーゼイフルとは?|何の薬か、いつ発売されたか

| 項目 | 内容(公表されている情報) |
|---|---|
| 商品名・一般名 | オーゼイフル(Orzeyful)/オベポレクストン(oveporexton) |
| 製造販売 | 武田薬品工業 |
| 効能・効果 | ナルコレプシータイプ1(NT1:情動脱力発作を伴うナルコレプシー)の治療。成人が対象と案内されている |
| 作用のしくみ | 経口のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬。オレキシン受容体を選択的に刺激し、低下したオレキシンのシグナルを補う |
| 承認・発売 | 日本での承認取得の発表は2026年8月24日。2026年10月15日に、日本と中国で同時に発売。米国では、規制薬物の分類手続きを経て、11月に発売予定 |
| 用法・用量(日本) | 1回1mgを1日2回。起床時に1回目、3〜5時間後に2回目を服用。忍容性に問題がなく、効果が不十分な場合に限り、1回2mg・1日2回まで増量できる。錠剤は0.5mg、1mg、2mg |
| 薬価 | 確認できた範囲の報道・発表では見つけられなかった。薬価基準の収載内容を、添付文書や厚生労働省の公表でご確認ください |
発売にあたっては、国ごとに商標、効能、用量が異なる場合があるとされています。また、実際に使用する際は、必ず医師の診断と処方のもとで、添付文書の記載に従う必要があります。
「初の経口薬」の意味|既存の薬との違い
「睡眠障害治療で初の経口薬」という見出しは、少し誤解を招きやすいかもしれません。ナルコレプシーの治療には、これまでも飲み薬(内服薬)がありました。たとえば、日中の眠気に対しては、モダフィニルなどの中枢神経に作用する薬が、情動脱力発作などのレム睡眠に関連する症状に対しては、抗うつ薬などが用いられてきました(日本睡眠学会のガイドラインなどによる)。
| これまでの薬 | オーゼイフル | |
|---|---|---|
| 考え方 | 症状(眠気、情動脱力発作など)を、それぞれ抑える対症的な治療 | NT1の原因とされる、オレキシンの低下に働きかける治療 |
| 作用する先 | 眠気を抑える薬、発作を抑える薬など、症状ごとに異なる | オレキシン2受容体を刺激する(1つの薬で複数の症状の改善をめざす) |
| 剤形 | 内服薬が中心 | 内服薬(錠剤) |
武田薬品は、この薬を「疾患そのものの治療を適応として承認された国内初の医薬品」と位置づけています。つまり、見出しの「初」は、「原因に作用する、初の経口薬」という意味と受け取るのが適切でしょう。「ナルコレプシーに使える初の飲み薬」という意味ではありません。
ナルコレプシータイプ1とは|症状・患者数・診断

ナルコレプシーは、日中に突然、強い眠気に襲われる睡眠の病気です。タイプ1(NT1)では、覚醒の維持に関わる脳内物質「オレキシン」の低下が関係しているとされています。
| 主な症状 | 内容 |
|---|---|
| 日中の過度の眠気 | 十分に夜眠っても、日中に強い眠気が繰り返し起こる。会議中や運転中でも眠ってしまうことがある |
| 情動脱力発作(カタプレキシー) | 笑う、驚く、怒るなど、強い感情をきっかけに、体の力が急に抜ける。NT1に特徴的な症状 |
| 睡眠麻痺(いわゆる金縛り) | 寝入りばな、または目覚めのときに、体が動かせなくなる |
| 入眠時幻覚 | 寝入りばなに、現実のような幻覚(音や人影など)を見る |
| 夜間睡眠の分断 | 夜中に何度も目が覚める |
日本では、患者数は10万人あたり18.5〜37.5人とされ(薬事日報の報道)、10代〜20代前半の発症が多く、慢性化するとされています。報告によって幅があります。症状が周囲に理解されにくく、診断もつきにくいことが課題です。
診断は、日本睡眠学会などの基準では、一般に次のような検査で行われます。
- PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査):夜の睡眠を詳しく調べ、ほかの病気(睡眠時無呼吸症候群など)を除く
- MSLT(反復睡眠潜時検査):日中に複数回、昼寝をして、眠りに入るまでの時間と、入眠直後にレム睡眠が出現するか(SOREMP)を調べる
- 髄液のオレキシン値:オレキシンの低下を確認する検査
診断基準の細かい数値や項目は、改訂されることがあります。診断は、専門の医療機関で、複数の所見を総合して行われます。
臨床試験でわかっていること|効果の数字

承認の根拠になったのは、世界規模の第3相試験「FirstLight」と「RadiantLight」です。結果は、2026年に医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)で発表されました(Dauvilliersら)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験の規模・期間 | FirstLight:168人(1mg1日2回、2mg1日2回、プラセボ)。RadiantLight:105人(2mg1日2回、プラセボ)。いずれも、プラセボ対照の12週間 |
| 覚醒を維持する力(MWT:覚醒維持検査) | 睡眠潜時の改善は、オベポレクストン群で14.3〜19.8分、プラセボ群で−0.4〜−0.8分と報告。20分以上(正常範囲)に達した割合は、48〜69%(プラセボは0〜6%) |
| 日中の眠気(ESS:エップワース眠気尺度) | 12週目の点数の低下は、9.7〜11.8点(プラセボは1.5〜1.7点)。ESS 10点以下(正常範囲)に達した割合は67〜84% |
| 情動脱力発作 | 週あたりの発作回数の減少は、中央値で79.0〜88.8%(プラセボは27.7〜39.1%) |
| その他 | 試験を完了した参加者の95%以上が、長期の延長試験に参加。約97%が「改善した」と自己評価(PGI-C) |
これらの数字は、論文の紹介記事や発表資料から整理したもので、試験や用量によって幅があります。NT1の患者さんで、眠気や情動脱力発作が大きく改善する可能性が示された、と言える一方で、12週間の試験であり、長期の効果や安全性は、今後の使用実績や延長試験で確認されていくことになります。
副作用と注意点
臨床試験で、よくみられた副作用は次のとおりです(米国の添付情報をまとめた発表資料による。頻度は、2mg1日2回/1mg1日2回/プラセボの順)。
| 副作用 | 頻度の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 不眠 | 60%/55%/1% | 服用前に説明を受けること。症状が続き日中の生活に影響する場合は、減量・中止が検討される |
| 頻尿(尿の回数が増える) | 58%/53%/5% | 開始前に、排尿の症状を確認する。過活動膀胱の既往がある場合は、悪化に注意 |
| 尿意切迫感 | 16%/15%/1% | 同上 |
| 唾液分泌の増加 | 頻度の記載なし | よくみられた副作用として挙げられている |
| CPK(筋肉の酵素)の上昇 | 治療群11%、プラセボ群5%(基準値の5倍超の無症状の上昇) | 筋肉痛、脱力、赤褐色の尿があれば報告する。激しい運動後の横紋筋融解症も報告されている |
試験では、何らかの副作用がみられた割合が、治療群で86〜89%、プラセボ群で43〜54%と報告されています。副作用の多くは、飲み始めの時期にみられるとされますが、個人差があります。
服用の前に知っておきたいこと
・米国の添付情報では、CYP3Aを強く阻害する薬の併用は禁忌とされ、阻害薬・誘導薬では、血中濃度や効果が変わる可能性があります。日本の添付文書の記載は、必ず確認してください。
・重い肝機能障害や、透析中の重い腎機能障害では、試験が行われておらず、使用を避けるとされています(米国)。
・乱用や誤用の可能性があり、米国では、規制薬物の分類が検討されています。薬物乱用の既往、特に中枢神経刺激薬の使用歴がある場合は、医師に伝えてください。
・自己判断で服用・中止しないことが大前提です。
なお、上記は米国の情報が中心です。日本での用法・用量、禁忌、使用上の注意は、日本の添付文書で確認が必要です。
誰が対象で、誰が対象ではないのか
| 状態 | オーゼイフルの対象か | 考え方 |
|---|---|---|
| ナルコレプシータイプ1(NT1)と診断された成人 | 対象 | 医師の診断と処方のもとで使用 |
| ナルコレプシータイプ2、特発性過眠症など | 承認された効能の対象ではない | 効能・効果は、NT1の治療 |
| 睡眠不足、慢性的な寝不足による眠気 | 対象ではない | 睡眠時間の確保、生活リズムの見直し |
| 睡眠時無呼吸症候群による眠気 | 対象ではない | CPAPなど、無呼吸の治療が基本(日本睡眠学会のガイドラインでも、過眠の原因としてまず考慮すべき疾患) |
| いびきだけで眠気がない | 対象ではない | いびきの原因に応じた治療(上野のいびき治療ガイド) |
| 不眠症(眠れない) | 対象ではない(睡眠薬ではない) | 不眠症は別の治療。むしろ、不眠が副作用として多い |
「眠気がつらい」という理由だけで、この薬が使えるわけではありません。まず、眠気の原因を正しく診断することが出発点です。
日中の強い眠気があるとき|睡眠時無呼吸を見逃さない

日中の強い眠気には、さまざまな原因があります。日本睡眠学会のガイドラインでも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠不足を除けば、過眠の最も多い原因とされ、ナルコレプシーを疑うときにも、必ず考慮すべき疾患とされています。また、中年期以降のナルコレプシーでは、SASを合併することが多く、SASの治療後に残る眠気の原因として考慮されることもあります。
| 日中の眠気の原因 | 特徴 | 確認する方法 |
|---|---|---|
| 睡眠時無呼吸症候群(SAS) | 大きないびき、呼吸が止まっていると指摘される、朝の頭痛、熟睡感がない | 簡易検査、PSG検査(いびき・無呼吸の検査) |
| 睡眠不足 | 睡眠時間が短い。休日に寝だめをする | 睡眠日誌、生活の見直し |
| ナルコレプシー | 10代〜20代前半の発症が多い。感情で体の力が抜ける発作(NT1)、金縛りや幻覚 | PSG、MSLT、髄液オレキシン(専門の医療機関) |
| 薬の影響、うつ病、甲状腺の病気など | 服用中の薬、気分の落ち込み、体のだるさ | 診察、血液検査など |
たとえば、「ナルコレプシーかもしれない」と思って受診したところ、実は睡眠時無呼吸症候群だった、ということは十分にあり得ます。SASは、検査で診断でき、CPAPなどの治療で改善が期待できる病気です。眠気の背景にSASが隠れていないかを、まず確認することが大切です。眠気の程度を把握する方法や、無呼吸のサインは、AHIとは、いびきの検診と検査もご覧ください。
受診の流れと、診断・処方の現状
日中の強い眠気が続くときの、一般的な流れは次のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1)症状の整理 | いつ、どのくらい眠いか、感情で力が抜ける発作、金縛り、幻覚、いびきや呼吸停止の指摘の有無を整理する |
| 2)睡眠時無呼吸などの確認 | 簡易検査やPSG検査で、睡眠時無呼吸症候群などを確認する。上野いびきクリニックでは、簡易検査・PSG検査ともに自宅で実施できる |
| 3)ナルコレプシーが疑われる場合 | MSLTや髄液オレキシン測定などが可能な、専門の医療機関で診断を進める |
| 4)治療の選択 | 診断に応じて、生活指導、従来の薬、または新しい薬などを、医師が検討する |
報道では、ナルコレプシーは症状が周囲に理解されにくく、診断がつきにくいことや、診断・治療体制の普及が課題であることが指摘されています。新しい薬が発売されても、適切に診断を受け、処方できる医療機関につながることが、まず大切です。処方できる医療機関や要件は、添付文書や、お近くの医療機関でご確認ください。
上野いびきクリニックでできること
上野いびきクリニックは、いびき・睡眠時無呼吸症候群を専門とする「睡眠障害内科」です。オーゼイフルは、ナルコレプシータイプ1の治療薬であり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療薬ではありません。当院では、日中の強い眠気やいびきの背景に、睡眠時無呼吸が隠れていないかを、自宅でできる簡易検査と、保険診療のPSG検査(自宅実施・入院不要)で確認し、保険診療のCPAP治療などをご案内しています。
「日中の眠気が強い」「家族に息が止まっていると言われた」という方は、お気軽にご相談ください。
まとめ|新薬は大きな一歩。でも、眠気はまず原因の確認から
オーゼイフル(オベポレクストン)は、ナルコレプシータイプ1の原因とされるオレキシンの低下に働きかける、初の経口薬として、2026年10月15日に日本と中国で発売されました。12週間の臨床試験では、眠気や情動脱力発作の大きな改善が報告された一方、不眠や頻尿などの副作用が多くみられました。
この薬は、ナルコレプシータイプ1の治療薬であり、いびきや睡眠時無呼吸症候群、一般的な眠気の薬ではありません。日中の強い眠気の原因は、睡眠時無呼吸症候群のほうがずっと多いため、眠気が続くときは、まず検査で原因を確認しましょう。服用は、必ず医師の診断と処方のもとで、添付文書に従ってください。
参考情報
- 武田薬品工業 ニュースリリース「ナルコレプシータイプ1治療薬 オーゼイフル(一般名:オベポレクストン)の日本および中国における同時発売について」(2026年10月15日)
- 武田薬品工業 ニュースリリース「ORZEYFUL Approved in Japan to Treat Narcolepsy Type 1」(2026年8月24日)
- 武田薬品工業 ニュースリリース「NEJM Publishes Oveporexton Phase 3 Data in Narcolepsy Type 1」(2026年9月9日)
- Dauvilliers Y, Mignot E, et al. Oveporexton for narcolepsy type 1: results from two phase 3 trials. N Engl J Med, 2026.
- ニュースイッチ(日刊工業新聞)「睡眠障害治療で初の経口薬、武田薬品が発売」
- 薬事日報「ナルコレプシー新薬登場‐日・中同時発売、診断に課題」(2026年10月19日)
- 日本睡眠学会「ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン」
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よくある質問
Q.自由診療のみのクリニックや美容系クリニックで、いびきの治療を受けても大丈夫ですか?
一部の自由診療のみのクリニックや美容系クリニックでは検査を行っていない可能性があります。治療前に睡眠検査を実施するか、必要な検査を受けられる医療機関へ紹介する体制があるか、確認してください。いびきの背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れていると、検査をせずに治療を始めた場合、見逃されるおそれがあります。まず、睡眠検査(簡易検査やPSG検査)を受けられる医療機関で、状態を確認することをおすすめします。検査の詳しい内容は、いびき・無呼吸の検査の記事をご覧ください。
Q.オーゼイフルとは、どんな薬ですか?
ナルコレプシータイプ1の治療薬で、一般名はオベポレクストンです。覚醒に関わるオレキシンの受容体(オレキシン2受容体)を選択的に刺激する経口薬で、2026年8月24日に日本で承認され、10月15日に日本と中国で発売されました。
Q.「初の経口薬」とは、どういう意味ですか?
ナルコレプシーの飲み薬は、これまでにもありました。「初」は、原因とされるオレキシンの低下に働きかける、初の経口薬という意味です。従来の薬は、眠気などの症状を抑える薬が中心でした。
Q.オーゼイフルは、睡眠時無呼吸症候群やいびきにも使えますか?
使えません。オーゼイフルは、ナルコレプシータイプ1の治療薬です。睡眠時無呼吸症候群の治療は、CPAPなどが基本で、いびきの治療は原因に応じて選びます。日中の眠気の原因が睡眠時無呼吸のこともあるため、まず検査で確認してください。
Q.眠気が強いのですが、オーゼイフルを飲めますか?
眠気が強いだけでは、対象になりません。この薬は、診断されたナルコレプシータイプ1の患者さんに、医師が処方します。眠気の原因は、睡眠時無呼吸、睡眠不足、薬の影響など、さまざまです。まず原因を確認することが大切です。
Q.主な副作用は何ですか?
臨床試験では、不眠、頻尿、尿意切迫感、唾液分泌の増加が、よくみられました。不眠は5〜6割、頻尿も5割以上でみられたと報告されています。無症状のCPK上昇も報告されています。症状が続く場合は、医師に相談してください。
Q.ナルコレプシーは、どうやって診断しますか?
一般には、PSGで睡眠時無呼吸などを除外したうえで、MSLT(反復睡眠潜時検査)や髄液のオレキシン値などを総合して、専門の医療機関で診断します。診断基準の詳細は、改訂されることがあります。
Q.日中の眠気の原因で、一番多いのは何ですか?
睡眠不足を除くと、睡眠時無呼吸症候群が最も多い原因の一つとされています(日本睡眠学会のガイドライン)。いびきや、呼吸が止まっていると言われた方、朝の頭痛、熟睡感のなさがある方は、検査を検討してください。
Q.睡眠時無呼吸の検査は、どこで受けられますか?
上野いびきクリニックでは、簡易検査とPSG検査を保険診療で行っており、どちらも自宅で実施できます。入院は不要です。
Q.オーゼイフルの価格(薬価)はいくらですか?
確認できた範囲の発表・報道では、薬価は見つけられませんでした。薬価基準の収載内容は、添付文書や厚生労働省の公表、処方を受ける医療機関でご確認ください。
上野いびきクリニックまでお気軽にご相談ください【当日予約可】
📞0120-899-930
〒110-0005 東京都台東区上野4−8−8 上野シルクビル 5階

English Support Available
We provide medical services for international patients. Please check our English website for details on how to visit our clinic.
記事監修者

上野いびきクリニック院長 菅谷 和之
2004年に藤田医科大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で麻酔科医として勤務を開始。その後、全国の市民病院や自由診療クリニックで臨床経験を重ね、これまでに2万件以上の全身麻酔を担当。2020年には脊椎専門の「東京脊椎クリニック」を設立し、2025年からは上野いびきクリニックの院長として勤務
完全予約制
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